それはきっと不名誉であるが、誉れ高き称号―最高のセカンドGK・金山隼樹(ファジアーノ岡山)という男―
GK。
それは、サッカーで唯一手を使うことができ、一つしかないレギュラーGKの椅子を複数人で争う特殊なポジションです。
しかもケガなど不測の事態がない限り、試合途中の交代もまずありません。一人の選手が一度スタメンに定着すると、なかなかその座が譲られることはありません。
その中で、試合のベンチに座るセカンド(第2)GKは、複雑な立場です。
レギュラーGKにとっては、最大のライバルとして立ちふさがらなくてはいけない反面、良きフォロワーとしての役割も求められます。
この記事では、僕が一番印象に残っているセカンドGKを紹介します。
彼の名前は、金山隼樹。J2のファジアーノ岡山に所属しています。
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