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受け入れられるわがまま、受け入れられないわがまま

昨日は忘年会でした。うちの部署には仕事はできるものの周りの空気を読まない、むしろ読む気なんかないと意思表示をしているちょっと変わった20代前半の後輩がいます。

今回は彼について気づいたことと自身で学んだことを。

彼の要求

最近彼からよくこんなことを聞きます。

「やりたいこと以外やりたくないんですよね~。それ自体すごくストレス(実際身体を壊すという拒否反応を示す)だし、そういうのから自分を守ってるところ、ありますよ」「自分の仕事はきっちり終わらしますよ。もちろん。チームの仕事?やりたいことはやるけどやりたくないことはやりたくないですね~」

彼は平時から「やりたいこといっぱいあるのにできない」「会社のここがダメだから・・・(結局最後はやりたいことができない)」という話をよく周囲に漏らしています。

実力もあり、必要最低限会社が要求しているタスクはこなしている。そして不満を満たすよう要求している。一見何も問題ないというか、いいんじゃない?と思ってしまうのですが、なぜか周囲は彼の要求を「わがまま」と受け取ってしまっているようです。

なぜ、彼の態度は「わがまま」と捉えられるのか?

要因1.「チームメンバーが果たして欲しい役割」と「彼が果たすべきだと考えている役割」にギャップがある

要因2.明らかに現在の環境に対して過剰な要求を行っている

要因3.要求するだけで与えていない

たとえば彼の欲求の一つだなー、と印象に残った言葉があります。

「僕は自分の同レベルの人間とディスカッションしてさらに技術的に上を目指したい」「けれど自分の今の職場はそういう人がいないから自分が得られるものがない」

この欲求は果たして会社のみに要求すべきものでしょうか?

この欲求は会社以外の場所で解消することができないでしょうか?答えはできます。会社以外の同じ技術を持った集まりに参加する、勉強会に参加することで可能です。彼はその方法を知らない、もしくは会社が満たすべき案件だと固執しているかのどちらかでこの不満が発生しています。

欲求を解消すべき場所を間違え、自分の好きなことしかしゃべらない。承認してくれると喜び、面倒くさいなぁという態度で返されるとスマホを見つめただ黙る。そんな彼がだんだんと会社内で浮いてきているのは目に見えて分かります。っていうか見てて辛いです。(話すと腹立つけど)

彼から学べること

欲求を満たしてくれる環境を多く持っている人は、同時に環境に適用する柔軟さや寛容さも持ち合わせています。そんな人はどんな環境でも愛され、その環境に属している誰かの欲求を満たしてあげられることでしょう。人間は社会的な生き物なのでより多くの環境にコミットすることで充実感を感じます。

彼が現職場で「わがまま」だといわれている要因は上述の要因1,2,3によるものと推測されます。

欲求を示す行為はその欲求を満たすべき(もしくは満たせる可能性がある)環境で行うべきであり、過剰に特定の環境に要求することは欲求が満たされないことになり、自分自身がつらくなってしまいます。

「生き辛いなぁ…」と思っている人は往々にしてこの問題に直面していると思っています。自分の要求にこたえてくれる環境を探す。そしてその環境に自ら与える。ひとつの環境にすべての欲求を答えるよう固執しないということが大切。

彼を見て自分も特定の環境に対して過剰な要求をしていたことに気づきました。(彼女とか、上司とか、会社とか…)そしてその残滓をいまだに持ち歩いています。

柔軟な心かぁ・・・ 俺もまだまだだな・・・ 





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