分からないものを味わう
加藤治郎さんの歌集「Confusion」を読んだけど分からなかった。
いわゆる”普通”の歌集とは違って、レイアウト詩歌という文字の配置や大小、レイアウトなどを含めて魅せる歌集になっている。
見ていてすごいなとは思うものの、正直よくわからない。
昔読んだ穂村弘さんの「シンジケート」も良く分からなかった。
本にしろCDにしろ映画にしろ、たまにこういうよくわからないものに出会うことがある。
例えば僕が人生で初めて買ったCDは、BURNOUTSYNDROMESというバンドの「檸檬」というアルバムで、確か中学生の頃だった。
これも同じで買った当初は全く分からなかったけど、中学生にとってアルバム3000円は大金なので、無理して聴き続けていた。
そうやって分からないながらも聴いていくと、だんだん年齢や価値観が追い付いてくるのかもしれない。
高校生の時にはドはまりし、今では一番好きなバンドになっている。(ちなみにこのペンネーム尾崎檸檬の檸檬もそこから来ている。)
思うに、芸術作品にはそのとき難しくてもいづれ分かるときがくる気がする。
今は分からなくても、いつかきっとその時が来ると信じて、いろんな作品に出会っていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?