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フィリピン二日目 フォラヤンと会うの巻

バギオ二日目 朝6時半に起床 日本時間では1時間進んでいて7時半。昨夜は23時前後には就寝したので、7時間から7時間半寝た計算で睡眠は問題なし。年齢なのか、ここ2−3年で睡眠が崩れるとコンディションが崩れて、一度リズムを崩してコンディションを戻そうとすると3日は掛かるので睡眠には神経質にならざるを得ません。

バギオは思ったよりも寒くて朝晩は長袖が必要になる気温です。
マニラと同じだと思って、半袖半ズボンの軽装できた自分を悔います。間違いなく寒い。ただ空気は綺麗で部屋から見える景色が朝陽もあって心地良いのです。朝食を済ませたら部屋にあったテラスで記事を書くことにしました。しかし寒くて長袖長ズボンであります。

昨夜も感じたのですが、フィリピンのご飯は美味しいのです。豚を炒めたものをご飯にかけたものが多いような気がするんだけど、朝食のガパオのフィリピン版のような料理も僕は好きでした。スパイシーな味付けが好きなのもあって、タイでもベトナムでもフィリピンでもインドネシアでも東南アジア系の料理は何でも大丈夫です。中華料理は好き嫌いがない料理で当たり障りがない代表でそこから韓国日本となっていく解釈です。東南アジアは米がパサパサしていて軽いのは気になりますが、これはこれで旅行できているのであれば好みです。

この感じの食事は食べやすくて好き

昨日、安保瑠輝也さんのぱんちゃんさんに対してのTwitterにきゃっきゃして引用ツイートしていたら、安保瑠輝也さんから思いもしない返しがきていました。彼の次戦!?であるブレイキングダウンのプロモーションの一環なのか、単純に火柱を上げることで自身に注目を集める為なのかはわかりませんが、対戦を煽られても格も手順も違ってよく分からないのが正直なところです。

そういえば昨夜、皇治(田中宏治)さんから電話が来ていて、僕が安保さんに返して皇治さんがまとめるTwitter寸劇をお願いされたのはこれだったのかと合点がいきました。朝の散歩も兼ねてTwitterを一通り歩いてくると、元々はビジネス芸人界隈の中心で話題を提供していて、今はブレイキングダウン方面を仕切られている溝口勇児さんと皇治さんが会食をされていたようで、皇治さんのネジを巻こうとして自らの利を得ようとする逞しさには清々しさを感じました。お前らの思い通りにはさせねえよ!です。

ブレイキングダウン界隈が盛り上がりを見せていたり、NARIAGARIがあったりで格が一切関係なくなったように見えてはいますが、格闘技者として、表現者としての力量は僕は大事だと思います。ここら辺に関しては「いくら言っても通じない」壁を感じるし、その壁を無くすのではなく「諦め」が大事だと思っています。生き方や仕事観にも通じる話だとは思いますが、分からないやつには分からないし、分かり合えないとする諦観が必要だと思います。とりあえず青木真也は青木真也の物語の作り方を変えません。まあそれはそれとして。

今日は午前にラカイで練習をさせてもらってエドアルドフォラヤンと向き合います。2023年にエドアルドフォラヤンと会うのには意味があります。顔を見たとき、話したとき、そこでどんな感情が出るのか。そのときに出た感情を大事にしたいからこそ、会う前は何も考えなくていいと思っていました。そのときその場でこみ上げる感情を大事にした方がいいです。

10時からの練習だったのですが、ラカイのメンバーが渋滞で遅れているとのことで、急遽近くのいちご農園に寄って時間潰しをして向かいます。いちご農園でフォラヤンとやった青木真也として知られていて驚きます。海外でもこうして声をかけられるのは嬉しいです。

集まると壮観 ONEに上がる選手だけではない若い選手がいるのが印象的

ラカイでは歓迎してくれてセレモニー的なものまでしてくれて、セミナーをさせてもらって、手荒い歓迎はなく寂しい気持ちもありつつ、歓迎してくれて嬉しい限りです。短い時間ではあったもののラカイ勢の身体の強さの理由の一端を知れたり、何よりもチームとしての規律がしっかりとしていて、組織としての強さを感じました。ここら辺はチームラカイの練習で感じたこととして、明日の練習で感じたことも含めて別記事にて残したいと思っています。

