42歳のおんな~決勝の主審~
高藤直寿(たかとうなおひさ)選手の金メダル
男子柔道60キロ級で金メダル。
2004年アテネ大会の野村忠宏選手(当時29歳)以来の金メダルですって。
勝負が決まった瞬間が表題の画像です。人の顔が映らないように一部加工しました。(失敗して手すりが歪んでてごめんなさい。)
指導による勝利。台湾の銀メダル。女性の審判。
現代を象徴する話題が含まれた勝負でした。
指導による勝利
相手が3回目の指導を受けたことで高藤の勝利が決定。それについて「相手は納得できないだろう」「一本で勝ってほしかった」といろいろ声が出ているようです。
吉田秀彦氏の涙のコメントが考えさせられました。
それでもあきらめず決勝でもどろくさく指導取りに行って勝ちをもぎとった。本人も一本勝ちしたかったと思うんですが確実に勝ちをとりにいったなと。
台湾の銀メダル
台湾の楊勇緯選手の容姿がいいことがニュースになっていますが、原住民(高砂族)がメダリストになったと台湾ではニュースになっています。
国として認められていないため、チャイニーズタイペイオリンピック委員会の旗が掲揚されるのを早くに目にすることになりました。
彼のコメントを探しましたが見つからず。どなたか見つけたら教えてくださいませ。
女性の審判
柔道の審判に女性がちらほら。この試合のではロベルタさんでした。
Roberta Chyurlia さん
イタリア人。42歳。イタリアで弁護士をされてます。画像はJudoInsideさんからお借りしています。
柔道の審判をしていることについてのロベルタさんの言葉がいいですね。
"Somebody could think that you do it for your father or your mother but, from the beginning, I did it for myself, I felt immediately that I could do this 'job' in a good way, I could do it my way. Difficulties are in everything you do in your life but judo teaches how to get up after a fall and I always try to stand up in a good way."
(柔道一家であることから)親のためにやっていると思う人がいるでしょうが、私は最初から自分のためにやっていて、この”仕事”がうまく自分のやり方でできるとすぐに感じました。人生においてあらゆることに困難がありますが、柔道は転んだ後に立ち上がり方を教えてくれるので、いつもちゃんと立ち上がるようにしています。
高藤選手のコメント
葛藤があったことがうかがえる言葉でした。この言葉だけで十分です。
ありがとうございます。おめでとうございます。
豪快に勝つことができなかったのですがこれが僕の柔道です。
金メダリストとして柔道を磨いていきたいと思います。
オリンピック開催や組織委員会には思うことがありますが、選手を尊重します。今日はこの勝負がとても印象的で、多様性と調和を感じました。
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