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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿198

第197回から続く



あわてず、あせらず、よ~く見てから。

潮目の変わりどころが近づいているのは事実でしょうが、その「潮目の変わりどころ」「その日」「その時」をよ~く確認して、見てからですよ~。

具体的に株式市場に対して触れずに、たとえばTGAの事でも、そのことばっかり強調して述べているコメントに、それがたとえアメリカの専門家と称する人によるものであろうがどうであろうが、踊らされないこと。

弱気を言うとか、脅威をあおるとか、(はたまた強きを言うとか)、FRBや米財務省に対する「ある、べき論」とか、どうでもいいです、僕は。売って儲かるのか、買って儲かるのか。自分が、いつ、どのタイミングで、どう行動することで、自分のお金が増えているのか減っているのかが大事なので。



アメリカの株式市場について(S&P500でもNYダウでも)

この6月5日からの週、よ~く見ないといけません


まず、1点目。

理由が何であれ、能書きがどうであれ、2日金曜日にマーケットは暴騰してるわけですね。
吹き上げて、ポーンとさらに上に、陽線を立てているわけですね。今後、さらに吹き上げるのか?まず、この金曜日の陽線が何を意味しているのか、これを見ませんとね。この6月5日からの週、よ~く見ないといけません。この陽線の後、ここから短期間のうちにどんなチャートが描かれるのか。

2点目

TGA(米財務省一般勘定)について。


アメリカの専門家と称する人のコメントで、自分の人気取りのためなのか、自分は頭もいいし経験豊かでよ~くわかってるぞ自慢なのか何だか知りませんが、株式市場の動きについてはいっさい触れず、TGAの再構築について、“流動性が吸い上げられるぅ”、“こりゃたいへんだあ~”という事ばかり猛烈に強調しているコメントも目立ちます。こういうコメントに気を付けること。要注意!こういうコメントに踊らされることなきよう。


AIを巡る「ベビーバブル(小粒のバブル)」


1週間に過去最高の85億ドル(約1兆1800億円)が流入


今、債務上限問題の解決を見て、デフォルト回避ラリーみたいなところと相まって。また、ブルームバーグの報道によりますと~引用~“「BofAのストラテジスト、マイケルハートネット氏によれば、AIを巡る「ベビーバブル(小粒のバブル)」が5月のテーマだった。EPFRのデータによると、ハイテク株ファンドには5月31日までの1週間に過去最高の85億ドル(約1兆1800億円)が流入した。”


6月2日金曜日にTGAの再構築そのものは始まっていた


昨日の寄稿を行った後、6月2日金曜日にTGAの再構築そのものは始まっていたという事を知りました。昨日の寄稿時点では知りませんでした(笑)。そのことをツィートしました。
TGAの再構築は、この6月から第3四半期にかけて行われることです。この寄稿で述べてきた通り、米政府の会計年度の締めは9月30日。ずっとこれまで述べてきました通り、8月を目途にイエレンさんはTGAの再構築を行うでしょう。

・今まだ、FRBによる2つの対策、BTFP(FRBによる新しい貸出制度・緊急措置)と連銀窓口貸出制度は作動中です。

・6月1日時点で、まだ、TGAからのドローダウン(お金の引き出し)~(景気刺激的・QT効果相殺要因)は継続中です。

このような上記2点が、いつ終了するのか。それをまずよ~く見ること大事です。

ポイント、見るべきこところは、この6月から第3四半期にかけて、8月を目途にして、これまでず~っと過去の寄稿で述べてきた通り、イエレンさんが強烈にTB(ティービル、財務長短期証券)を、発行、売りますよ、TBの供給が増える、純増が継続しますよ、流動性が吸い上げられますよ、というところ。しかし、一方で、マネーマーケットファンドからのTBに対する需要は多分に、豊富に、あるでしょう。ですから、リバースレポからTGAへの資金移動で見る時、TBの利回りは魅力的に設定されていなければならないでしょ。こういう事は、利回り押し上げ要因になるでしょ。余計な話ですけど、僕は為替の専門家でも何でもないですけど、ドルロングですね、とか思いながらですね。

もうここのところ何度も述べましたけど、前回最も直近でTGAを再構築した時期は、2021年12月中旬から2022年6月を通しての期間。この間、株は2割下落。

インフレ抑制~FRBの政策金利、「高い、を、より長く」。QTという背景のもとに。

TGAからのドローダウンというQT効果を相殺する要因が、今後なくなって行って、それが消滅して、QTという背景が出来上がって行く時。そのタイミング。

これを、あわてず、焦らず、断片的なコメントに踊らされることなく、じっくり見てからの行動だと僕個人は思ってます。
まずは、目先、この後どんなチャートが、S&P500やNYダウで描かれるのか、よく見てからですね。


第156回寄稿から以降、クレジット市場について述べています。その第156回寄稿前後から第176回寄稿くらいまで、過去にさかのぼって、この寄稿をご覧になって頂けましたら。その理由は、TGAの事と併せて、クレジットサイクルというものをもう一度ここで意識しておきたいからです。

クレジットサイクル、グローバルクレジットサイクル。


これ、とっても重要です、連鎖しますから。過去の寄稿で述べてきましたが、これまで、流動性は供給されてきたけど、損ねられてきたものは、“クレジット(与信)の創造“なのですから。今度、流動性が吸い上げられていく時、損ねられてきた”クレジット(与信)の創造“は、どう働くのか。この寄稿で述べてきた、「FRBが金利の引き上げを終了するには、クレジットイベントとリセッション(景気後退)を見る必要があり~」~クレジット市場の推移、詳細は、前述の寄稿にそれぞれ記してございます。どうぞ過去の寄稿をご覧になって見てください。

明日5日月曜日の寄稿はお休みさせて頂きます。
6日にまた寄稿させて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。




第199回へ続く




最後に …
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
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③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。

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