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『存在感』

3度の闘いを経て『物語』を紡いだ青木真也選手とフォラヤン選手。
青木選手は、2023年1月24日から27日までフィリピンに滞在されていた。
その紀行を読むのを楽しみにして、また頑張ろうって気持ちになった。
(是非、皆さん読んでください)

その気持ちは若い頃、現場仕事であちこちに行く。
現場だから、職人の父や兄に叱咤激励されてセメントを捏ねていた。
一心不乱だった。
やるしかなかったから。
そんなツライ気持ちを紛らせてくれたのが『異国の窓から』という宮本輝さんの紀行本だった。

現実逃避をさせてくれた。
真夏の日陰を探しての休憩中や、民宿に帰って皆が一杯する時、僕は本を読んでいた。
のめり込んだ。
そして、現場仕事で名古屋や愛媛や岡山に行く事が楽しみになった。
トラックに乗って。
そんな気持ちを思い出させてくれた。
旅は人生の糧だ。
まぁ、僕の場合は仕事だったんですけど。

2023年1月29日。
今日は朝から24時間勤務。
今日は朝からは内勤だった為、搬送用の製剤を用意して、搬送班を見送って事務仕事。
昼から、製剤の入れ替え搬入がある為、内勤は早めの昼休憩。
そこで、レッスル・ユニバースで青木選手の試合を見ていました。

第三試合目。
何気ない6人タッグだと思っていました。

ただ、先発の青木選手はコーナに控えてる町田選手を煽った。
見たいのはそれです。
去年の6月に、二選手にはタッグながら僕を大興奮させたのだから。

そのまま、青木選手は対角線にいる坂口選手に目もくれず小嶋選手にタッチ交代した。
(やっぱりわかってるんだ!)
興奮する僕がいました。

その後、奮闘する各選手を眺めるが如く、青木選手は静観していた。
だが、青木選手はリング上外をすべて見ていたのでしょう。
お客さんも含めて。

やっと最後でタッチした。

最後は、みんなで見ようレッスル・ユニバースです。

やられました。
グランド・コブラの様な体制ながら、違った形でフォールを奪った。
丸め込みの幅がある。
プロレスは、スリーカウントあるから おもしろいのだ。

この時に青木選手の『存在感』を感じた。
何をするのかわからない。
どうなるのか?
それを見事に抑え込まれていた。
皆の感情をひっぱっていた。
目は、あちこちに行っても、最後は青木選手に戻ってくる。

この存在感とは、猪木さんやケンドー・カシン選手にも当てはまるのです。
(何をするのか?)
何をやらずとも、ハチャメチャな事しても、戻ってくる。
全部、持っていく。
さらっていく。
そして、ひっくり返された時の爽快感。
僕は、そこの目がいった。
人と同じ事をやっていてはダメなのです。
改めて感じた。
『個』の強さです。


そして、2月には6人タッグベルトに挑戦だそうです。

「プロレスやろうぜ!」と、つい言いたくなってしまう。
今年もコツコツと動かれるのでしょう、青木選手は。

『青木真也』は、また強くなっている。
今日の試合でより伝わりました。
何気ない試合だからこそ。
だからこそ重要なのかも知れません。
青木選手は何も思っていないかもしれないけど、僕はそう感じたのだ。
そこが大切なのだ。

ぶ厚くて・深くて・大きくて。
年輪。

この凄さが青木選手の武器なのです。
この『人間力』も己のチカラにして、また歩いていくのでしょう。
今日は、試合を見ながら、一冊の本を読んだ気がしたのでした。
深く考えさせられる。
思考する。
僕にはそれが本当に嬉しいのだ。

『闘う旅人』
僕は、また青木選手を大好きになっているのでした。
また、東京に行こう。
青木選手の応援に。
それも、また旅だ。

さぁ、明日の朝まで頑張ろう。
夕方から、搬送待機中。
闘おう。
そんな 2023年1月29日です。


『私はどこかへ向かうためではなく、ただ進むために旅をする。旅のために旅をするのです。動くとはとても大変なことなのです』

ロバート・ルイス・スティーヴンソン

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