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足関節捻挫③治療

足関節の捻挫は、スポーツ選手などでよく見る外傷です。
今回はその治療に関してです。



捻挫

捻挫についての症状や、評価に関しては以下を参照ください。


治療

構造的不安定性

構造的不安定性に対する治療法には、テーピングやブレースなどの補装具を用いるのが一般的です。これらは、予防に有用とされているため、再発予防としてスポーツ中にも着用するよう促したりもしますね。

しかし、長期間の固定は足関節機能の回復や日常生活動作の獲得が遅れる原因となります。
では、どの程度の期間、固定するのが推奨されるかですが、現時点で不明だそうです。
痛みなどをみつつ、足関節の機能向上に向けた運動を開始していくことが、早期回復に繋がりそうですね。


機能的不安定性

捻挫後、急性期を脱したあとは、慢性的な足関節の不安定性が残存するケースが多いです。機能的不安定性の改善を目的とした治療法としては
・関節モビライゼーション
・バランストレーニング
・筋力トレーニング
・ストレッチング
・軟部組織モビライゼーション
など、多くの方法が考えられます。
これらを組み合わせて行うことが重要だと思います。

日常生活動作や身体活動の改善に対し、バランストレーニングが最も効果的とされています。
特にバランスボードを用いたバランストレーニングは足関節捻挫再発の予防に有効であるそうです。

・支持基底面の変化
・視覚情報の変化
・接地面の変化
・姿勢の変化
・動作の変化

を組み合わせることで難易度を上げていきましょう。

また、ゴムチューブ等を用いた足関節周囲筋力のトレーニングも重要とされます。

参考文献

小林匠. 足関節捻挫の病態と治療. 日本アスレティックトレーニング学会誌,2018: 3(2), 117-126.


捻挫の発生機序としてジャンピング動作の着地なども挙げられますね。そういう場合はどのようなトレーニングが必要なのでしょうか。それとも、仕方ないと諦めるしかないのでしょうか。難しいところですね。

ではでは


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