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短編小説

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私の作ったやつのまとめです
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2019年12月の記事一覧

無題

バイタルの悪化を示すアラームが鳴り響く。これはほかの誰のでもない、僕のアラームである。僕は持病が悪化して今この病院に入院している。朦朧とした意識の中、僕の頭の中で文章が組み上がっていく。文字を書ける状態でも言葉を話せる状態でもなく、文章を作ったところでどうもできないのに自然と文章ができていく。もう全てが僕の手に負えない状態になっている。

そんなある日、僕の隣の空きベッドに誰かが来た気配がした。目

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どうでもいいや

 今日も眠たい陽射しが窓から入ってくる。このまま二度寝、三度寝と何度でも出来そうな心地良さだ。しかし、そうとは言って居られない。私は会社員だ。このまま寝てしまったら、気持ち良い起床どころか絶望の起床が待っている。まぁ行ったところで何をするってわけでもないのだが給料のためにとりあえず行っている。そして給料を貰ってるからって何を買うでもなく、ただただ貯まっていくだけである。

 昨日のご飯の残りを片付

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