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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿163

第162回から続く


より引き締まっている与信状況、商業用不動産への脅威


4月6日付け~Ephrat Livniさんによって書かれた、ニューヨーク・タイムズ紙の記事の見出しです。
"Concerns Grow as Tigher Lending Threatens Commercial Real Estate"
より引き締まっている与信状況、商業用不動産への脅威として、懸念高まる。」


本当に、大きなポイント


JPモルガンやモルガンスタンレーなどによる警鐘。
アメリカのその道の専門家による警鐘。
そりゃ、ニューヨーク・タイムズ紙も書きますよね。

しつこくてすみません。商業用不動産(オフィスビル、大規模倉庫、ショッピングモールなど)、これ、本当に、大きなポイントなんです。

モルガンスタンレーのアナリストの方のおっしゃる引用から~「空室率が高い事と、債務をより高い金利に借り換えしなければならないという事
1.5兆ドル(約197兆円)の商業用不動産ローンの再交渉が必要で、今後2年以内に借り換えしなければならない」~1.5兆ドル(約197兆円)は、ものすご~い金額ですね。

僕は、商業不動産に関わるビジネス経験ゼロです。全くありません。

空室率が高い



ただ思うのはですね。今、アメリカで言われているのは、商業用不動産の評価額と実際に売れる価格との間に相当乖離があるという事。物件によっては、評価額と実際に売れる値段との間の桁が違っていたりとか。それで、モルガンスタンレーのアナリストの方がご指摘されておられます通り、空室率が高い事。

実際に、オフィスビルを1棟売却するとなりますと、結構な(とんでもない金額そうな)損失が出ますよ。空室率が高いわけですからね。だからって、じゃあ、借り換えってなりますとね。今言われているのは、350ベーシスポイントとか、450ベーシスポイントとか、より高い金利に借り換えなければらなくなるわけですね、もし今のまま行っちゃうと。

僕のマーケットに対する見通しにおける、金利見通しは今日は脇に置いてです。

説明者のアウトライヤーとしては~



アウトライヤー寄稿でですね。説明者としてのアウトライヤーは、FRBの姿勢を説明させて頂く時に、【”QT(量的引き締め)という背景の中で”~「引き上げたその金利を、”より長く”高い水準で維持する。(そのまま高い水準に金利を据え置く・維持する事によって、インフレ鈍化に伴って実質金利は一段と景気抑制的になるから~引き締めを維持できる)」という考え方ですね。金融状況の引き締まりが利上げと同じ効果がある事を正当化、これもできますからね。】と説明は、できるわけですね。この通りです。

でもですよ。もし、僕が当事者だったら(現実は、当事者ではありませんが)。

当事者としては~なにを寝ぼけた、寝言を言ってるの?金利を下げろ!とにかく、下げろ!


自分が、もし、商業用不動産ビジネスに関わっていたら、そりゃ、FRBに、とにかく、今から金利どんどん下げてくれ、ってお願いするしかないですね。あとは、もう、毎日、神頼みするとか。「なにを能書きたれてんだ~。インフレか、なんか知らんけど。5月に金利を25ベーシスポイント上げる?なにを寝ぼけた、寝言を言ってるの?金利を下げろ!とにかく、下げろ!限りなくゼロに近づけろ!ゼロでいいよ!明日から緊急ミーティングでもなんでも招集して、金利を下げろ!」「ピボット~(政策転換)~」って、マジッで、言いたくなりますよね。

評論家や解説者はね。ロジックとか、なんとか、かんとか、言ってられますけどね。当事者となったら、これはもう、そんなロジックがどうとか、能書き、言ってられませんよ。

これが、評論家や解説者と当事者との違いですね。


「金利下げろ、大規模運動とか、企画しそうですよ」、もし当事者だったら。
「そもそも、この私達の街にある、そこにあるオフィスビルの話ですよ~って。この地元選出の議員は、今何をボサ~っと、してるの?働け!今こそ、働け!普段何もなければ、ボサ~っとしててもいいけど、今こそ腕の見せどころ。議会にFRBの関係者呼んで、き・ん・り・を・さ・げ・ろ・と大合唱して~。それ、早急に実現して~くださいよ~}ってなりますよね。

