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最近の記事

ボールを持たなくても「超攻撃的」になれる【2023年J1第4節 北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス】

2023/3/12に行われた北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノスは、2-0で札幌が勝利した。今季初勝利である。 あらかじめ断っておくがこの文章は、いわゆる「マッチレビュー」ではない。しいて言うなら感想文、イメージとしては試合を見た上で書いた「日記」のようなものだ。 前回書いた日記はこちら。 ちなみにこの試合は現地(札幌ドーム)で観戦した。 いいときのコンサドーレの見抜き方この試合、特に前半は札幌にとって会心の出来だった。先制点を挙げ、マリノスはシュート0に抑えた

    • 「理屈は緩い」という発想に脳天を撃ち抜かれた話―筒井淳也『社会を知るためには』

      読書をすることによる喜びはたくさんある。 その中でも僕にとって最大といってもいい喜びの一つが「自分の常識がひっくり返されること」である。そのひっくり返された瞬間といったら、身体中に電流がびびびっと走り、タイトルの通り「脳天を撃ち抜かれた」気分になる。 先日、そういう経験を久しぶりにしたので記しておこうと思う。 社会は緩い。だから理屈も緩い今回読んだのは、筒井淳也『社会を知るためには』である。 筒井さんは計量社会学や家族社会学を専門とする社会学者だ。この本は「社会」とは

      • ジェイの喝でよく分からなかった部分について日本語文と英文を比較してみた【北海道コンサドーレ札幌2023シーズン】

        昨日Twitterを眺めていると、一つの記事が話題になっていた。2021年をもって引退した元イングランド代表で、北海道コンサドーレ札幌にも在籍していたジェイ・ボスロイドのコラムである。その記事にはコンサドーレの現状を憂う内容など最近のJリーグに関してジェイがいわば「物申して」いた。 ご意見番ジェイ、コンサドーレに喝!コンサドーレに関する箇所だけ、軽い感じで内容を箇条書きすると以下のような文意である。正確な内容を知りたい方はちゃんと記事を読んでほしい。 コンサドーレは心配だ

        • 「コンサの成熟」に関するひとつの仮説【2023年J1第2節 北海道コンサドーレ札幌vsヴィッセル神戸】

          2023/2/25に行われた北海道コンサドーレ札幌vsヴィッセル神戸は、1-3で神戸が勝利した。 あらかじめ断っておくがこの文章は、いわゆる「マッチレビュー」ではない。しいて言うなら感想文、イメージとしては試合を見た上で書いた「日記」のようなものだ。 以前書いた日記とやらはこちら。 吉田ああああああああああああああ!!!突然だが昔のウイイレのCMの話をしたい。 主人公は謎の外国人(?)「吉田」とウイイレ対決をしてボコボコにされ敗れる。その後「吉田を倒せ!」の文字ととも

          オシムとミシャの言葉から考える「ポリバレント」の誤用について

          最近、コンサドーレを応援している方々は「ポリバレント」という言葉を耳にする機会が増えたのではないだろうか。 ポリバレントは、日本では一般に「複数のポジションができる」といったニュアンスで使われている気がしている。たしかにコンサドーレ周辺でも菅が左CBをやったり、青木がボランチをやったり、荒野が1トップをやったりする際によく聞くワードである。 そういえば、かつてコンサドーレで三好が急にスクランブルでボランチ起用されて肝を冷やしたことがあった。あれはさすがにポリバレントとは言

          オシムとミシャの言葉から考える「ポリバレント」の誤用について

          審判の判定はシーズンを通した収支で考える【2023年J1第1節 サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌】

          2023/2/18に行われたサンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌は、0-0の引き分けで終わった。 あらかじめ断っておくがこの文章は、いわゆる「マッチレビュー」ではない。しいて言うなら感想文、イメージとしては試合を見た上で書いた「日記」のようなものだ。 前回書いた日記とやらはこちら。 誤審は点ではなく線で考えることにしているこの試合で一番話題になったのは「広島のノーゴール判定」だ。73分の川村のヘディングシュートがゴールラインを割っているように見えたにも関わらず審

          審判の判定はシーズンを通した収支で考える【2023年J1第1節 サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌】

          同好の士を見つけろ!Creepy Nuts好きJリーガーを探してみた

          Jリーグ開幕があと数日にせまった2/15、サポーター待望の選手名鑑が発売された。僕も早速エルゴラッソのハンディ版選手名鑑を購入した。 選手名鑑でみんなが一番じっくり読む箇所はどこだろうか。僕は応援している北海道コンサドーレ札幌のページはもちろん真っ先に読むが、それ以外にも各監督・選手のアンケートの回答に注目している。 監督だと「注目しているチーム、指導者」の回答を確認して、その監督がどんなクラブや監督を尊敬していたり、普段どのクラブの試合をよく見ているのかを想像することが

          同好の士を見つけろ!Creepy Nuts好きJリーガーを探してみた

          今、コンサドーレは大きな岐路に立っている

          2023シーズンのJリーグ開幕まであと数日となった。 僕が応援している北海道コンサドーレ札幌は、今大きな岐路に立っている。平たく言うと、一歩間違えれば結構「やばい」状態におちいるのではないかと僕は思っている。 コンサドーレの「やばい」話というと、たいていは経営面、特に資金面の話になりがちだ。しかし今回は「チームの結果」の話だ。 今年あるいは来年、コンサドーレはある程度の結果を残さないと、その後かなりまずい状態になるのではないだろうか。 「ある程度の結果」とはいかほどな

