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英大学院・秋学期の振り返り~全てDistinctionだった話~

概要

 本稿では昨年2022年の9月から12月までに行われた秋学期での、私の学びを総括致します。完全に自己満足で書いますが、ワークロードや反省点は皆様のお役に立てるかもと思い、公開記事にすることにしました。
(昨年の12月に終わったのに今頃総括するのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの授業において、最終課題の提出が1月初旬で成績が確定するのが2月中旬だったため、このタイミングになっております。)
 結果を先出しすると、全てのModuleで最上位の結果(Distinction)を取ることができましたが、課題も残す結果となりました。本稿では、そもそも私が秋学期に履修した授業と、それぞれの評価方式やワークロード、結果や反省を書いていきます。

履修した授業(評価方式)

 まず、履修した授業とそれぞれの評価方式をご紹介します。

  • Innovation and Economic Development

    • Group Presentation: 30%

    • Essay: 70%

  • Policy Making and Policy Analysis

    • Online Exam: 30%

    • Policy Note: 70%

  • Science, Technology and Innovations: Markets, Firms and Policies

    • Takeaway Paper: 40%

    • Essay: 60%

  • Sustainable Development: Policies and Politics

    • Observation (授業中の貢献具合): 10%

    • Problem Set (essayで取り上げる問題の提起): 15%

    • Essay: 75%

 また、イギリスの大学では他の国と異なり、ABCなどの評価ではなく、Distinction、Merit等の成績が付けられます。私の大学では、下記の基準で成績が決まります。

Masters classification | Grand mean
Distinction | 70%-100% (plus 50% of the credit at 70 or above)
Merit | 60%-69% (plus 50% of the credit at 60 or above)
Pass | 50%-59%

University of Sussex『Your degree explained』

ワークロード(workload)

 まず、イギリスの授業は多くの場合、大人数で受けるLectureと少人数で議論ベースのSeminarに分かれます。時折、LectureとSeminarが合体したWorkshopという形式もあります。
 そして、ほとんどのModuleで授業前にReadingをしなければなりません。私のModuleの場合、LectureとSeminarでそれぞれReadingがあり、10~20ページ前後の論文を1~2枚をそれぞれの授業前に読むというものでした。また、時折、動画を視聴したり、ブログ記事を読む事もありました。
 留学の前は、毎週授業前に議論の準備を課題としてしなければならないイメージを持っていましたが、正直なところ、Readingさえしっかりしていれば大丈夫でした。今思えば、最低限感想等をまとめておくのも良いでしょう。

結果

 全体的には、全てのModuleでDistionction (70%以上・最高評価)を取ることができました。一方で、二つのEssay・NoteでDistinctionが取れませんでした。個人的には、Moduleの結果自体には満足していますが、EssayでDistinctionを取ることが一番大事であるため、それは春学期の課題にしたいと思います。

良かった点

  1. プレゼンテーションやテストの結果が良かった:プレゼンテーションはチームプレイのため、一筋縄ではいきませんが、少なくともテストで高得点を取れたことは、エッセイの点数の穴を埋めることにもつながった為、非常に助かりました。

  2. 二つのEssayでDistinctionを取れた:最もDistinctionを取りたかったSustainable DevelopmentのModuleでDistinctionを取れたのが良かったです。事前の小さい課題では69%とギリギリDistinctionではなかった為、本番Essayで取り返せたのは良かったです。

改善点

二つのEssay・NoteがMeritだった。
 
この二つに関しては、先生からのフィードバックがなく、何が問題点だったのか現時点では分かっていません。今教授に聞いてみているところですが、課題に対する時間のかけ方は他と同じだったため、正直今は分析をしかねています。
 ただ、一番大事なのは事前のInstructionをしっかり読み、採点基準を忠実に守ることだと感じました。これらのEssayに関してはフィードバック待ちですが、春学期の課題もこれらを意識して書いていきたいと思います。
※追記
 
Meritだったエッセイのフィードバックが返ってきました。全体的に、深さと具体性に欠ける、というのが減点の原因だったようです。この点を意識して、春学期のエッセイに取り組もうと思います。

全体的な感想と振り返り

 正直、全体的にはあまりきついと感じずにDistinctionを取れた、という感想です。そもそも、私はModuleが4つある時点で、他のコースの学生(場合によってはModuleが2つしかない場合もある)よりも若干忙しかったはずですが、徹夜などをすることもなく、アルバイトや他の課外活動などもしながらこの結果になりました。

春学期に向けて

 今期は卒業後の進路も見据え、キャリアに関する課外講座にも積極的に取り組み、インターンシップやボランティアにも取り組みながら、授業にも力を入れていきたいと思います。
 とはいえ、今期は史上最大のストライキがUKの大学を襲っていて、私の4つのModulesうち、3つのModuleで授業の半分が無くなりました。その為、授業以外で学びを深める必要があり、前学期とは違った難しさがあります。対策としては、
1. 授業がない分、Optional Readingにも目を通す
2. 友人と自主的に議論する
3. 授業以外の勉強をする(今はドイツ語とコーポレートサステイナビリティのオンラインコースを受けています)
を考え、実施しています。
※大量のストライキがあるのにも関わらず、イギリスの大学院に高い金を払っていく必要があるのか、という議論もありますが、もし需要があれば私の見解を別途まとめたいと思います。

まとめ

 秋学期の成績は全体的には満足していますが、エッセイ等に課題を残す結果となりました。エッセイは修士論文にも影響してくるため、春学期は特に力を入れていきたいと思います。
 もし、ご質問や追記してほしい部分等があればお気軽にDM等をして頂ければと存じます。可能な限りお答えしていこうと思います。
 以上、最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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