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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポーターは紛れもなく「主役」です。OWL m…
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費す…
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2020年6月の記事一覧

「どんなに辛い経験を重ねても、サッカーが僕の人生を楽しくさせてくれる」椎名伸志/カターレ富山

この記事は「旅とサッカー」というスポーツツーリズムをコンセプトとしたWEB雑誌「OWL magazine」のコンテンツです。 青森山田高校サッカー部、歴代最高のキャプテン 2009年、第88回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝を前に、青森山田高校の黒田剛監督が、キャプテンとして最高の評価を送った選手がいる。 第88回大会は、山本大貴選手が得点王となり、優秀選手には宮市亮選手や長澤和輝選手といった、サッカーファンには馴染みある選手たちが名を連ねた。そして、この年の青森山田

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ウィズ・コロナを想いつつ「誰もいないスタジアム」をめぐる旅〜大宮➢柏➢千葉篇

「誰もいないスタジアム」というアイデアは、どこから生まれてきたのか? そんな疑問を何人かの方からいただいた。今回はまず、その話からスタートすることにしたい。  今から21年前の1999年の3月24日、NATO軍がユーゴスラビアを空爆したその日、私はロンドンからベオグラードに飛ぶ予定だった。当然、飛行機は欠航。取材を予定していた、ベオグラードでのユーゴ対クロアチアも延期となった。仕方がないので、スコットランド対ボスニア・ヘルツェゴビナに切り替えるべくグラスゴーに飛んだのだが、

妄想トラベル ポーランドのグダニスクでサッカーとビール三昧

「本来だったら、今頃○○(場所)にいたんだよな……」 そう思うことが最近よくあります。 つい先日、5月27日もそうでした。 UEFAヨーロッパリーグ(EL)の決勝戦が開催されるはずだった日です。 「本来だったら、今頃ポーランドのグダニスクにいたんだよな……」 キービジュアル、かっこいいですよね。 行きたいと思っていて、密かに渡航の計画を立てていました。 昨年は仕事がかなり立て込んでいたので、旅することを優先し、旅の準備は後回し。航空券やホテル等の手配をほとんど進め

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「思い立ったがフロンターレ」からの、行き着いた先はまさかのサッカーメディアの編集長!

思い立ったがフロンターレ。 やらない後悔よりやった後悔。 意志あるところに道あり。 やたらポジティブで、フットワークが軽い。思い込んだら一直線――。 それだけを取り柄に人生を全速で走っていたら、たどり着いた場所がありました。これは、ある平凡なアラサーの人生が、あれよあれよという間に激変していったお話です。 1. はじめに はじめまして、川崎フロンターレサポーター兼、旅とサッカーを紡ぐWebマガジン「OWL magazine」編集長の大澤あすかと申します。 趣味は旅行

ウィズ・コロナを想いつつ「誰もいないスタジアム」をめぐる旅〜町田➢横浜➢川崎篇

 6月になった。先月25日に政府による緊急事態宣言が解除され、4日後の29日にはJリーグが再開(J3は開幕)の日程を発表した。ワールドカップ・アジア2次予選についても、10月と11月に2試合ずつ開催されることが決定。ヨーロッパのリーグもドイツに続いて次々と再開され、ようやく世界のサッカー界が動き出したことを実感する。ただし「ウィズ・コロナ」という条件付きではあるが。 「旅とフットボール」をテーゼとするOWL Magazineも、新たな節目を迎えたように感じる。何しろ3月以降

withコロナ時代・Jリーグマスコットたちの在り方問題ー海外マスコットの可愛らしさを添えてー

サッカーの試合自体はもちろん、スタジアムにはそれ以外の魅力もたくさんあります。 サポーターの応援やコレオグラフィ、スタグル、ハーフタイムのパフォーマンス、チアリーディングなど。試合の前から試合後まで試合を彩るもので溢れています。 その中でも忘れてはいけないのが、マスコットです。 毎年マスコット総選挙も開催されており、今年は横浜F・マリノスのマリノスケが王者となりました。 横浜F・マリノスは、昨年リーグ戦で優勝した勢いをマスコット総選挙でもいかんなく発揮。サポーターの後

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ウィズ・コロナ時代、旅とサッカーはどうなるのだろう?(OWL5月ミーティング)

「OWL magazine」の月例ミーティングでは、会のはじめに近況について雑談し、それを記事化していました。 先月は5月25日に行いました。OWLのメンバーの中で、特に海外によく行く4人の精鋭が集い、「これからの旅とサッカー」について語りました。 5月のミーティングもオンラインになりました。社会情勢が日々目まぐるしく変わる昨今で、来月以降どういう形でお届けできるかわかりませんが、何らかの形で座談会は提供できればと思います。 円子文佳: 柏サポ。絶賛コロナ太り中。ストレ

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2004年の記憶 欧州選手権と長谷部誠 ~南アフリカW杯へと続く物語~

プロローグ ~危機の最中、一条の光明~ Jリーグの再開が決まった。 危機が過ぎ去ったとは言い切れない状況だが、サッカーのある週末が戻ってくることに喜びを隠せない。 振り返ると、この間、良いこともあった。そのひとつが、過去の試合映像の公開が進んだことだ。 浦和レッズで言えば、2006年J1最終節のガンバ大阪戦が、NHKとDAZNで放映された。ご存じの通り、初めての、そして唯一のリーグ優勝を決めた試合だ。 当日はスタジアムにいたので、フルマッチで映像を見た記憶は薄いのだ

魂を込めた記事を書いて人生を変えるために必要なもの

昨日、魂を込めた記事を書きました。 サッカーメディア界の大御所岩本さんから嬉しいコメントと共にサポートを頂いたり、同じくメディア界の若手の新星からOWLに関われないかというメッセージを頂いたりと、世界が変わりつつあります。 そう、魂を込めた記事を書くと、確実に世界は変わります。文章を書くのは大変です。どうせやるならそこまでやったほうがいいです。 さておき、実はですね……。魂を込めた記事を書いた結果、今日出そうと思っていた記事が完成しなかった……。 ……。という裏事情を

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闇夜のフクロウは二度飛ぶ。 OWL magazine; flight 02.

動ケバ雷電ノ如ク 発スレバ風雨ノ如シ この二行の言葉が好きだった。 山口県下関市にはこの言葉が刻み込まれた石碑があると聞いている。いつか拝みに行きたいと思いながらもなかなか行く機会を作れずにいる。 Jリーグが再開した暁にはレノファ山口を見た後、下関をめぐってみたい。そうしよう。旅に出たいという人間の本性と、サッカーを観たいという欲望は、コロナごときには決して屈しない。もちろん、一時の我慢は必要であるが。 さて、二行の言葉を刻んだのは、時の宰相伊藤博文であった。 伊

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