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精神発達遅滞と知的障害とバカの違い?

こんにちは、えめです。

めちゃくちゃ気になることがあります。

言葉の定義ってありますよね?

定義ってめちゃ便利です。

短い単語で、定義されている意味までたくさん伝わる。

ただ最近気になるのは、
定義の使い方が雑じゃない?ってこと。

定義定める側も、使う側も。

特に、福祉業界は、定義の乱立がひどい。

ホームヘルパー、介護職員初任者研修、介護福祉士、サービス介助士、社会福祉士、精神保健福祉士、ソーシャルワーカー、ケアワーカー、ケアマネジャー、理学療法士、作業療法士、訪問看護師…

もう、あんまり作りすぎたら、
専門職でも違いわかんないよ?

利用者さん、「訪問看護師とヘルパーさんとの違いが分からない」ってすごい言われるよ?

定義が乱立していくから、
使う側や把握する側は、大雑把な理解になるのも当然だよね。

使えない定義も同然だと思う。


そんな定義の乱立がある中で、
私が理解を雑にして欲しくないなと思うのが、
発達障害に関する項目。

今回、発達障害の項目の、
「知的障害」について触れながら、思うままに発信しようと思います。

本当に分かってる?「知的障害」と「精神発達遅滞」

まず、定義について触れるので、
一応、厚生労働省から引用しときます。
(読み飛ばしても大丈夫です)

知的能力障害(ID: Intellectual Disability)は、医学領域の精神遅滞(MR: Mental Retardation)と同じものを指し、論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、学校や経験での学習のように全般的な精神機能の支障によって特徴づけられる発達障害の一つです。発達期に発症し、概念的、社会的、実用的な領域における知的機能と適応機能両面の欠陥を含む障害のことです。すなわち「1. 知能検査によって確かめられる知的機能の欠陥」と「2. 適応機能の明らかな欠陥」が「3. 発達期(おおむね18歳まで)に生じる」と定義されるものです。中枢神経系の機能に影響を与える様々な病態で生じうるので「疾患群」とも言えます。

うん、安定の分かりにくさ←

要するに「知的障害」と「精神発達遅滞」は同じですよってこと。

そして、
社会的に実用的に(生活に困るということ)、
「知的機能」と「適応機能」面で、欠陥を含む障害ですよってこと。

いや、それじゃだめだろ。

そこ絶対2種類あるでしょ。

と、思う私です。

こだわります!

私の中には2つのパターンがあります。

1.虐待などにより、知的発達の機会が阻害された教育的要因
2.環境や本人がどんなに本気で努力しても、超えられない。知的発達おいての限界値が低い。本人の要因。

絶対、本来、問題のない家庭環境で育っていれば知的障害になっていない人も「知的障害」って、ひとくくりにして呼んでるでしょ?

ここが気になる。

支援でやるべき事が変わるでしょう?


IQとかあるけど…

知的障害ではその判断値としてIQなどが使用されます。
(引用するけど、読み飛ばしても大丈夫です)

知能指数(Intelligence Quotient; IQ)とは何でしょうか。端的に言えば、「IQとは知能検査の結果を表示する方法の一つ」と答えることになります。知能指数(IQ)偏差知能指数(DIQ)の他には、知能偏差値(ISS)や、「優」「中」など大まかな5~7段階に分けた知能段階点で表す方法、最下位から何パーセントの位置にあるかをパーセンタイル(知能百分段階点)で表す方法があります。(中略)

大まかに概観すると、一般的に知能指数・IQと呼ばれるものには「生活年齢と精神(知能)年齢の比を基準とした従来の知能指数 (IQ) 」と、「同年齢集団内での位置を基準とした標準得点としての偏差知能指数(Deviation IQ,;DIQ)」の2種類があります。狭義でのIQは従来型IQのみを指しますが、後述のように従来型IQ値は使われなくなりつつありますので、今日、一般的にIQと言えば偏差IQ(DIQ)を第一義に含むと考えてよいでしょう。(中略)

要するに、従来型IQ値は、「相対的な発達の度合い」「知能の発達の早さ」を示す数値であり、検査問題の難しさも有限であるため、年齢を重ねるごとに一定値以上の数値が出る確率は徐々に減っていきます(IQ200の5歳児が成長してもIQ200のままであることは厳密に検査される限り、通常あり得ません。成長しても「幼児期のIQ値」を称するなら幼児期の身長の高さを自慢しているようで滑稽な話です)。これらの要因もあってか、「従来型IQ」は近年使用されなくなってきました。これに対して、偏差IQ(DIQ)検査の場合は、分布が厳密であるため、低年齢でも高年齢でも、160程度が上限で、40程度が下限である場合が多いとされます。「IQは原則として大きく変動しない」と言われるのは、この偏差IQのことを指しています。
(ラルース進学塾コラムより引用)

ほらほら、
従来型のIQは「知能の発達の早さ」を示すって、書いてある。
早いか遅いかってそんなに必要?
遅咲きだっていいじゃない。
限界値じゃないんでしょ?
てか、使用されなくなってるしね。
(それまで診断されてた方はどうしてるのでしょう?)

DIQだって、偏差IQでしょ?
偏差でしょ?
下位の人作って、
絶対に知的障害を存在させる訳ね。
優秀という世間ズレしたマイノリティは放置だけどね。
しかもそれも能力限界値じゃないんでしょう?

