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ゲストハウスの収益の限界と解決策

先日ツイッターでつぶやいたゲストハウスの収益の限界について、意外にも反響があったのと、一度はっきりとさせておいた方が今後の経営的に大切だと思ったので、今回は「ひととまる」をベースに考えてみます。

なかなか生々しい話になることが予想されるので、ひっそりとお読みください。

まず、ひととまるの状況について簡単にまとめます。

客室:3部屋(個室2、混合ドミ1)
最大収容人数:10名(保健所の許可だと15名だが、ゲストの快適性やホスピタリティーを考えると10人が適正)
客単価:4000円(ドミも個室も合わせての数値になります。月ごとに微妙に変動しますが、年間平均をとるとこれくらいになるので、キリのいい数字にしました)

ということで1日の売上の上限は10名x4000円=40,000円になります。
月だと40,000円x30日=1200,000円といきたいところですが、ワンオペで30日も働くと確実に死ぬので、ここでは22日とします。(月8日休む)
40,000円x22日=880,000円

年間だと880,000円x12ヶ月=10,560,000円といきたいところですが、ひととまるは1,2月はお休みするので、10ヶ月で計算します。880,000円x10ヶ月=8,800,000円。

これが売上の最大です。約900万円です。
売上の最大が900万円です。そこから経費を引くので利益はもっと低いです。

いやいや、ちょっと待て。毎日満室なんてありえない。
じゃあ稼働率50%にしてみよう!→ 4,400,000円
そこから経費引いたらさぁ手元にいくら残る?

・いやいや、客単価高すぎない?うちは3000円だよ。
10名x3000円x22日x10ヶ月x50%=3,300,000円
そこから経費引いたらさぁ手元にいくら残る?

・稼働率もっといいし!70%だよ。
8,800,000円x70%=6,160,000円。
おぉ、幾分かはましになってきたぞ。

・いやいや、12ヶ月働けし!
10名x4000円x22日x12ヶ月x50%=5,280,000円
なるほど。

実際は季節変動があるので、稼働率も大きく変わります。
ひととまるの場合でいうと夏場は70%以上になりますが、それ以外の時期は余裕で50%を切ります。30%ぐらいの月が多いかなって感じです。

細かい数字は以前に書いたこちらのnoteをご覧ください。(有料です)

昨年のゲストハウスの年間売上は約500万+バーの売り上げです。(きゃー言っちゃった!)

併設のバーがプラスで積み重なったおかげで暮らしていけるだけの収入はありましたが、今年はバーを「本のある場所、のほほん」としてリニューアルしたことでバーの機能を縮小させるので、確実に売上が落ちます。

世紀末感満載です。

ということで解決策を色々と考えるわけです。

・客室数を増やす
→これはあり、今ある建物はすでに限界なので、他の建物を別館として客室を新たに作る。

・客単価を上げる
ひととまるの4000円はゲストハウスにしては善戦している方だと思います。それは食事をオプションでつけていることが大きいです。
食事で単価を上げるのは難しそうなので、体験とかで収入を得るのはありかもしれません。

・稼働率を上げる
夏はほぼフル稼働ですが、他の時期はまだまだ稼働率が低いので低い時期の稼働率を上げる策を考える。

・連泊を増やす
連泊してもらえるような空間作りや価格設定をする。

・物販を始める
副業に近いですが、ゲストハウスをするかたわら、物販を始めてみる。例えばのほほんを始めてから寄贈本以外の不要な本が集まってきたので、それを販売する。さらにそこから派生して古道具とかも売ってみる。

・副業をする
これは可能性は無限大ですが、実際に何をやるか、収入を得るレベルまでいけるかが大きな課題です。

・コストを下げる
収入を増やすのではなく、支出を減らす。

・カフェ(のほほん)で売上を上げる。
これから詳細をつめていきます。

参考情報:ツイッターのリプライを参考にしました。

どれか一つをやるのではなく、複数組み合わせて全体として上がるようにするのが現実的かなと思っています。稼働率が劇的によくなることはないだろうし、客単価が劇的に上がることも考えにくい。

ひととまるがあるのは、兵庫県の最北端、日本海側の田舎です。
これが都会だったらまた話が違うでしょう。ゲストハウスを多店舗経営してもお客さんは来ません。だけど、お先真っ暗では決してなくて、やり方を工夫すればいくらでもいけると思っています。

解決策としてすでに考えているものがあるのですが、実行してから報告します。
もし実行しなかったらごめんなさい。女心と秋の空、みたいなことです。

もし、補足やアドバイスがありましたらぜひお待ちしております。

それでは今日はこのへんで。
さようなら。

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