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ママはアスペルガー?!

過干渉系毒親育ちのアラサー主婦(解毒済み)のあおです。

前回の記事で、母親がアスペルガー症候群と書いたのですが、そのことについてもう少し詳しく書いていきたいと思います。

発達障害の方のことを悪く言いたいのではない

この話を書く前に、どうかご理解いただきたいのが、「発達障害の方のことを悪く言いたいのではない」ということです。しかし私は、母の言動によって、幼少の頃から何度も傷つけられてきたことが影響し、現在も社会生活が困難なほど自己肯定感がありません。昔から唐突に不安感に襲われたり、人前で話すときに冷や汗がとまらなかったりします。おそらく私は幼少期からカサンドラ症候群だったのだと思います。発達障害の方に人権があるのと同じで、カサンドラにも人権があります。このノートが、親がアスペルガーであるケースの、子ども側の対応の参考資料になったらいいなという思いでおります。

アスペル母にとって娘は体の一部

さて、親は子どもを保護して監督する責任をもっています。
また、親の言いつけを守る子どもは評価されることが多いですよね。
親子関係の仕組みが、親がアスペルガーであると、行き過ぎてしまうのです。

うちの母の保護・監督は独特で、もはや支配と言ってもおかしくないものでした。母はアスペルガー特有のこだわりの強さから、自分の子どもが自分の考えと違う行動をすることが許せないのでした。

例えば、幼稚園や保育園くらいの年齢の子どもなら、お出かけの前の準備に時間がかかるのは当たり前だったりします。子どもによって細かい動作がまだまだ未発達だったりする年齢ですから…。

しかし、母はパニックを起こし、悲鳴に近いような声で何度も「早く!!!早くしなさい!!!なんでもっと早くできないの!!!!もう!!なんで?!●●ちゃんはこんなことくらい、いつもササッとしてるよ?!?!あんたはなんでこんなこともできないの!!早くしなさい!!」と叫ぶのでした。

この凄まじい追い立ては、私にとってトラウマになっていて、今でも時間的に焦る状況になると、動揺して右往左往してしまいます。

今思えばですが、この時の母の叫びは、自分の体が思うように動いてくれない時にイライラして発する独り言のようなものだったと解釈しています。そこにあるのは娘ではなく、思った通りに動かない母自身の体の一部。体の一部と思っているものに感情があるとは、当時余裕のない母には想像することができなかったのでしょう。

また、同い年の●●ちゃんにできていて、娘にできないことがあると、比較して娘を責めるということも何度もありました。子どもによって身体機能の発達がまちまちなのが理解できなかったのだと思います。これも娘を私物として見ているが故の行動なようにも思えます。

悪気は全くない、酷い行動の原因は、弱さ

私が幼少の頃の母の行動を書きながら「ひどいなあ…」と思うのですが、本人は決して娘を傷つけようとして上記のような行動をしている訳ではありません。悪気は全くありません。むしろ良かれと思っている節もあります。

母は、アスペルガー特性という弱さを抱えて、ワンオペ育児をしていた人だったのです。生活上の様々なシーンで困りごとだらけだったのではと想像しています。


弱さと怠慢は分けて考える必要がある

母がアスペルガーでない人よりもたくさんの困りごとを抱えていた(今も)と思います。それ自体には、子ども側からアプローチできない思います。ただ、その困り感を一人で抱え込み、結果発生する事の責任を全て子どもに押し付けるのは、思考の放棄。ただの怠慢です。

母が自身の限界を認め、上手くいかない原因を考え、問題に向き合うべきだったと思います。自分の弱さを認めるなんてみっともないと思ったのか、原因を考える余裕もなかったのか、本当のところは私にはわかりません。ですが、それにしても子どもは免責だと私は思うのです。子どもが思うようにできないことが子どもの自己責任だなんて、いくらなんでも理不尽だと思いませんか…

氷山の一角

この記事に書いたことは、アスペル母の言動で今も私が後遺症に苦しんでいることのほんの一例です。もっとヤバい話が山ほどあるんですよ…。私が友人と遊ぶときに、母が車であとをつけて、無理やり連れ戻そうとした話とか。母が突然に出す外出禁止命令で、私が友人を失いそうになった時、「あんたの自己責任でしょうが」と言い放った話とか。

今でこそ、「母はアスペルガーだった」という結論にたどり着いたから、比較的落ち着いた心でいられるのですが、当時は理解できず何度も心を病んだりしました。その度に「苦しいのはこっちの方よ?!」と母になじられてきました。交友関係を制限されていたときには、楽しいと思える友達と一緒にいたいと思う自分がおかしいのか?と何が何だかわからなくなって混乱したりもしました。

アスペルガー特性をもつ子どもの親に向けた本やブログなどの記事は多いのですが、アスペルガーの親をもつ子どもに向けたものはほとんどありません。親の行動によって疲れ果てている子どもの立場の方に、このノートが届き、参考にしていただける情報があったらいいな…と思います。

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