試合がなくてもグッドシェイプ

練習後にランチ。フォラヤンが手配してくれた店がバギオの郷土料理のお店だったのですが、食材の新鮮さと高蛋白な食事が印象に残りました。食材が新鮮だから加工が少ない(油が少ない)ので筋肉質な身体に仕上がりますよね。そういえばフォラヤンは今回もグッドシェイプでした。フィリピンの食事が思った以上に合っていて驚きです。

ランチの際にフォラヤンが「試合での勝ち負けも大事だけれど、試合を通じて伝えたいものが大事」と話していて、それは青木真也における思想信念主義主張であって、伝えたいものは違うけれど、同じような思いを持って格闘技をやっていて、これだけできてよかったし、意味があるなと思いました。試合に関する思いも現役生活に対する思いも一緒で似通っているところはあるなと思いました。ただ彼は家族に対する責任や子供たちの見本となるような生活と仰っていて、そこだけは頭が下がるというか、めちゃくちゃやってる僕からすると投げ出さないのは凄いことだなと思いました。僕はもう壊れちゃったからね。(自分が)

サンジャオ先生 組織論の話が面白かった

ランチ後にマークサンジャオ先生とお話しさせてもらったのですが、サンジャオ先生がラカイを立ち上げてから、今のラカイとして世界中に知られるまでになるまでのお話を聞いて学ぶことが多かったです。サンジャオ先生が規律のあるチームである理由を選手育成の構造であると話していたり、最初の王者(成功例)を作るまでが大変でファーストペンギンが育ってしまえば、あとは皆がそこを目指して育っていく話は学ぶことが多かったです。初の王者はホノリオバナリオのフェザー級王者ですが、フォラヤンが僕を倒して王者になることで当時の青木真也を倒すインパクトは大きく、一気にチームの士気が上がって、最大でONEの4階級のベルトを保持してONEを席巻していたところにつながる話は成功事例をまずは作る組織マネジメントの観点からも学びが大きかったです。構造(仕組み)で強化していく思考法は理に適っていて名コーチであると同時に優れたリーダーなのだなと思いました。ここら辺もまとめてチームラカイで感じたことで書こうと思っています。

パシオのトサカ頭のときが好きだった

フォラヤンがバギオと言えば乗馬体験とのことで乗馬を手配してくれて初体験。地元の名士としてのフォラヤンの顔が随所に存在していて、多少多めに払ったりカッコつけてあげないといけないところもあったりで結果として大変そうな気もしつつ、立派にこなしていて流石だなと思いました。初の乗馬体験は楽しかったし、今後の人生で乗るチャンスがあるか分からないから、ここで乗れたのは貴重な経験でありがとうです。しかし桜庭和志におけるヴァンレイシウバというか、試合をして盟友と言える選手ができるのはなかなかできる話じゃないからありがたい話です。

少し休んで夕飯に向かいます。なんだか一日スケジュールが詰まっていて、合間にこうして記事を書いていて、多忙といえば多忙です。これもまた青木らしい。夕飯はラカイ勢と一緒に。選手が集まると不思議と練習や格闘技の話で情報交換会が始まります。国民性なのか隠し事なく練習の話もカネの話もするのは嫌いじゃないです。格闘技=仕事の感覚を強く持っているのが印象的でした。そうなんですよね。格闘技は仕事です。そこら辺の感覚はぬるま湯というか、ボケていたように感じて、僕も締め直さねばと思いました。

チームラカイのメンバーの拳を掌で包むポーズを目にすることは多いと思うのですが、このポーズの意味は力を意味する拳を掌で包むことでコントロールするとの意味でなるほどでした。意味に納得で大事なことだと思うので率先して使っていこうと押忍とはまた違います。押して忍で押忍ですからね。

宿に戻って休みます。対して動いてもいないのに疲れました。疲れました。海外ロケってこういうものですよね。わざわざ来させてもらえて感謝です。それでは明日に備えてゆっくりしっかり休みます。おやすみなさい。

最後にちょろっと感じた選手の格闘技以外の仕事の話を。

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