焦燥感
留年によって一年間一般的なペースから遅れることに留年が決まったころはただ一年長く大学にいるだけと文字通り以外の意味で捉えていたけどこんなにつらいとは思わなかった。特に、3月4月は卒業、入学、入社などの度重なる祝い事の報道で気が滅入った。去年までは大学に通っていてもおかしくない年齢であったのでそこまでダメージはなかったものの今年は本来であれば卒業して社会に出るタイミングであったため大学の卒業式でのインタビューを見るたびに消えたくなった。同じ画面を眺めている母親がどんな心情なのか想像してしまい、ますます情けなさがこみ上げてきた。そこで、何か行動を起こせたのかというと何も出来ていないのが現状で自分で自分が嫌いになる。
一年早く大学にいたはずなのにいつの間にか後輩に就職活動についても差をつけられている。去年の夏からインターンに参加しておけばよかったものを社会に対する漠然とした恐怖から今まで何もできないでいる。ESを出したこともあるがちゃんと落とされた。落とされたことに安堵すら感じる自分が情けない。就活をしたくなければ早くから就活をしなければならないというのは世界のバグだろ。
最近は、家事料理その他諸々を家族に全てやってもらっている事実がかなり私を焦らせる。大学生であればギリギリ許されることだったかもしれないが、留年するほど怠惰な人間が享受していいものではない気がしてきた。一人暮らしを申し出るにしても大金が必要になるわけで、私にかかる金と時間どちらを優先するべきか今一度考えるべきかもしれない。ただ、今は内定もないし貯金もないので、申し訳なさを感じながらこの快適な生活を嚙み締めるしかない。
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