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曇りのち晴れ。

11月の終わりだったと思います。GLEATから青木真也選手vs伊藤貴則選手の試合が発表されたのです。

見たい!
12月30日。
シフトを見れば弾丸だが行ける!すぐにチケットを申し込みました。
だが、次の日DDTで青木選手vs橋本千紘選手戦も発表されたのです。
アパー!(驚)

嬉しいと同時に「ちょっと待てぃ!」と相席食堂ばりに心のツッコミボタンを押してしまった。

シフトでは29日が仕事だったのです。30日の朝に勤務が終わって弾丸で東京に向かってGLEATを観戦しようと思いました。
だが、DDTは29日。シフトは決まっているし年末年始体制だから動かせない。
どうしようもない。橋本千紘選手戦は諦めるしかないのか・・・。
そんな時に助けてくれたのが職場の先輩でした。
「青木選手の応援に行きたいんでしょう。行って来なよ代わりに僕が出勤するから」
「ただ、それをすると うえちゃんのシフトがキツくなるよ。29日の朝まで仕事して東京に行って帰ってきても、元旦から24時間勤務三連戦やで。大丈夫?」
ありがとうございます!行かせてください!
先輩に感謝。
と、同時に年末年始だから新幹線のチケットを取っておかないと乗れなかったら怖い。
初めて旅行代理店にお願いしてチケットを手配する。
良し!青木真也選手の試合が観れる!

必死にお仕事した。
28日の朝になるまで24時間勤務四連勤だった。それに28日は朝から交通外傷と緊急オペが重なって搬送の繰り返し。オペが長引いてずっと夜中までも搬送していた。
一睡もせずに朝になった。
お仕事が終わり、今年の挨拶もそこそこに飛び出して、朝風呂入って、バスセンターに向かう。
間に合った!
だが、高速道路では事故車の影響で渋滞。焦る。
何とか新神戸駅に着いた。新幹線にも乗れた。一安心。
新幹線内でお弁当を食べる。
うまし!

富士山が綺麗だった。

東京に着いた。
すぐにホテルに向かう。チェックインして部屋に荷物を置いて会場のTDCホールへ。

ギリギリで間に合った。
今年2回目のTDCホール。人がいっぱいだった。そうか、東京ドームでコンサートがあるからなんだ。
会場に入れば、ダークマッチが始まっていた。
肛門爆破とかどうでも良い。
青木真也選手と橋本千紘選手が観たいんだ。

第四試合目というのも引っかかった。この話題性からしても、もっと上で組むべきだと思っていた。

橋本千紘選手の入場。

青木真也選手の入場だ!

試合が始まった。
じっくりとしたレスリングの攻防。

寝技の応酬から、青木選手が上になる。
橋本千紘選手の綺麗なブリッジで観客を沸かせる。

押さえ込みから腕を攻める青木選手。

ダイヤル固めに外道クラッチ!

そこから腕十字!
良いぞ!!

耐える橋本千紘選手!
だが、これだけ腕は伸びてるのだ。
僕はその時一種の違和感を感じた。
何とかエスケープ。
青木選手が俵返しで攻めようとするが、橋本千紘選手が切り返してのパワーボム!

説得力バツグンだった。
そこからオブライトへ!

決まった。スリーカウント。
橋本千紘選手が勝った。

だがボクには消化不良というか「ん・・・」という感じだった。綺麗過ぎるのだ。まとまり過ぎていた。
橋本千紘選手の『強さ』を引き出そうと見えていた。
必殺技のオブライトで勝てば、結局は橋本千紘選手の枠内になってしまう。
プロレス枠内だ。そこを超えたモノが見たかったから。
ならばパワーボムで終わっていても良かったんじゃないのか。
僕にはそれが不満だった。
『強さ』にこだわって『闘い』はあったのか?
観客の満足度に合わせてはいけない。
橋本千紘選手や青木選手が悪いんじゃない。一瞬でも常識を超える。期待した僕が悪かったのだ。
それだけ青木選手にも橋本千紘選手にも求めるモノが大きくなっているのです。
二選手なら出来るからこそ。
だからこそです。

