フィリピン3日目 フォラヤンとの共通意志とラカイの優れたトレーナーJBの巻
フィリピン3日目。バギオで迎える2回目の朝。23時に寝て8時に起床。どうやら疲れていたようです。朝晩は寒くて長袖長ズボンで過ごさないといけないくらいの気温です。広瀬香美ほどではないが、寒いは寒いです。
朝食をとりつつ、連絡を返して記事を書きます。朝のこの時間に詰め込むことで効率を上げています。朝食は昨日とは違うメニューにしてみたのですが、昨日の方が明確に好みの味でした。フィリピンの味は日本に比べたら強く感じます。長期滞在すると考えるとこのレベルの強さでも堪えるのかも知れないなと思いました。こうして短期滞在する分には美味しいけれど住むとなると違うはずです。まあそれはそれとして。
今日の予定は午前中に軽いメディアインタビューとラカイの練習に出させてもらって、その後は撮影しつつインタビューをして、夜ご飯を食べる感じの1日です。昨日の乗馬と練習とフォラヤンとのインタビューで撮れ高も十分なように思うし、後は青木真也の使いやすい言葉と絵を残せるだけ残していけたらな1日です。
現地の新聞に掲載されていて朝から驚く。嘘だあ。これもまたフォラヤンと闘った相手として知られているからこそではあるので本当にありがたい話です。力道山と闘ったデストロイヤーみたいな位置付けなのだろうか。どちらにせよ感謝であります。真面目な話にONEというプラットフォームでこうして遊ばせてもらっているのは感謝です。
今回はONEのオフィシャルとAbemaチームの2チームがきてくれていて、同じような方向性ではあるものの、作りたい最終の形は互いに違うので、欲しいコメントも絵も微妙に違うところがあります。両方に良い絵を残してあげたいもののきっちり2分割とは行かないので、そこら辺は申し訳なくもあるけれど、後は編集(加工)で上手にまとめてくださいと言ったところであります。
インタビューに関しては制作側が使いやすいコメントを残してあげるのが腕だと思っています。制作側との信頼関係があって息があっていれば、ここを使ってくれ!と言ったところが阿吽の呼吸でわかってやりやすいです。ここは演者とメディアの信頼関係で成り立つもので、それこそずっと取材をしているとか、良い形にした実績が大事なのです。その意味では今回、帯同してくれたAbemaスタッフの椎木さんはグッジョブで助けられました。まあ人間関係なのでコミュニケーション力だと思います。メディアがちょっと来て、良いコメントもらって帰ろうなんて都合がいいとも思うし、そこら辺を許さないからこそ面倒なおじさんとして君臨しているのだろうと思います。ただYahooを頂にするPV数を評価軸にする経済圏は無くならないのは理解しているので、Twitterのコメントやこのnoteも記事にしていただいて構わないです。それはそれこれはこれとなりました。
午前中の練習に10時に向かいます。軽いトレランと打撃とのことで短い時間ではあるものの彼らに触れれるのは嬉しい時間です。こちらに来て実際に感じて思ったのは予想していた以上に山です。ここを子供の頃から昇り降りしていればそれは屈強な下半身がつくのだと思います。ラカイ大活躍時にドーピングを疑われる体力だったのですが、来てみてわかったのは彼らの体力は日々の鍛錬と育った環境です。民族や人種はあるなと当たり前のことを再考しています。まあそれはそれとして。
軽いトレイルランニングとのことだったのですが、坂が思いの外きついです。フォラヤンが先頭で行くコース。着いて行くのが精一杯で肺が痛いです。標高が高いからか苦しいのです。先頭でタイムを測っていたフォラヤンは17分とのことでまあまあなタイムなようです。ケビンベリンゴンが普通は大体3周から5周すると教えてくれたのですが、とてもじゃないけど考えられないです。肺が壊れます。あまりのキツさに整った状態になれました。爽快。
ラカイ勢の体力の秘密はこのトレイルランニングにあると思いました。このトレーニングをしているとインターバルの回復が早いのだと思うのです。最初にフォラヤンと試合をした際にラウンド間のインターバルでどんどん回復してきたのを思い出しました。こちらの体力が追い付かずに結果競り負けるラカイ必勝法です。ランニング後にミット打ち。
短い時間だったのですが、サンジャオ先生にパンチを持ってもらい、キックミットはJBに持ってもらいました。このJBはラカイ勢のセコンドにいることが多く、どこで見ても選手に帯同しているのですが、このJBが優秀なコーチでした。むしろラカイ勢の肝と言っても過言ではないように思います。選手に合わせてミットを持てて、組み肘組み膝も持てて、尚且つ身体がしっかりとしてるので選手に気圧されない理想的なミット持ち技術です。選手によって好みはあるだろうけど、僕は好きなタイプでEVOLVEで教えてもらったムエタイの先生達と同じミット技術でした。ここら辺はラカイ練習の記事でしっかりと書こうとは思いますので今回はこのくらいにしておきます。これは今回一番の発見かもしれません。JBがいるのであればラカイで長期練習をしてもいいです。後述しますが、パシオのトレーニングキャンプに誘われたので、JBのミットがあるならば喜んでいこうと思います。
練習を終えたら移動してランチ。フォラヤンが抑えてくれたお店なのですが、店のお客さんはもちろん彼を知っていて写真撮影が始まります。地元の名士で知らない人はいません。オーナーの女性が来てフォラヤンに挨拶をしていたりとびっくりするくらいの有名人なのです。
ランチ後にフォラヤンが景色のいいところに連れて行ってくれるということで一同向かうのですが、その場所は国立公園で居住者しか入れないとのことで関所的なところで止められたのですが、フォラヤンとリトアディワンが出て行って話してどこかに電話をしたら(多分偉い人)、厳しかったおじさんが一気に優しくなって、一緒に写真撮影をして通してくれました。水戸黄門で見たことがあるような伝統的な光景を令和に見れるとは思わず一同驚きでありました。現地で実際に彼を見ているとここまで地元の英雄なのかと感じます。
写真は別途アルバムにして見て頂けるようにしたいと思うのですが、雲海の上にいる天空の街を体感させてくれました。普通に来てもなかなか見られない光景を見せてくれて感動以外の言葉が見つかりませんでした。思った以上にエンジョイしてしまって、夕食の間に休憩があったはずが休憩がなくなってそのまま夕食にいくことに。
これまたフォラヤンの繋がりのお店で皆がフォラヤンに写真を求めてくるし、僕までフォラヤンと闘った相手として知られていてありがたい限りです。この夕食でお互いに話したいことをしっかりと話せて、それがお互いに同じことを考えていたのが嬉しかったです。フォラヤンが言ってくれた言葉がすごく嬉しかったです。ここら辺はフォラヤンとの記事でしっかりと書かせてください。夕食に来ていたジョシュアパシオが次に試合をする際のトレーニングキャンプを手伝って欲しいと言ってくれたり、映像をAbemaで作ってくれている椎木さんとしっかりと話ができたり、ONEのスタッフの森さんに「ONEでもこのような試みは初で出来て嬉しかった」と言ってもらえたりと嬉しい話がたくさんの最後でした。この他にも収穫が多かったです。
こちらの時間の23時に解散してただいま0時半。朝の6時半には出発するのであまり寝れないけれど、それを遥かに超える充実感で多少の寝不足は大丈夫そうです。出発まで少し休みます。おやすみなさい。
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