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[ベトナム250日目]駐在8ヶ月を振り返る3つのポイントと明日からの活かし方
こんにちは。
ベトナム駐在が8カ月を超え、振り返りを行ってみました。
ベトナム人の特性や差異について整理してみます。
よくあるネット情報で見れる特徴としては、「個人主義」で、給与が良いとすぐに仕事を変えるとか、思い遣りの感覚が違うような、そういう細かいことに気付いていない人が書いているように感じ受けます。
チームになるとパフォーマンスが落ちるとか、未来に向けた思考が欠損し、前提条件の取り扱いができないとか、情報の整理整頓ができない(物理的にもできないけど)という個々人の差に一見すると感じるところも取り上げました。
①情報整理
情報の整理やまとめは、私たちがやってあげましょう。
文章でやり取りされている情報を文章で認識します。
すると何が起きるでしょうか。
それは、
「満たすべきポイントを間違えます。」
例えば、
「来週の日曜日に会社の近くの駅の改札前に出勤時間と同時間に集合」
と情報があるとすると、脳内で箇条書きになりませんか??
・来週の日曜日→6/13(日)でいいのか、人によって来週がズレることも。
・会社の近くの駅→浜松町なのか、大門なのか、はたまた芝公園なのか。
・駅の改札前→駅によっては複数ある。
・出勤時間と同時間に集合→参加者全員が同じ時間に出勤なのか。
上記の情報って、具体的に確認しますよね??
ですが、あるケースでは、上記の細かい確認をしないことで認識齟齬が発生します。
それも、普通のことのように。
これが、仕様や要求事項についてだとどうでしょうか。
品質問題になりますし、作業スコープも変わってきます。
常に常に議事録などを書いてあげないと困ることになります。
(書いてもらったものを箇条書きに変える作業をやってみせて、やらせてあげる教育が必要です。)
▼我が振りを直す
以下の要素がポイントになります。
・相手が日本人であっても、会議にはレジュメと議事録を残すこと。
→レジュメがないと、時間かかる。
→決定のみなら会議を開催しないで、チャットで進める。
→議事録は決定事項とA.I.を残す。
・「来週」とか「前回同様」とか「最寄駅」とか、状況によって変わることは言わない。
・数字、地名などを用いる。
・箇条書きを用いる。
②未来要素
「ただ先のこと決めるだけ。」
これがベトナム人のやってくることです。
計画/提案/戦略策定のための調査などは、いろいろ抜け落ちます。
計画については、リスクがないですし、マイルストーンもないです。
プロジェクトマネジメントととしては、ご存じの方も多いとは思いますが、最短の見積、最頻の見積、最長の見積を出し、バッファを積んだ期限と、バッファはあるが、妥当な期限を設定し、各フェーズごとの期限(マイルストーン)を積み増す。
それぞれのフェーズまたはタスクで障害となる要素を洗い出し、同時にプロジェクトが継続する限り発生するリスクを洗い出します。
(例えばメンバーの退職や仕様変更、今でいえばコロナに伴うテレワークによる弊害、その他いろいろ)
さらに、遅延が見込まれる場合のキャッチアッププランも事前に組み込みます。
遅延が確定する前にキャッチアッププランを織り込むことも重要です。
こうしたいろんな要素がごっそりないので、
「どこから指摘したらいいか分からない」
というようなところにたどり着きます。
こうした面でみると、新人の方がまだマシと思われる日本人もいます。
▼我が振りを直す
・予実管理は教科書通りに進める。
(PMBOKとかすべて見れないので、解説書と、プロの勉強会や書籍で学ぶ)
・計画にリスクを積むが、プロジェクト進行中にリスクの優先度と緊急度の変更、項目の追加・削除などの見直しを行う。
・課題の抽出/管理/対策/期限管理を細かく行う。
③言葉選び
ベトナム人は大学生になってから日本語を勉強することが多いです。
そして、単語や文法の勉強をベトナム人の先生から学びます。
まー、日本の義務教育で習う英語に近いです。
ですので、日本語能力試験でN4~N1の人がいるときに、どういう言葉を選ぶと分かりやすいのか考えることになります。
N3までの人はほとんどリスニングもできませんし、使える単語も少ないです。
N4とN3のテキストを見て、どういう言葉なら理解できるのかを確認しましょう。
例えば、「なんで?」「なぜ?」より「どうして?」の方が伝わります。
そもそも疑問詞が苦手なので、「なに?」「どこ?」「いつ?」を伝えます。
・2行を接続詞で繋げてしまいそうなときは、2文に別けた方がいいです。
・擬音などのオノマトペは禁止です。
・漢字2文字~3文字の熟語でない単語の方が先に習います。
ex)選択→選ぶ、調査→調べる
※納得いかないのは、「決定」とか「決める」という単語を理解できない人が多いんですが、どうして?未来に対する単語はベトナム語にはないの??
・「チームには伝わっていますか?」と質問したときに「チーム内のメンバーのことだと思ってもらえない」
↑これ、マジでイライラします。
▼我が振りを直す
・基本的にはベトナム人に対してと、同じです。
→日本は超ハイコンテクストなので、ある単語を使うときにいろんな意味を含めていると思ったらダメです。
→「頑張ります。」「取り組みます。」「検討します。」とか、もはやよくないです。
→「誰が」「いつまでに」「何を」「どのようにする」にしましょう。
・言葉選びは慎重にしましょう。
→主な観点は、「専門用語」「外来語」「崩し」です。
→上記のバッファは、「見積時に含める期限の余裕」のことです。
→「コンセンサス」とか言うのやめませんか?
→よく使う言葉なら良いですが、陥穽(かんせい)とか敢えて使うのか、「ワナ」で良いのかを検討します。
◆さいごに
今回は3つのポイントでコミュニケーションをふりかえりました。
業務に活かそうと思いますし、みなさまも考えるきっかけにしてみてください。
ではまた。ありがとうございました。
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