これ、めっちゃ、今、ポイントでありますけど、それ以上に、深刻な問題ですよね。これ結構、キテマスヨ、深刻、シビアな問題ですね。

この深刻さ、このたとえで、伝わりますかね。これ、現実ですね。だから、議員さん達、議会で、パウエル議長に、やいのやいの、わいわい、がやがや、今、言っているわけです。金利下げろ~って。

それがありますから、ここのところ、この寄稿で、1979年から1981年11月くらいまで約3年間、金利を引き上げ続けた当時のボルカー議長の葉巻の例なども、繰り返し引用させて頂いたりしました。

ボルカー議長

でもですね。現実はですね。FRBは~【”QT(量的引き締め)という背景の中で”~「引き上げたその金利を、”より長く”高い水準で維持する。(そのまま高い水準に金利を据え置く・維持する事によって、インフレ鈍化に伴って実質金利は一段と景気抑制的になるから~引き締めを維持できる)」という考え方ですね。金融状況の引き締まりが利上げと同じ効果がある事を正当化、これもできますからね。】という事ですね。これがFRBの姿勢ですね。これが現実です。

だから、商業用不動産が問題なのです。

第161回寄稿をリリースした時に、自分で、ツィートに、
「2007-2009年当時の金融危機の時は、サブプライムローン問題等が取り上げられて。今回、同様にそういう観点からという事で、今から危惧しながら見るならば、第161回寄稿で述べているこれだと、僕は思っています。」~とツィートしました。

2007-2009年当時、そういう時代、そういうモーメント(時)を実体験してきた一人として、やっぱ、こうは、多かれ、少なかれ、思いますよね。
だって、2008年3月にベアースターンズの事が起こり、2008年9月にリーマンショックが起こりましたけど、サブプライムが話題になり始めたのは、2007年の初頭頃とかでしたからね。

本当の不動産王~サム・ゼル氏

第26回の寄稿をご覧いただけましたら~第26回寄稿からの引用~【アメリカを代表するビリオンネア・ビジネスマンで慈善事業家、大口・大物献金者でもあるサム・ゼル氏。ビリオンネア・大口献金者のリストなどをメディアが公表する時は、よくそのお名前を拝見します。もちろん、お名前だけは、ずっとずっと昔、90年代から存じ上げていました。

1990年代初期、仕事のため、ニューヨークで、REIT(Real Estate Investment Trust・不動産投資信託)について詳しく学ばなければならなかった頃、よく耳にもしたお名前でもあります。

前回、トランプ氏が大統領選出馬を決め、(これみよがしに)ビリオンネアを装い、トランプタワーのエスカレータから降りてくる演出を見た時。僕は、「不動産王?誰が?どこが?よく言うわ!まさか!」「冗談でしょ、誰がビリオンネア?」「本当の不動産王って、サム・ゼル氏のような人のことを言うんでしょ」と思ってました。2008年金融危機の時、世間は金融危機で大騒ぎにさえなっていた際、僕が目にしたニュースは~サム・ゼル氏は、2007年すでに、おおかた投資案件を売り抜けていたというニュース。金融危機の中、彼の名前を再認識した瞬間でした。】~第26回の寄稿から~

流動性こそがその価値に等しいのだ


このサム・ゼル氏。かつての講演から~「流動性こそがその価値に等しいのだ」とおっしゃっておられましてね。「流動性があれば、流動性こそが価値なのだ。流動性がないという事は、意味がないという事。全ては流動性に帰着するのだと。全ては出口戦略に帰着するのだ」と。

この場合の流動性というのは「適正価格で値がついて売買できるか。という意味ですね。」

評価額と実際に売れる値段との間の桁が違っていたり


流動性がなくなる、売りたくても買い手が現れない。これは、怖いですからね。
前述、空室率が高い。評価額と実際に売れる価格との間に相当乖離があるという事。物件によっては、評価額と実際に売れる値段との間の桁が違っていたり
これは、、、、、

