精神科訪問看護師ってこんなお仕事
こんにちは。えめです。
突然ですが、
精神科の訪問看護師って
何をする人かご存知ですか?
答えは…
事業所によってバラバラ😱
なのがちょっと切ない現実です。
ポリシーによってやる事が大きく変わってくるみたいです💦
おおまかに簡単に言えば、
・服薬管理
・健康観察
・健康相談(人生相談)
・生活指導
・家族サポート
・関係機関との連携
が主な業務だと思います。
って言っても、
「何する人?」ってなることは多いです。
今回は、
世の子どもたちにも魅力が伝わるくらい、
私なりの考え方ですが、
精神科訪問看護師のお仕事についてお伝えしてみようと思います。
精神科訪問看護を例えると…
宝石を作る仕事
精神科訪問看護の仕事を例えるなら、
宝石を作る仕事だと思います。
見えます、あなたの?マーク。
服薬管理や生活指導がメインと思われがちですが、
(いっそ、生活介助・介護がメインと勘違いされがちですが…泣)
私の考えは、
むしろ管理も指導も極力しません。
とか言うと、
いよいよ
「じゃあ何すんの?」って思われます。
精神科訪問看護師の真髄は違うんですよ。
精神科訪問看護師は
あなたの中にある宝石を見つけるんです。
精神科の患者さんは、
いわば、どっかの岩盤に、
かたーい土に覆われて埋め込まれている、
宝石なんです。
岩盤から、
周囲のかたーい土ごと、
ボコっと掘り出して、
宝石を傷つけないように気をつけながら、
時間をかけて周りのかたーい土を落とします。
そして、
宝石として輝けるように
宝石に合った削り出しをします。
最後に、大切にしてくれる人のもとへ
送り届けます。
これらを本人を中心に、
みんなで協力してできるように、
援助するのが私たちの仕事です。
工程を順に説明しますね。
1.岩盤からの取り出し
仕事場とか、機能不全家族とか、
ガッチガチの集団の中に、
アイデンティティも何もなく埋め込まれてしまっている状態から、
「あなた」という1人の人間を切り離して(心の中で)、
「あなた」が自分を大切にする作業ができるようにします。
「あなた」が声を上げてくれないと、
そこに宝石があることがわからないのですが…
分かれば、医師を皮切りに、
みんながいろんな道具となって、
「あなた」が掘り出されるようにします。
訪問看護師は、
宝石が割れてしまわないように確認し、
いろいろ声かけをするのがお仕事です。
2.掘り出し後、周囲のかたーい土を削る
ここがメインです。
周囲のかたーい土は
「あなた」を宝石として生きることを邪魔してます。
「あなた」をがんじがらめにしている、
考え方や、
生活習慣、
周囲の社会的環境、
部屋の環境、
身体的な障害、
発達上の障害、
なんかよくわからん運命、
不要な薬・対処行動、
もろもろ生きるに関わる全てが「かたーい土」です。
治療のためには
要らないものは削ぎ落とす必要があります。
削ぎ落とし自体は本人が行いますが、
割れないように確認しながら、
使う道具(連携先)を考えて、
どこから削るか安全かつ効率的な方法を探る、
トータルコンサルタント的な援助を行います。
医師は指示・指導ですが、
私たちの仕事はアドバイス…というか
「脳みその松葉杖」を提供する感じです。
3.宝石にあった削り出し
簡単に言えば、社会適応です。
どんな形で社会に適応しようか、
デザインを決めるのは「あなた」です。
まぁ、ほんのり、
宝石の種類によって合う形とか、
市場によって好かれる形とかはあるので、
「いいね」とか、
なんか感想言ったりすることもあります。
でもその目的は、
妥当な自信をつけるためです。
「割れにくい」という機能性を持たせる、
予防の声かけも一つの仕事です。
こうして、出会いを待ち、
卒業おめでとーって送り出すのが私たちの仕事です。
(アフターメンテナンスやってます。)
よく勘違いされるのは…
・家事とかやってよ
→すみませんが、ヘルパーさんとか専門の職種の方にお願いして下さい。
専門支援を使いながらも、必要以上の介助はしない、治癒を目的とした自立を目指しています。
(ずっと支援が必要な場合は「障害」のジャンルで、訪問看護師の目的とは専門性がズレてきます。)
・近隣の人が困ってるんだから本人なんとかさせてよ
→本人が困っていないのであれば我々はノータッチです。
近隣の人の問題なので、近隣の人が動いて下さい。
その後に本人が困れば、本人のために援助します。
問題をごっちゃにされると我々も非常に困ります。
・ちゃんと薬とか管理してよ
→看護師がガッツリ管理する必要があるのなら、入院適応です。
本人が管理できるのが訪問看護適応です。
本人にも考えがあって管理してます。
私たちは本人の管理の手伝いをするまでです。
医師への相談も、本人が出来るようにならないと卒業できないので、本人が頑張る方向性で援助します。
・治してよ
「治す」って生半可ではありません。
意思と覚悟が必要です。
私たちは直接「治す」ことは出来ません。
あなたの子どもを産んであげられないのと同じで、あなたの人生は「あなた」しか実行できません。
また、見えないところの治療なので、「あなた」主導でないと治療ができません。
・問題が起きないようにしてよ
→「ころばぬ先の杖」はしないです。
転んだところに落ちているものに価値があります。
また、本人が予防したいことを予防できるようにするのが仕事です。
問題も本人の生活の一部なのに、本人が気にしていないことを勝手にいじるようなことはしません。
(たとえ糖尿病がひどくなろうとゴミ屋敷だろうと、社会的な何かを失いそうだろうと、本人が取り組むことを決めてから援助します)
見えにくい仕事をしているので、よくこのような対応できないお話があるのですが…大切な本業があります。
もっと認知度が高くなるように頑張りたいなと思います。
まとめ
精神科訪問看護師とは…
✅宝石作る人みたいで、仕事は地味だけどすごい素敵な、輝く仕事だよ
✅助産師さんみたいで、感動するよ
✅安全を守りながら「脳みそ」を貸すよ
✅直接助けてはあげられないんだ、ごめんね
✅でも、「あなた」のために超がんばるよ
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
もっと最初の方で書くべき記事だった気がしますが…精神科訪問看護師のお仕事を知っていただけると嬉しいです✨
精神科訪問看護師が素敵だと思った方はスキ押していただけると喜びです💕
気になる事がある方はコメント欄にお願いします✨
いつも応援していただきありがとうございます✨
寒暖差や湿度がかなり不快なシーズンで、体調を崩しやすいと思います。
外出自粛もありますし、5月ですし、あなたの魅力を充電すべく、全力で自分を許して早めに休んで下さいね🍀
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