PARADISE AIR

千葉県松戸市のアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR(パラダイスエア…

PARADISE AIR

千葉県松戸市のアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR(パラダイスエア)」のテキスト・アーカイブです。それぞれの記事のタイトルの【】には、担当者がテキスト内で印象に残った一言が引用されています。 http://paradiseair.info

マガジン

  • PARADISEが考える事業評価について

    PARADISEが考える事業評価について

  • #AIR Management

    AIR(アーティスト・イン・レジデンス)を運営することについて。世界中のAIRの状況を学んで、活かしています。

  • #Memo

    PARADISE AIRにて公開で行われたトークイベントの速記メモ。その場にいられなかったスタッフへの情報共有や思い出し用に使われています。

  • #MATSUDO AWARD

    「松戸ゆかり」のアーティストにフォーカスするプロジェクトです。年に一度、松戸での作品制作を支援する公募を開催しています。

  • #Artist Note

    滞在アーティストによるテキスト。原文が英語の場合、そのまま掲載することがあります。

最近の記事

既存のルールに、どのような方法で向き合っていくのか、ルール自体を更新していくことについて

Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya] 青田真也、吉田有里 今回、PARADISE AIRとのピアレビューを経て、以下のようなことに気づきがありました。項目立てて、記述しています。 *PARADISE AIRの活動を松戸、名古屋港での活動を港として表記しています。 ①組織体制 各自職能を持ったフリーランスの人たちが技術を持ち寄る組織体系に関して、松戸も港も同様に働き方の工夫を感じることができました。松戸の話で印象的だっ

    • [KNOT] PARADISE AIR×ロシア

      世界中のまだ見ぬ価値をAIR事業を通して発見し、解きほぐして時代に呼応して結び直していく 「PARADISE Knot」は海外のAIRとアーティストがつながるノット(=結び目、結び方)に対してPARADISE AIRがAIR同士の結びつきやAIRとアーティストのより良い出会い方の個別解を丁寧に模索することを目指しています。 これまでの移動し、制作するという従来のAIR像にとらわれることなく、PARADISE AIRが構築してきたネットワークの強みを活かしAIRの現場のアップ

      • [KNOT] PARADISE AIR×オランダ

        世界中のまだ見ぬ価値をAIR事業を通して発見し、解きほぐして時代に呼応して結び直していく 「PARADISE Knot」は海外のAIRとアーティストがつながるノット(=結び目、結び方)に対してPARADISE AIRがAIR同士の結びつきやAIRとアーティストのより良い出会い方の個別解を丁寧に模索することを目指しています。 これまでの移動し、制作するという従来のAIR像にとらわれることなく、PARADISE AIRが構築してきたネットワークの強みを活かしAIRの現場のアップ

        • [KNOT] PARADISE AIR×インド

          世界中のまだ見ぬ価値をAIR事業を通して発見し、解きほぐして時代に呼応して結び直していく 「PARADISE Knot」は海外のAIRとアーティストがつながるノット(=結び目、結び方)に対してPARADISE AIRがAIR同士の結びつきやAIRとアーティストのより良い出会い方の個別解を丁寧に模索することを目指しています。 これまでの移動し、制作するという従来のAIR像にとらわれることなく、PARADISE AIRが構築してきたネットワークの強みを活かしAIRの現場のアップ

        既存のルールに、どのような方法で向き合っていくのか、ルール自体を更新していくことについて

        マガジン

        • PARADISEが考える事業評価について
          6本
        • #AIR Management
          23本
        • #Memo
          14本
        • #MATSUDO AWARD
          7本
        • #Artist Note
          14本
        • English articles
          5本

        記事

          [KNOT] PARADISE AIR×イギリス

          世界中のまだ見ぬ価値をAIR事業を通して発見し、解きほぐして時代に呼応して結び直していく 「PARADISE Knot」は海外のAIRとアーティストがつながるノット(=結び目、結び方)に対してPARADISE AIRがAIR同士の結びつきやAIRとアーティストのより良い出会い方の個別解を丁寧に模索することを目指しています。 これまでの移動し、制作するという従来のAIR像にとらわれることなく、PARADISE AIRが構築してきたネットワークの強みを活かしAIRの現場のアップ