そして、
私が気になる
「教育的要因」と「発達限界要因」については
全く分析対象外な気がする。

私が思うに

IQとかどうでもいい。

ちゃんと原因を分けて定義してほしい。

あくまで私が勝手に希望する定義ですが、

「精神発達遅滞」
=虐待や病気、その他生い立ちの中で、知的発達を阻害する要因があり、発達に遅れを生じている。

本人は学んだり発達の機会があれば、十分に知的発達を取り戻すことができる。
「知的障害」
=遺伝的に知的発達に困難が伴う。これから伸びる部分もあるが、多くの人よりかなり緩やかで困難を伴うことも多い。

本人が感じる限界値があり、長期にわたる支援が必要。

って感じにして、
診断つける時にも、本人が診断名を選べるように配慮しておいて欲しい

そしたら、本人が支援を選びやすくなるでしょう?

絶対さ、本人の意思無視して診断名つけてる人いるでしょ?

発達障害全般にいえますが、
現状、診断名つけられた人、必ずしも助けてもらえる訳ではないですよ?

かなり特殊なレールに乗せることになりますよ?

本人が自分の道を、自分で選んだ方が、
将来の可能性を潰さなくていいと思いますよ?

「知的障害」と「バカ」

「知的障害」の方をバカにしてる方、
結構いますよね?

「あの人どうせわからないから」とか言ったことある人、いるでしょう?

子ども扱いはまだマシです。(良くないけど)

「知的障害」と診断名のついた方を、人として、かなりバカにしてかかる方がいます。

顔よく見て

バカにされていることに気づいてるけど、
「いろいろして頂いてるし…」とか、
「なんて言ったらいいかわからないし…」とか、
「私が頭悪いから…」とかで、
口を結んでいるだけですよ?


ちなみに、「バカ」の定義見てみましょうか。

・愚かなこと。
・社会の常識に欠けていること(「専門馬鹿」「役者馬鹿」「親馬鹿」などと用いる)。
・知能が劣り愚かなこと。
・つまらないこと。無益なこと。
・役に立たないこと。機能を果たさないこと。
・記憶力・理解力などが人と比べて劣っていること。
※Wikipediaより

由来も一緒に。

・サンスクリット語で「無知」「愚か」という「莫迦」の語源。
・「鹿を指して馬と為す」という中国の故事から。
※恐怖政治をしている趙高さんって方が、皇帝に「鹿」を献上し、「馬です」とゴリ押し。皇帝が「鹿でしょ?」と言うが、恐怖で周囲を支配してみんなして「馬です」とゴリ押し。皇帝の"後見人"である趙高の誤りを止めてくれる人がいなかったので、権力バカの趙高さんはその後、政治の方向性を見誤り、没落の道を辿る。(引用しようとしましたが、長かったので私が意訳要約しました)
・その他諸説あり

そう、バカとは、
「相手の本質や物事の本質を理解しようとせず、つまらないことをゴリ押ししてしまう人のこと」
と言えるでしょう。

理解する気がない人、
かつ、
愚かなことをする人。

ですね。

「知的障害」の方は、
理解する気はあるんですよ。
一生理解できないのでもない。
賢い人もいます。

だから「バカ」とは根本的に違う。
なにも劣る存在でもありません。

人のことバカにしてる人のことを「馬鹿」と呼ぶのでしょう。

なんでこの記事書いたかと言うと…

境界線の記事から派生してます。


物事の本質を理解せずに、
偏見でプライベートの境界線を越えてくる人がやたらと多い

自分の境遇が「幸せ」だったから、
「出来た人間」だと過信しているのか、
人生に「当然に困難な場面」がある、ということを知らない。
知らないで、謎のマウントを取る方がいます。

「幸せ」が運良く、その人の前半の人生に在っただけだというのに、
何も知らず偉そうに物を言う方がいます。

相手に発達や精神の診断名ついてるだけで、
偉そうに、プライベートの境界線を越えて良いと、勘違いしている方がいます。

親だからといって、
あるいは、
支援しているからといって、
勝手に「幸せ」の価値観を押し付け、
ズカズカと境界線を踏みにじる方がいます。

それが、私は、ものすごく気になるのです。

どんな診断名をもっていようが、
尊厳が保たれ、境界線を守られ、
心の安全が守られなければなりません。

当事者はもっと声をあげていいです。

尊厳は守ってもらいましょう。


定義を扱うなら、責任感を持って扱ってもらいたいですね。

まとめ

✅定義の乱立で、使う側が定義を雑に使い始めてると思う。それでは本質がわからない。
✅定義を作った側は本当に分かって定義を作っているのか?
✅「知的障害」の要因には2つあると思う!教育的要因もゴッチャにされてる気がする!支援が変わってくると思う!
✅私的に、IQとかどうでもいい。
✅本人をちゃんと理解して、本人が支援を選べるようにしてほしい。
✅当事者を理解せずに境界線を踏み越える馬鹿者がいる
✅定義の悪用で、尊厳が守られないなら定義は要らない。人のためになる、本質を掴める定義しか要らない。


最後まで読んでいただきありがとうございます😊
ちょいちょい、今までに現場で感じた怒りなどがあり、トゲトゲしい感じが深いでしたらすみません💦
密室で行われる非常識が許せなくて😣
本人の理解が正しく進むことを祈っています。
いつも応援ありがとうございます🙇🏻‍♀️

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