いや、適正価格で現金化できるっていうのはすごく大事な事で。いざとなったら、すぐ売れる、現金化できる、とか。すぐに現金化できないものは、買わないという人さえもいますしね。人それぞれですけどね。
また、出口戦略も当然、大事なわけですからね。登った山を無事に降りる事

かつて、僕も、アウトライヤーアカウントからのツィートで「~略~山登りでも高低に関係なく山の頂上を制覇することは素晴らしいと思いますが、僕など、意識するのは登った山を降りる時ですね、無事に降りること。」とツィートした事があります。

いずれにしましても、アメリカの商業用不動産。ここを見て行く事だと思っています。

ちょっと話題を変えまして。

アメリカは、日本とまた新聞の在り方が少し異なります


冒頭で、ニューヨーク・タイムズ紙の見出しを引用させて頂きましたので。
アメリカは、日本とまた新聞の在り方が少し異なりますのでね。

アメリカの場合だと、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントンポスト紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が3大高級紙って感じですかね。

それで、まあ、全国紙という位置付けのものがないので、あるとすれば、USA TODAY紙って感じですね。新聞の位置付けについてはこう考えています。もちろん、他に、地元紙とかもありますし、タブロイド紙もあります。
いっぽうで、LAタイムズとかは、ニューヨーク・タイムズ紙などと並んで、有名です。
*LA~ロサンゼルス

まあ、ニューヨークに足を運び、宿に滞在しますと。
朝は、外側のドアノブにニューヨーク・タイムズ紙が、なんかしら袋に入ってかけられていて、コーヒー飲みながら、サクッと、見て。それで、オフィスに出社すると、そこらへんに、ウォール・ストリート・ジャーナルが置かれていて、それをサクッと見るみたいな感じでした。それで、週末になると、バロンズ紙(厚いです・インクが手に付きまくります。手が真っ黒になります(笑))を、どっかその辺のニュース・スタンド(新聞とかアメとかガムとか売っているような場所)で買って帰るみたいな。

そのニューヨーク・タイムズ紙も、商業用不動産について取り上げて。
まあ、もう、一般的に、みんなの目に、商業用不動産に対する懸念って、感じになってきましたね。

それで、一般的に、みんなの目に、銀行問題、っていう。

専門家はもちろんこれをこれまで、ご指摘なさってこられておられますが。
専門家の目では、この寄稿でも、第144回の寄稿で取り上げました、デリバティブ(金融派生商品)~「巨大金融機関の巨額のデリバティブ(金融派生商品)取引、一覧表~巨大金融機関の巨額のデリバティブ(金融派生商品)取引に対して、ずっと警鐘を鳴らしてこられたGabor Gurbacsさんがシェアしてくださったツィートと一覧表です。」~このようなデリバティブ(金融派生商品)のこと。

それと、銀行問題からの、ノンバンク問題というところにもすでに目が向けられています。

証券化ビジネスに不具合、不調が起こっていますところは、もちろん鋭い目が向けられています。

アメリカの専門家の目は、ある程度、すでに、銀行問題というところから、ノンバンク問題というところにシフトしている感、これは、今、感じます。


S&P500に割高感がある状態


それで、マーケットはというと、S&P500に割高感がある状態ですからね。
4月7日や4月10日時点で、

バリェーション、18.3x(倍)から18.6x(倍)くらいですしね。使用するS&P500の2023年の1株当たり利益によってですけど、このくらいですね。
だからと言って、割高感があるからと言って、これまでの寄稿で述べて参りました通り、ここから、こう、売り上がってとかは、僕の場合は、今は、さほど思っていません。今、そういうアイディアがありません。「時」を使って、マーケットを見ています。

〇月に株を売りたい。


アウトライヤーは、セル・イン・メイ。5月に、株を売る。5月での売り。5月に株を売りたい。まずは、このスタンスからですので。

金融の世界では、デリバティブ(金融派生商品)のところこそが怖いのだ、時限爆弾みたいだとご指摘なさる専門家もいます。

なにが、いつ暴発するか、わからないので、暴発しそうなところを、この寄稿で取り上げながら、僕の場合は、いろいろ考えるタイミングを、自分の中で先送りにしている(5月に入ってから)という感じです。

