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司書がただ最近読んだ絵本・児童書を語る

『ダーウィンのドラゴン』リンゼイ・カルビン/作 小学館 2022年



【あらすじ】

かのチャールズ・ダーウィンがビーグル号で航海をしていた頃、かたわらにはローティーンの助手がいた。

名前はシムズ・コビントン。

嵐の中、ボートから落ちそうになったダーウィンを助けようとしたシムズは、逆に自分が海に投げ出されてしまう。

運良く流れ着いた島で、シムズが目にしたのは…


【レビュー】

ダーウィンが航海をしていた時代、雑用係として少年を船に乗せるのはよくあることだったらしい。

シムズも雑用係としてビーグル号に乗っていて、ダーウィンに助手として取り立てられた実在の人物で、
これは彼をモデルに描かれたフィクション。


“冒険”の部分が思ってたより短かった。
大人としては
「シムズの日誌の存在」「実際のシムズの人生」など、著者の後書きで触れられる史実のほうが興味深かった。

全体的に都合よく物語が進みすぎる印象だけど
読後感はいいし、
史実を元にあーだこーだ妄想する楽しさは味わえる。

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