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絶妙な空気の会議

先日、幹部数人による定例会議がありました。

その中の一人が、配られた会議資料を見て

「○○は大丈夫なんですか?」

言い始めました。

その会議資料は、会社の方向性を決める最重要資料です。その

「○○は大丈夫なんですか?」

も、聞く耳を立てると``もっともらしい"ことをいっているように聞こえます。しかし、私以外の幹部は

まああなたは色々言うけど、もっとよく考えるとそこは大丈夫ですよ。

という結論に落ち着きました。

それでも、その言い出しっぺの幹部が

「いや、もっと良く考えると、って言うけど、その考えでは足りないと思いますよ!」

と反論してきました。

「ですよね!○○さん!」

と私に振ってきたので

「まぁ~ねぇ~、、、」

っと私はそのときフニャフニャしました。

そのうち、他の幹部たちは絶妙な空気感を醸し出し始めました。
要は、その言い出しっぺさんを絶妙な距離感で無視し始めたのです。

さすがの言い出しっぺさんもその空気感に気付き、

「ちょっと皆さん聞いてます~?聞いてないか。。」

みたいな状態になり、最終的には

「まあいいや」

と収束しました。

実はこれには背景があって、

その社運を賭けた会議資料は、定例会議のときに「あーだこーだ」とヒートアップする議論を経てようやく到達する資料だったのですが、

その肝心の定例会議に、その言い出しっぺさんは欠席しがちでした。

要は、

意見があるなら、その定例会議の時に逐一言って欲しい

という他の幹部の無言の圧だったということです。後だしじゃんけんって、ちょっとズルいですし、一番精神に応えますしね~。

そして根深いところで

信用

も関わっていると思います。

きちんと出席する(欠席する場合は欠席する相応の理由をきちんと伝える)という極めて基本的なことで人って信用を得ていくものだと改めて感じました。なお、ここで言う信用とは具体的には

聞き耳を立てる度合い

といったニュアンスです。

マキャベリの君主論にそういったことが書いてあったような、なかったような?どうでしたっけ?




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