うつ病を支える家族に必要な心得
うつ病を支える家族に対して専門家は
と言いますが、正直このアドバイスは浅いです。
私の妻はうつ病です(今は寛解しています)。長年うつ病の妻と接してきた身として以下の心得にたどり着きました。
うつ病の人が「死にたい・生きる意味がない」と叫ぶとき
「対峙する相手が敵か味方か」に非常に敏感
になっているのをひしひしと感じます。よって
という信用を得るために命がけで外交交渉する、ということです。
外交交渉時にまず第一に心がけたいのは
とにかく矢面に立ち、相手の真意をくみ取る
ということですね。
例えば、世間では往々にして
という格言が流布されています。しかし、外交交渉の場においてその格言は何の役にも立ちません。相手の真意・要望に傾聴することなく、ただ言葉で
という綺麗な言葉と羅列してしまうと
と拒絶感を食らってしまうのがオチです。
また、寝込みがちなうつ病の姿を見て
「太陽の光を浴びたらどう?」
「外に出て気分転換したらどう?」
「少しは家事を手伝ってみたらどう?」
といったセリフを(良かれと思って)ついつい言ってしまいがちですね。
しかしその場合
と拒絶感を感じてしまいますね。
というセリフも言ってしまいがちですが、この一対一の外交交渉の場でそんな「将来ウンヌン」といった流暢なことは言ってられません。
この状況は、例えるなら
敵か味方か分からず、
相手は拳銃を構えている一触即発の修羅場だが、
あなたは「人類皆兄弟♪」と鼻歌を歌っている
という滑稽な状態ですね。
もっと気をつけなければならない点として、人は知らぬ間に「世間の価値観」という隠れ蓑を身にまとってしまっている場合が多々ありますね。
例えば、30過ぎても結婚しない娘に対して親が
と無邪気に主張する姿を想像すれば分かりやすいです。
正論で娘を諭しているつもりでも、その娘から
と見透かされています。
うつ病を支える家族に、もしこういった「命の輝き系の親」がいると非常に厄介ですね。何故なら、もし
と自己主張したとしても
と言いがちだからです。
と拒絶感を感じてしまいますね。
さて、話が飛んでいるように見えて実は全く飛んでいないですが
○○療法の療法士・○○瞑想法や○○ヨガの達人よりも
外交官の外交交渉に私はいつも敬意を表します。