          [KNOT] PARADISE AIR×イギリス

          様々な違いがあることは、日本のAIRの豊かさを示している。

          岡本純子(公益財団法人セゾン文化財団 プログラム・オフィサー) PARADISE AIRとのピアレビューを通じ、アーティストに豊かな時間を過ごしてほしいという目的は当財団とも一致しているが、手法は様々な面で対照的であることがわかった。 まず、PARADISE AIRは施設が個性的だ。元ホテルだったため、部屋ごとに内装が異なり、ファンタジックな部屋、カントリー調の部屋、ロマンティックな部屋など、バリエーションが豊かだ。また浴室とトイレが独立しており、風呂場が広いのがとても魅

          様々な違いがあることは、日本のAIRの豊かさを示している。

          個々のアーカイブから、事業評価を意識する

           今回ピアレビューのお声がけをいただき、知っているようでその実態を理解できないでいたPARADISE AIRの話も伺いながら、国際芸術センター青森 [ACAC] の過去・現在について、未来のことも考えつつ話すことができました。PARADISEとACACはロケーションやスタッフの規模・働き方、施設の設備やアーティストが滞在する目的も対照的ですが、これまで400名くらいのアーティストを受け入れてきたこと、予算規模が約3,000万円ほどであることなど、符号の一致が印象的でした。お互

          個々のアーカイブから、事業評価を意識する

          事業評価をストレッチする。

          PARADISE AIRは国内外のアーティストを対象に松戸拠点に、アーティスト・イン・レジデンスの運営を行っています。アーティストとしてただ街にいられるように滞在場所と制作活動への支援を提供することで、彼らのキャリアアップやリフレッシュの場となっています。また、滞在制作をきっかけに、行政、地域団体、市民との様々なつながりが生まれ、文化を育んでいます。運営主体は多様な専門性をもつフリーランスによって構成されるコレクティブ組織であり、彼らをはじめとする文化芸術従事者の新たなつなが

          事業評価をストレッチする。

          アッセンブリッジ・ナゴヤ×PARADISE AIR

          フェスティバルからレジデンスへ 森:僕たちは、千葉県松戸市でPARADISE AIRというレジデンスを運営しています。なぜ松戸なのかというと、東京藝術大学のキャンパスが上野と取手にあり、それを結ぶ常磐線沿線でアート活動をしようという動きが2009年頃からあって、松戸市でも「アートラインプロジェクト」が立ち上がりました。  最初は遊休施設を使って、若手アーティストが展示やイベントをやっていたのですが、「展示が終わった後に街に何も残らないね」と街の方に言われたことをきっかけに、

          アッセンブリッジ・ナゴヤ×PARADISE AIR

          セゾン文化財団×PARADISE AIR

          「創造活動への支援」「長期的視点に立った継続的な支援」「資金提供のみでない複合的な支援」という方針の下、先例 のない助成プログラムや環境整備・人材育成プログラムを次々に生み出してきたセゾン文化財団。そのプログラム・オフィサーである岡本さんとともに、アーティストの制作活動をどのように支援し、成果を評価し、プログラムを更新していくのかについて考えます。 プログラムの変遷 森:千葉県松戸市で2013年からPARADISE AIRというアーティスト・イン・レジデンスを運営してい

          セゾン文化財団×PARADISE AIR

          青森公立大学 国際芸術センター青森×PARADISE AIR

          アーティスト・イン・レジデンスといっても、場所や歴史、運営主体などによってその具体的なあり方はさまざまでしょう。首都圏の交通の要所にあり滞在を主な機能とするPARADISE AIRと、地方都市の自然の中にあり、企画・制作から発表・アーカイブまでをトータルに支援する 青森公立大学 国際芸術センター青森。松戸とは対照的な環境でアーティスト・イン・レジデンスを運営する慶野さんと村上さんとともに、市民との関わりの持ち方、運営組織の持続性などについて考えます。 レジデンスの立地、背景

          青森公立大学 国際芸術センター青森×PARADISE AIR

          【東を新たに想像する】パラダイスエア的ロシアへの道|PARADISE AIR(松戸)✕Vostok(京都)✕ZARYA(ロシア・クラスノダール)

          公開ミーティング「パラダイスエア的ロシアへの道」 日程:2021年3月30日(火) 時間:18:00~20:00 会場:オンライン スピーカー:Vostok +パヴェウ・パフチャレク(キュレーター) ゲスト:アリサ・バグドナイト(ZARYA Center for Contemporary Art) モデレーター:金巻勲(PARADISE AIR) 通訳:田村かのこ 「Knot」はノット、結び目、結び方のこと PARADISE AIRでは今年度から「PARADISE Knot

