【ユンゲ・フライハイト紙】ノルトライン-ヴェストファーレン州: 「イスラム教徒化」への批判: 社会民主党の政治家が党を離党する

2020年1月28日
エッセン発: 統合に対して懐疑的なエッセンの社会民主党(SPD)の地方政治家が、自らの政党に対して背を向けた。エッセンにおける社会民主党の副委員長であるKarlheiz Endruschatは、市域の完全な「イスラム教徒化」に対する警告によって、自らの党で衝突をした。とりわけ社会民主党が移民による問題を真面目に受け止めないことを理由に、いま彼は党を離れたのである、こうWelt紙とFocus Onlineは伝えている。

「社会民主党のうちには、現実にある問題に取り組もうという心構えが欠如している」。Focus Onlineにおいて、彼はこのように批判している。その際に問題なのは、犯罪者集団だけではなくて、この政党が、どの点において統合が破綻しているかについて問題視しようとしないことだ。「移民についての問題を承認することに、社会民主党はいかなる関心も示さないのである」。

社会民主党はエッセンにおいても、ノルトライン-ヴェストファーレンにおいても、組合においても、「移民について問題が存在していることをただ認めることにさえ、いかなる関心ももたない」のである、Welt紙に対して、この市参事会員は述べている。彼の党の同志たちは、あらゆる側面で明白になっていることに対して、尊大な態度を取っているのである。

「社会民主党は明らかに左傾化している」
たとえば若年の移民たちとの党の催事において、このようなことが言われている。「その移民たちはそこにいた党の同志に、学校のクラスにもっとドイツ人がいるべきで、もっとお互いが混ざりあわなければ、誰も正しくドイツ語を学ぶことができない、と要求した。だが私の党の友人たちは誰もそれに耳を傾けようとしなかった」。

来たる市議選において、数年前に左翼党から社会民主党へと移籍してきたある候補者が彼の代わりに立候補することになったことで、彼は最終的に社会民主党を離脱することになったのである。このことは、社会民主党の展開について多くを物語っている兆候である。この政党は、「ここ二年間において明らかに左傾化し、左翼党へと接近していったのである」。

「2015年以来彼によって巻き起こされたエッセンにおける破綻した統合についての論争が何かを変えたかどうか」という質問に対して、Endruschatはこう答えている。「残念ながら何も変えていない。いや!ここでその名前について言及したくはないが、あるエッセンの指導的な社会民主主義者が、この間にたくさんの移民がいる市域から、移民の少ない市域に引っ越したことがある。もちろんそれによって、彼は安心して、何の問題も存在しないという路線に留まることができているわけだ」。

ザラツィンもまたイスラムについての抑圧された論争を嘆いている
古くから住んでいるドイツ人にとって、ますます増えていくイスラム教徒の人口は問題である。「その理由は、部分的にみて極めて反動的なモスクだけではなく、そこで感じられる故郷喪失である」、市域の全体のイスラム化に対して二年前に発せられた警告において、Endruschatは強調している。多くのドイツ人にとって、イスラム教的な特徴をもった街頭の姿は、まったく居心地のよいものではない。「そして身近なところで定期的にトルコやレバノンの旗が家のドアに掲げられるのは、古くから住んでいる人々の故郷への思いを、まったく強めることはない」。

かつてのベルリンの財政評議員でありベストセラー作家でもあるティロ・ザラツィン(SPD)も、ドイツにおけるイスラムについてのあらゆる内的な議論が抑圧されていることについて、自らの党を批判した。「明らかに現在の社会民主党の指導部は、ドイツにおけるイスラム教についての批判的な議論を根本的に邪魔しようとする、原理主義的な性格をもったイスラム教徒の術中に部分的に嵌っている」、ザラツィンは、月曜日にTichys Einblick誌に対して、こう語っている。

Endruschatはドイツのための選択肢へいくつもりはない
たとえば欧州議会議員のGuido Reilとは違って、自分は右派政党に鞍替えをするつもりはない、とEndruschatは説明している。彼はなおも、左翼も右翼も許容するような、多元主義的な社会民主主義の理念に愛着を抱いているのである。「ドイツのための選択肢には私の場所はない。そしてそれは、私がいなくても勢いを増していくだろう。残念ながら」。

そして、ドイツのための選択肢はますます力を強めていくだろうと、この市参事会員は警告する。もしドイツのための選択肢が、明白な極右的な少数派を追い出すことができるならば、それはキリスト教民主同盟と社会民主党にとって、遥かに脅威となるである。そしてエッセン北部においては、ゆうに16%から25%という選挙結果に到達するかもしれないのである。

https://jungefreiheit.de/politik/deutschland/2020/kritik-an-muslimisierung-spd-politiker-tritt-aus-partei-aus/

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