ずっと睡魔に襲われながら、試合を終えてホテルに戻り、就寝。

ぐっすり寝たんで充電満タン!
今日はGLEATで青木選手の応援。
昨日と同じTDCホールへ。

昨日の負け。どう払拭するかだ。
そして、青木選手はGLEAT参戦2戦目だ。

そこなのだ。だから期待したいのだ。

ド派手な演出。

青木選手の入場。

伊藤選手の入場。

試合開始!
伊藤選手が飛び込んで浴びせ蹴りを見せる!それをかわす青木選手。

それで良いんだ!大事なのはインパクトなんだ。
ここからはYouTubeで是非見ていただきたいのです。

噛み合っていない様で噛み合っていた。
ゴツゴツしていた。こういう展開になるとは思わなかった。
青木選手のワンサイドだと思っていたから。
腕十字の攻防も腕を切られずに耐える伊藤選手が良かった。

ええカッコなんてすぐにわかる。出来る事を必死にする事だ!

青木選手の攻撃も良かった。
すべて『理屈』にかなっていた。
打撃も寝技も技術の高さが大きく伝わる。

青木選手は座った。

(寝技で勝負するか?できるのか?)
伊藤選手を試すのか?
これにはビックリした。この『絵』を描いた青木選手が凄かった。
だが、これを見た時、青木選手も試されてると感じたのだ。
GLEATにも観客にも、すべてにも。

もう青木選手が藤原喜明選手のように感じた。『職人』だ。
伊藤選手も気持ちが見えた。

伊藤選手はバックドロップをした。
ジャーマンにこだわった。エスケープする青木選手に笑いがおこっていたが立派なルールである。
それと同時に昨日 橋本千紘選手のオブライトで敗戦していることをも伏線にされているのだ。
昨日観たからこそわかる事。
そして、伊藤選手のジャーマンは必殺技なんだ!と理解させる。
青木選手は、ジャーマンで投げられた。それで良いんだ。
青木選手も伊藤選手も立ち向かう。


最後は意地の張り合いだ。

ゴング。15分時間切れドロー。
青木選手は倒れ込んだ。

その姿は美しかった。
必死なモノが見たいんだ。泥臭くても良い。

UWFルールでありながら僕には『プロレス』だった。
橋本千紘選手戦では見え隠れしていた『闘い』があった。
ドン!ときた。
胸に染み込んだ。
伊藤選手も負けられないんだから。
何故、ドローだったのか?何故ドローになったのか?
そこを考え巡らせる。思考させられる。

感動した

青木選手は『プロ』だ。
二日間通して見えた。本当に感動した。
トータルで観戦できて本当に良かった。
じゃなきゃ伝わらない・見えない・感じ得ない事があるのだから。

来て本当に良かった。
そう思っていたら、東スポで記事が。

最高なのだ。
ちゃんと着地させた。

今年は正直 青木選手は負けっぱなしだった。
だが、僕は揺さぶられた。
今年最後のプロレス観戦でも。
存在は大きくなっている。
本人は「負け太り」と言われてるが、負けても『チカラ』と『強さ』がなければ結局は紡げないのだ。
それができるのは『青木真也』なのだから。
『青木真也』だからなんだ。

淡路島に帰ったら、明日の元旦から勤務です。
やれます、やります、やるしかない。
プロレスに青木真也選手に教えてもらったんだから。
気合と根性。
最後は一生懸命にするのだと。

今年も『青木真也』を応援してきて本当に良かった。
『プロレス』を好きで良かった。
沢山の勇気をいただいた。
僕は幸せ者だ。
頑張れる。
2023年もあなたを追いかける。

ザッツ・レスラー


『青木真也』はプロレスラーだから。



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