          【東を新たに想像する】パラダイスエア的ロシアへの道|PARADISE AIR(松戸)✕Vostok(京都)✕ZARYA(ロシア・クラスノダール)

          再生

          [QOL配信]ドリームズカムパラダイス

          MATSUDO “QOL” AWARD第2期の最終日、滞在アーティストの安野太郎さんを中心に、梅原徹さん、黒田恵枝さんが5時間にわたるライブ配信を行ないました。放送前日に決定した第3期アーティストのお二人も登場しています。 3週間の滞在中に各々が取り組んだ作品や生活の様子を余すことなく紹介しました。ラジオ感覚でご覧ください!   [QOL配信]ドリームズカムパラダイス 日程:2020年8月4日(火) 時間:21時〜26時 会場:YouTube Live スピーカー: ・MATSUDO “QOL” AWARD滞在アーティスト  第2期 梅原徹、黒田恵枝、安野太郎  第3期 迫竜樹、白小路紗季 ・PARADISE AIRスタッフ   00:00 オープニング 04:39 PARADISE AIRスタッフからMATSUDO “QOL” AWARD概要説明 08:18 第2期アーティスト三名の自己紹介・松戸生活 29:25 安野太郎の三週間 54:15 迫竜樹さん(第3期)登場 1:06:20 黒田恵枝の三週間 1:41:08 白小路紗季さん(第3期)登場 2:01:59 梅原徹の三週間 2:19:45 休憩 2:29:27 乾杯🍻・フリートーク 2:42:00 「ドリカム」の由来 3:04:00 せいろうソムリエ梅原と行く「そば処 関やど」レポムービー 3:07:00 再びフリートーク 4:56:00 エンディング MATSUDO “QOL” AWARDについて 詳しくはこちらから! https://www.paradiseair.info/news/2020/07/30/12046

          [QOL配信]ドリームズカムパラダイス

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          【目の前に現れたことに反応したり、有機的に考えてみるチャンス】MATSUDO “QOL” AWARD|QOL Baton オンライントーク

          現在滞在アーティストの受け入れを制限中のPARADISE AIRですが、6〜8月の間、松戸駅から60分圏内に住むアーティストを対象にした特別プログラム『MATSUDO “QOL” AWARD』を開催しています。 “アーティスト人生のうちのコロナ禍中3週間をPARADISE AIRで過ごして頂き、松戸での制作体験を創出する”ための「MATSUDO “QOL” AWARD」。 “QOL”は「Quality Of Life(生活の質)」を意味する表現ですが、この公募では「Quar

          【目の前に現れたことに反応したり、有機的に考えてみるチャンス】MATSUDO “QOL” AWARD|QOL Baton オンライントーク

          【実のところ単なるアーティスト・イン・レジデンスではありません。そこに居合わせるあらゆる人が雑多に集まったコミュニティーなのです。】LONGSTAY Program 2018 + Comeback 2019|アリシヤ ・ロガルスカ

          LONGSTAY Program 2018 SHORTSTAY Program 2019 という2つのプログラムを通じて、PARADISE AIRでの滞在を経験したポーランド出身のアーティスト アリシヤ ・ロガルスカから、2019年度のイヤーブックに寄せられたメッセージをご紹介します。 アーティスト・プロフィール  私がPARADISE AIRのLONGSTAY Programに参加するため初めて日本を訪れたのは、 2018年の9月でした。日本という国や文化、そして地元の

          【実のところ単なるアーティスト・イン・レジデンスではありません。そこに居合わせるあらゆる人が雑多に集まったコミュニティーなのです。】LONGSTAY Program 2018 + Comeback 2019|アリシヤ ・ロガルスカ

          【PARADISE AIR is in fact not just an artist residency - it's a network of friends and allies, a patchwork community】LONGSTAY Program 2018 + Comeback 2019|Alicja Rogalska

          PARADISE AIR got a message in the 2019 yearbook from Alicja Rogalska, a Polish artist who has spent time at PARADISE AIR through two programs; LONGSTAY Program 2018 SHORTSTAY Program 2019 Thank you Alicja for the text, it reminds our Tomit

          【PARADISE AIR is in fact not just an artist residency - it's a network of friends and allies, a patchwork community】LONGSTAY Program 2018 + Comeback 2019|Alicja Rogalska