まあ、とにかく、クレジット市場のサイクルです、今は。
ここを見ながらです。
そして、商業用不動産。これです。

昨日の寄稿の終わりの方で述べました~米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)がおっしゃっておられた、銀行危機で金融機関が与信を引き締めており、~略~「市場で多くの不安を引き起こしている。銀行などの貸し手が一段と慎重になるにつれ、金融状況の引き締まりを招くことは明らかだろう」という事。

この事がですね。水面下で、失業率を押し上げて行く大きな要素でもあるんですね。この事と失業率の関係。ここは、ひとつのポイントです。

先日も述べましたが~「ほとんどの金融当局者は、2023年末までに失業率が4.6%もしくはそれより高い水準に上昇し、その後4%超くらいの水準に留まると予測

クレジット(与信)の引き締まりが、失業率を押し上げて行くという構図。
それが、この寄稿で述べて参っております、債務上限問題が解決を見たら、、、、、QT(量的引き締め・FRBバランスシートの縮小)効果がもろに出始めてくること、そして、失業率増。失業率、4%を超えて行くという構図。
この構図へとつながって行くと現在考えております。


これまで、この寄稿で、繰り返し述べております通り、昨年10月の安値から、ベアーマーケットラリーしてきたわけですね。S&P500で言うなら、約17%くらいラリーしてきているわけですね。僕個人は、これから、クレジット・イベントを見るだろうという事とハードランディング(米経済・景気の急減速、リセッション(景気後退))のシナリオを採用しておりますことから、いずれ昨年10月の底、それを試しに行って、その底を抜けるという見方に、変わりはないです。今、そこにあるリスク要因から考えて、僕の場合は、10月の安値が底だったとは、考えづらいですし、そこが底だったとは思っていません。

今日、また再度、サム・ゼル氏のお話取り上げましたでしょ。サム・ゼル氏って、そりゃ、すごい方なんですけど、そりゃそうなんですけど、いたって、いつも具体的だから好きなんですね。通貨だろうが、株だろうが、債券だろうが、デリバティブだろうが、不動産だろうが、具体的に、ものを言ってくれる人の話というか、それを僕は追いかけています。それぞれに異なりますけれど、それぞれの専門分野で、行きつくところ、そこがどうなるのかという事を述べてくださるご意見という意味です。

僕は、FRBで働いた事はありません。この寄稿で、FRBの事を取り上げますでしょ。ウォール街、外資系証券会社からずっと見て来たFRBってあるわけですね、僕の中で。そういう事プラス、元FRBのエコノミストのお話を、聞けるのであれば聞いてみようと思いながらやってます。そういう人達、もちろん、アメリカには、複数います。でもね、話が大所高所からであり過ぎたり、状況説明、手口の説明、事実の羅列ばかりの人とか結構いるんですよ。

たとえば、シャドーバンキングの事とか、レポ市場とか、リバースレポとか。それはそれでいいんですけどね。だから、どうなの、もっと突っ込むと。そういうところから、今後の、通貨は?株は?債券は?不動産は?って言うところを、僕は、いたって具体的に知りたいわけですね。それがないと、結構、(笑)なんというか(笑)、「私、元FRB。どうだ、すごいだろう。よく知ってるぞ。頭もいいぞ。すごい知識だぞ」って、知識の披露宴みたいになっちゃってて(笑)。まあ、FRBは、事情があって、すでにやめちゃったんだけどね、みたいな。

そりゃ、すごくて、頭もいいのかもしれませんけど、事実の羅列に終始して、それ、ちょっと悲しくないですか?とは、僕は思いますね。
事実の羅列と状況説明聞いて、それが、どう、具体的に、僕達の役に立つんでしょうか?と思う事、結構あります。前は、もっと多くの元FRBの人の話聞いたりしてたんですけど、最近、数が限らてきましたね(笑)。「あの人、何が言いたいの?」みたいになる時とか、あって(笑)。

ウォール街とのケミストリー(文化・調和の度合い)の違い


ウォール街とのケミストリー(文化・調和の度合い)の違い
は、これはもう、それはもう、はっきりと頻繁に感じますね。ここでのこの言葉以上に感じています、それはもう。

ウォール街って、事実の羅列じゃなくて、事実が示唆、暗示する事から鑑みて、それで、次どうするの、速くそれしてよ!早く、正確に!それこそがだろ!
ってところがポイントでしたからね。

