IRの開示体制の作り方とは?
こんにちわ。梅雨入り前の暑さなのか、真夏日に近い天気が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、前回はIR資料についてお伝えしました。今回は具体的に資料を開示するためにはどうすればよいのか?を考えていきたいと思います。
IR資料にはどんなものがあるか?
前回のおさらいになりますが、まずはIR資料にはどんなものがあるのか再掲いたします。
BS /PLなどの財務状況。業績結果などをまとめた決算説明資料、有価証券報告書
中期経営計画書などの今期の見通し、将来の展望についてまとめた情報
CSR、SDGsを代表とした企業が行なっている社会貢献活動
他にも上記の内容を網羅し1年間の活動をまとめた統合報告書や、内部統制についてまとめたガバナンス報告書などもあります。
また、広義の意味で言えばNews&Topics、採用情報なども関係性(Relationship)を構築するための材料と言えるでしょう。
ですので、まずは「誰に何を伝えたいのか?」を整理すべきだと考えます。
いつから始めるべきか?
結論から申しますと、「今でしょ!」だと思います。「誰に何を伝えたいのか?」が整理できたら、伝えるべき内容とその資料を準備していきましょう。
とはいえ、資料の準備には時間がかかります。経営計画や事業計画であればちゃんと計画を作りこまなければなりません。(もちろんビジョンやミッションも)
コーポレートサイトに掲載するのであれば、IRの項目をページとして追加しなければなりませんので、サイトの回収が必要となります。
また、ストーリー性を意識することを鑑みても、発信は定期的に行う必要があります。その人員の確保も必要です。特に事業報告書や有価証券報告書等の財務情報を公開することになればある程度の体制基盤が出来上がっている状態かと思われますが、財務担当がちゃんと資料を準備できる体制を構築する必要があります。
(上場準備をされている企業のあるある話で、主幹事証券会社から「有価証券報告書のドラフトを作ってくださいね」と依頼され、半年ぐらいタスクが進まないという話はよくあります)
まずは何から手をつけるべきか?
何はともあれ、まず人的リソースの確保が必至となります。役割としては、発信する資料を作成する人、コーポレートサイトの更新をする人、ですね。
余談になりますが、社内の役割分担として、最初のうちは企業PR/パブリシティとIRは同じ担当でも良いと思います。また最近では、コーポレートサイトのPRやIRを含めてアウトソースを受けてくれる企業もあります。
発信する資料を作成する人は、財務/経営企画/採用広報/PRと多岐に渡る可能性があるので、継続的に発信できるようそれぞれの部門の体制を構築すること(人員補充含め)が必要になってきます。もちろんスモールスタートでも良いですが、継続性(=ストーリー性)を確保するために準備万端で望みましょう。あらかじめストーリー(発信するシナリオ)を考えておけるとベターですね。
いかがでしょうか?
大変そうなことを書きましたが、進め方としては、
ストーリー(シナリオ)を考える→資料を作る→発信する→リアクションを確認する→ストーリーの修正
という継続的なPDCAサイクルです。
ブログ等、サイト上で何か発信をされている方であれば、このようなサイクルは慣れていらっしゃるのではないかと思います。
誰に何を伝えたいのかが決まったら、ぜひ果敢にチャレンジしてみてくださいね。
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