          今、コンサドーレは大きな岐路に立っている

          コンサドーレのクラウドファンディングで考えたこと

          北海道コンサドーレ札幌が行ったクラウドファンディングが無事目標金額を達成して終了した。 目標金額1億円のところ、それを少し上回る1億900万円相当が集まった。集まった支援金は「クラブ強化費」に使われる。途中、金額が伸び悩み目標達成が危ぶまれたが、残り数日からすごい勢いで金額が集まり1億円に到達した。 目標金額を達成したことは、コンササポとして素直にうれしい。ただ、その気持ちとは別に今回のクラファンで自分が思ったことを記すことにする。後ろ向きな話になるが、クラファンが終わっ

          コンサドーレのクラウドファンディングで考えたこと

          2023年は「読む量」を減らすことにした。

          これまで年始に一年の抱負をじっくり考えたことがあまりなかったし、考えたとしても発表したことがなかった。今年は年始にうんうんうなって考えついたので、この場を借りておおっぴらにしようと思う。 2023年は「読む量」を減らすことにした。 具体的には本やWEB記事の読む量、すなわち冊数や記事数である。 どうしてこのような抱負に至ったのか、減らしてどうするつもりなのか、これから書いていくことにする。 インプット過多と簡単に言うけれど2022年、僕が読んだ本の数は144冊だった。

          2023年は「読む量」を減らすことにした。

          コンサドーレが強いチームになるための方法を横浜DeNAベイスターズの歴史から考えてみた

          (この記事は「北海道コンサドーレ札幌 Advent Calendar 2022」に参加しています。個性あふれる記事がたくさんあるので、是非読み比べてみてください!) 北海道コンサドーレ札幌って強いですか?「今のコンサドーレは、強いチームかどうか」 この問いからまずは始めたいと思う。 そもそも「強いチーム」とは何か。みんな何となく共通したイメージはあるだろうが、はっきりした定義を持つわけではない。 今季のリーグ順位が10位であることから考えると、お世辞にも強そうには見え

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          乃木坂46を撮った意外な映画監督たち

          この記事は、アイドルグループ・乃木坂46の映像作品を撮る監督に注目したものだ。 そもそも、乃木坂46は映像作品に力を入れているグループである。結成当初から「芝居のできるアイドル」を目指していることを運営は公言していた。MVなどの映像作品は、芝居の実践の場でもあり、乃木坂46の世界観を表現する場として機能している。 乃木坂46の映像作品で特異なのは、「個人PV」という狂気の企画だ。これは、CDの特典として収録されるもので、メンバー一人一人にそれぞれ監督をつけたショートムービ

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          不気味さの中にある真意とは―鈴木忠平『嫌われた監督』

          僕が2021年に読んだ本の中で、ダントツでベスト1の本を紹介したい。 鈴木忠平さんの『嫌われた監督』である。 落合博満さんが中日ドラゴンズで監督を務めた8年間を追った本だ。著者の鈴木さんは当時、ドラゴンズの番記者である。 とにかくページをめくる手が止まらない。480ページという分厚さだが、一気に読んでしまった。 リーダビリティあふれる記述「事実は小説よりも奇なり」という言葉がある。この本でつづられる落合ドラゴンズの物語は、その辺の小説よりも読者をぐいぐい引き込んでいく

          不気味さの中にある真意とは―鈴木忠平『嫌われた監督』

          わくわくが止まらない書評を書くためには。―楠木建『戦略読書日記』

          書評や本の感想文は、インターネットを探せばあまたに転がっている。週末の新聞を読めば、書評欄があるし、本屋に行けば、著名人が書いた書評集が売っている。 僕は、書評によって、自分が知らなかった本の存在を知る。その点では、書評は僕にとって欠かせないものだ。 書評は役に立つが、書評を読むことはつまらない。多くの書評は、字数に制限があるためか物足りない。非常に淡泊な印象を受ける。 しかし、数ある書評の中でも、僕が「こんな書評を書いてみたい」と憧れる書評集がある。楠木建さんの『戦略

          わくわくが止まらない書評を書くためには。―楠木建『戦略読書日記』

          発見!ベルマーレのルーツは火薬工場にあり!【平塚サッカー事始】

          本題に入る前に一冊の本についてお話をします。 現在、先行販売中の『すたすたぐるぐる信州編』のことです。 僕は、一足先に著者のみなさんの原稿を多く読ませていただきました。どの記事も個性があふれる面白い文章ばかりです。是非ともみなさんにも手に取ってほしい一冊になっています。先行販売で購入していただければ幸いです。 特に僕が気に入っているのが、AC長野パルセイロのコールリーダーをつとめていた古川康平さんの記事です。パルセイロのルーツが分かるとともに、彼のサポーターとしての生き

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          新チェアマンを丸裸!?コンサドーレサポが書く野々村芳和取扱説明書!

          2022年3月15日、Jリーグは大きな転換期を迎える。 2014年からJリーグを引っ張ってきた村井満チェアマンが退任し、新チェアマンに野々村芳和・株式会社コンサドーレ(北海道コンサドーレ札幌の運営会社)代表取締役会長が就任する。野々村さんは、初めてのJリーガー出身のチェアマンとなる。 野々村さんは、クラブの経営者になる前、解説者としても活動しており、サッカーファンの中では一定の知名度がある。しかし、新チェアマンがどんな人物で、どのようなJリーグの未来を描いているのか、改め

          新チェアマンを丸裸!?コンサドーレサポが書く野々村芳和取扱説明書!