最近、人によっては、ですけど、結構、元FRBの方には、むしろ、手を焼いています、って感じもちょっとあったりで(笑)。
もちろん、具体的で、素晴らしい方もいらっしゃいます。
が、僕の知る限り、今のところ、そう多くはない気がします。

まあ、これは、性(さが)なんでしょうけど(笑)。
どう物事をたくさん知ってるの?ってとこよりも、それで、それを持ってして、どう、具体的に儲けるの?ってところに興味があります、僕の場合は(笑)。

余談ですが。
アメリカでは一般的によく、まあ、みんながみんなそうじゃないですけど、民主党の大統領は、異性問題にだらしがない共和党の大統領は、お金にだらしがない、などと語られる傾向があります。

トランプ氏の場合は、歴代大統領のどなたとも比較不可。まあ、8歳の頃から、ゴールドでできたトイレを使用して、月額、莫大な額のお小遣いをもらいながら、たくさんインチキしてきたと言われてきました。フォーダム大からペンシルバニア大に転学する時の替え玉受験疑惑とか、随分かつて話題にもなりました。この情報ソースは、トランプ氏の姪(トランプ氏の故お兄さんの御息女)であり、現在トランプ氏を訴えている、あの素晴らしいメアリー・トランプ博士です。



トランプ氏のお父さんのフレッド・トランプ氏が大金持ちでしたからね(不動産業)。
インチキや法律違反に対する罰を受けるということが76歳過ぎるまでなかった人だと言われてきました。
まあ、もう、申し上げるまでもなく、過去7年間、様々なシーンに出くわし、目にしてきました。100人をゆうに超える(130人を超えていたと記憶していますが)アメリカを代表する精神科医の皆さんが、トランプ大統領の精神分析をなさって、大統領職をまっとうするには難がある。大統領職を務めるには不適格だと、精神科医の皆さまが連名で署名をご提出なさったり。様々な角度から、こういったこと、枚挙にいとまがありませんでした。
僕も、その多くを目にはしてきましたが。
2019年に、当時のトランプ大統領の経済顧問だった、金本位制への復帰を支持し、いっぽうで連邦準備制度を批判するジュディ・シェルトン氏をFRBの理事に指名しようとしたことは、皆さんの記憶にも新しいところだと思います。まあ、当時、開いた口がふさがりませんでした(笑)。私達をいつの時代に引き戻そうとしているのかと。まあ、まあ、なんて、ことって。

第49回寄稿で、故藤井裕久氏との個人的思い出について述べました。ブレトン・ウッズ協定(1945年に発効した国際金融機構についての協定である国際通貨基金協定と国際復興開発銀行協定の総称、この協定に基づいて確立された体制がブレトン・ウッズ体制~アメリカ合衆国ドルを基軸とした固定為替相場制であり、「1オンス35USドル」と「金兌換」によってアメリカのドルと各国の通貨の交換比率(為替レート)を一定に保つことによって自由貿易を発展させ、世界経済を安定させる仕組み。1971年のニクソン・ショックまで続いた体制。当時、故藤井裕久氏からも、直接、多くを学ばせて頂きました。故藤井裕久氏には、心より感謝申し上げております。

藤井裕久元財務相 写真特集

常々、通貨は、あらゆる市場のベース、基盤だと思っております。

いや、まあ、最近、ドルの終わりみたいな話が結構、出てますよね~と言う話を直近の寄稿でさせて頂きました。僕は、そういうお話とは組しませんと述べました通りです。

いっぽうで、僕は、その道の専門家でもなんでもありませから、それについて語る事もこの寄稿ではほとんどない、日本銀行の金融政策。もちろん、日本銀行へは、かつて一時期、仕事で何度も足を運んだことはありますが、それはまた、全然違う別の話で。

例えば、自分より少し、もしくは、ずっと年齢の若い方と現実社会で直接お話させて頂く時に。
日銀の金融政策が~とか、イールド・カーブ・コントロール(長期金利と短期金利の誘導目標を操作し、イールドカーブを適切な水準に維持すること~長短金利操作)が~とか、そういうお話は、実際には、あまりしませんし、あまり話題にもなりません。

