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TKAのリハビリテーション⑤

TKA後のリハビリテーションについて文献をもとに少しずつまとめていきます。

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参考文献

大藤範之. 人工膝関節全置換術後の理学療法. 理学療法とちぎ.2023,13(1); 13–21. https://doi.org/10.32134/pttochigi.13.13

TKAのリハビリテーション

外来リハ

外来リハビリテーションでは退院後の状態を確認し、治療や自主トレ―ニン グの指導を行います。
目標としては
・日常生活に支障がない
・以前できなかった活動の獲得
などが挙げられます。

スポーツの復帰を目指す場合もあります。
TKA後でテニスを許可される症例もあるそうでダブルスであれば、スポーツ経験者のみに限定し許可が降りることもあるそうです。
その際も回旋や荷重負荷を考慮するため、人工関節の摩耗を考えた上でスポーツの程度や種類は慎重に選択していきましょう。

術中の可動域に届かないこと、筋力が目標値まで達しない場合など考えられます。終了時期や目標は、本人の希望、病院の方針に合わせ設定しましょう。

長年の変形から隣接関節を中心に影響を及ぼしている可能性があります。特に股関節や脊柱は代償動作がよく起き、逆に変形性股関節症からくる膝の変形も考えられます(Coxitis knee)。
手術の痛みを忘れないうちに、手術した関節だけでなく、周辺の関節や全体をみて外来リハを終了していく必要があります。


自分はクリニックで外来のリハを行っていますが、昨今の早期退院の影響からか、可動域や筋力、日常生活動作が不十分なまま来院される方も多い印象です。
外来リハも通院の機会が限られるため、自主練習はかなり重要な意味を持ってきます。適切な内容の指導とともに、患者さんにどのような指導をすれば継続して自主練習を行うことができるかを考えて指導していくことが重要だと思います。

ではでは。

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