マガジンのカバー画像

文学のコラム

13
光山忠良のよる文学コラム
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

村上春樹『風の歌を聴け』の冒頭がフィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』に似て…

村上春樹は好きな作家を3人挙げろと言われればトルーマン・カポーティ、レイモンド・チャンド…

みつやま
3年前
11

喜び、悲しみ、感動、切なさ

宇多田ヒカルが1999年、16歳にしてファーストアルバム『First Love』を発表した時は、とにかく…

みつやま
3年前

ヘミングウェイの「自堕落さ」と「ロスト・ジェネレーション」

ヘミングウェイはマッチョかアーネスト・ヘミングウェイにはどんなイメージがあるだろうか。二…

みつやま
3年前
3

『グレート・ギャツビー』の「過去は変えられない問題」をアドラー心理学的に考察して…

フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』は、失われた過去を取り戻そうとする男の話です。…

みつやま
3年前
3

ドストエフスキー『罪と罰』とビートルズ

ドストエフスキーでもスタインベックでもいいのだけれど、100年を超える評価を受けてきた古典…

みつやま
3年前
1

生き生きとした人生を生きる~村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』~

「離人感」と自己療法のささやかな試み症状の名前で片づけるのも味気ない気がするが、初期の村…

みつやま
3年前
3

村上春樹『ノルウェイの森』における死と性

『ノルウェイの森』は、村上春樹作品には珍しく、テーマが明言されていて、しかも非常にうまくストーリーを収斂させている。 「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」 序盤と終盤の2度、この「教訓」を記している。 その言葉を例証するがごとく、登場人物の多くが、整然と死を受け入れる(自殺する)。キズキは車のワイパーに領収書を挟んで死に、直子は洋服の始末についての短いメモを残して森に消え、ハツミさんは「ふと思いついたように」生命を絶った。 キズキと直子の死の理由について

コミットメントの行きつく先は~村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』~

村上のいう「コミットメント」(他者とかかわっていくこと)の行きつく先が「暴力」なのだろう…

みつやま
3年前
1