でも、そういう、自分より少し年齢の若い方に、「今後、これからどんなことしたいですか?」とか、「どんなことに、これから興味がありますか?」と、質問させて頂いて、「外貨を稼ぎたいですね」「外貨を稼ぐという事について真面目に考えています」というお返事などを頂きますと、これはもう僕は、ワクワクしてきます。
そういう若い方のお考えに、すごく、惹かれます。

「よろしければ、もっと、お話、聞かせてくださいよ~」ってなりますね(笑)。
その場での質問の背景にある主旨をすごくよく理解なさっていて、それに対して、ストレート・シューティングに、ストレート・ファワード(率直に)応えてくださっている感じさえします。
つい先日も、そんなこんなで、いろいろな議論をさせて頂きました。

日銀の金融政策は~とか「ある、べき論」は~とか、たくさん聞かされる事よりも、僕は、これでいいです。こういうお話に興味があります。

今、日本にいるからこそ、こう感じています(笑)。
こう申し上げております事に、特に、なんの意図もございません。
ただ、まあ、常日頃の会話から、思ったままを述べてみました。

この寄稿で、よくFalse equivalences(誤った等価関係)について述べております。
たとえば、トランプを批判したり、トランプに対する連邦捜査の進み具合が遅いという事から、アメリカの司法省やガーランド司法長官を批判する人達の間に、アメリカの著名人もいるわけですね。
著名人で、利口ぶった人が、トランプに対する批判のために、法律という名において、一色単に、「どっかそこらへんの一般的な車の駐車違反と、前アメリカ合衆国大統領に対する歴史上全米最大の連邦捜査を、同等、同列に比較して。司法省は時間がかかりすぎだあ。何をやっているんだあ」というような批判をまことしやかに叫ぶ、展開する、わけのわからない著名人もいるわけですね。それを言う人が著名人であるがゆえに、多くの人達がそれに同調しちゃって。まあ、見るに堪えない光景というか。

少しだけ知恵があれば、これは、明らかなFalse equivalences(誤った等価関係)に基づいて、展開されている、ロジックの通らない、ある種、扇動みたいなことだとはわかりそうなもんですけど。結構、それに気づく事さえなく、それに、”疑いもなく”同調して、一緒になって、批判する人達いるわけですよ。ひとつのわかりやすい、法律、という言葉の元に、まあ、キーワードは、一色単に、ごちゃまぜに、ですね。

なんか、自分の日々の身の回りのことが上手く行っていなくて、ストレスでもたまっているのかなあとさえ、思えたりすることもあります(笑)。

トランプのウソに同調して、陰謀論を振りかざすMAGA(Make America Great Again)と呼ばれる人達と、なにが違うのかとかさえ思っちゃいますね。前者のこの人達って、普段は、すごくMAGAの人達を、馬鹿にしまくってさえいるわけですからね。

この場合でしたら、著名人だからって、こういう間違ったこと、一色単に、ごちゃまぜに、に基づいて、何かに対してとにかく批判をしたいがためという、そういう事ではなくて。
これは、False equivalences(誤った等価関係)に基づいて展開されているイロジック(論理破綻)であり、おかしなことだと指摘してくださる法曹界の専門家のご意見を、僕は、拝聴し、目線を合わせています。

その他の件についても、言葉尻をつかむとか、話の上げ足を取るとか、反論のための反論を展開するとかではなくて。いくらなんでも、これは、おかしいでしょ、とか、いや、これは正しいでしょ、とかっていう、助言を、具体的に頂けることが、僕には、ありがたいわけです。

金融界においても同様です。
そういうこと、割とないようで、ありますからね。

「僕個人は、誰の話を聞くかというところ大切にしています。
会社を経営したことないけど経営コンサルタント。
FRBで働いたことないけど、FRBや金融政策の専門家。
金融機関で、2,3年働いたら、金融のプロ。
あ~、そうなんですね、、、、、」



第164回へ続く


最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」


🍅🍅


アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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