過敏性腸症候群のコピー

アナタのレベルはどのくらい?ストレス対処レベルを解明する25の質問。

アナタはストレスにぶち当たった時、どのように対処しますか?

 ・誰かに相談する
 ・楽器などの趣味をする
 ・運動をする
 ・自然と触れ合う
 ・映画を見る
 ・アニメを見る
 ・お酒を飲む
 ・タバコを吸う
 ・時が過ぎるのを待つ

 どれも私たちがとりがちなストレス対処法ですね。

 アメリカで3万人の参加者を8年間追跡調査した研究では、前年にひどいストレスを経験した人たちは、死亡リスクが43%も高くなることが分かっています。しかし、『ストレスが害である』と信じている人は死亡率が高くなったのにも関わらず、『ストレスが害ではない』と考えていた人の場合は死亡率は上がりませんでした。

 つまり、『ストレスは捉え方次第で無害にできる』ということです。

 今回は、その手始めとして『アナタのストレス対処レベル』を『25個の質問によって』明らかにしていきます。ストレス対処レベル=ストレスの捉え方を点数化した物と言っても良いです。

 点数が高ければ今のストレス対処法は間違っていないということ。しかし、点数が低ければストレス対処法やストレスの捉え方を変えていくことが必要です。それによって心と体の健康を守れるようになります。

では早速、テスト開始です!

アナタのストレス対処レベルを測定する25の質問。

 それぞれの質問に対して0~4の5段階のどれに当てはまるかを考えてスコアを計算します。数値が多い方が強くそう思う時です。
ex) 0: 全くそう思わない 4:いつもそう思う

 最後に合計点を出すので、メモを取りながらやると効率的ですよ。
メモアプリのご用意を!

1. 変化に対応できると思う
2. 親しくて安心できる人間関係を持っている
3. 運や神が自分を助けてくれることがある
4. どんなことにも対応できる
5. 過去の成功が新しいチャレンジへの自信を与えてくれる
6. 物事のユーモアを大切にする
7. ストレスに対処することで強くなれる
8. 病気や苦難の後も元気を取り戻すことが出来る
9. 物事には意味があって起こる
10. 結果はどうあれ最善を尽くす
11. 目標を達成することが出来る
12. 絶望的な状況でもあきらめない
13. どこに助けを呼べば良いか知っている
14. プレッシャーがかかっていてもクリアに考える
15. 先頭に立って問題を解決したい
16. 失敗しても簡単にはくじけない
17. 自分を強い人だと考えている
18. 嫌がられるような、難しい決断をする
19. 不快な感情に対処できる
20. 直観に頼る
21. 目的意識が強い
22. 自分の人生をコントロールできている
23. チャレンジが好きだ
24. 目標を達成する為に働いている
25. 成し遂げたことに誇りをもっている。

 どうでしたか?最高得点は100点。まぁそこまでストレス対処力が強くなくても良いのですが、80点くらいを一つの目安にすると良いかもしれません。参考までに、例を挙げておきますね。

・普通のアメリカ人=80.7点
・近所の病院にかかっている重症でない患者= 71.8
・精神科にかかっている患者= 68.0
・不安を抱えているヒト= 62.4
・PTSDなど強いストレスに関連する病気のヒト 47.8 ~ 52.8

PTSDの患者が症状を発生してしまうのはなぜか?それは強いストレスに対して対処方法が間違っている為、心身共にボロボロしなってしまうからです。したがって、50点を切るような人は現段階でのストレス対処レベルはかなり低めと言わざるを得ません。

私たちはストレスをどのように捉えるべきか?

  最新のストレス研究分野を引っ張っているのがスタンフォード大学のマクゴニカル教授です。彼女の研究は素晴らしい。なぜか?それまでは心理学的には『ストレスは害悪でしかない』と考えられていました。しかし、捉え方次第で『ストレスは私たちに良い影響も与える』ということを『データによって』示したのです。現状認識を変えることは非常に大きな困難を伴います。そんな理論を提唱することがどれだけ大変で偉大なことか。

 皆さんも経験したことありませんか?受験やスポーツ、ビジネスなどの環境で、ストレスに立ち向かうことで、スキルや成果を得た経験が。

 『ストレスを感じることで成長できる』という考え方は私たちの主観とフィットしています。現実の世界に則したとても実践的な理論なんです。

 しかし、自分を成長させない無駄なストレスというのも確かに存在します。さらに、ストレスへの対処法を知らない人は、成長できずに心と体を病んでしまいます。マクゴニカル教授が提唱しているのは、ストレスを感じた時に無理して笑えというような、精神論に基づいた短絡的な方法ではありません。

『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』

 この本は、ストレスを自分の成長へと繋げる為の方法を、この理論を唱えたマクゴナガル教授自身が体系化した本です。『ストレスを自分の力に変える方法。』それがこの本にはびっしり書いてあります。

 よくある啓発本ではありません。実際にアドレナリンやオキシトシンのような化学伝達物質やホルモンと、体や心の反応を科学的な根拠に基づいて紹介しているのです。だって彼女がスゴイのは、データに基づいた理論を組み立てているところですからね。当たり前のように根拠を提示してきます。その理屈の美しさと強さに圧倒されること間違いなしです。

 せっかく毎日を頑張って生きているアナタだからこそ、その頑張りを人生の糧にして、明日は今日よりもっと素晴らしい日々を送れることを応援します。その一歩は、この本から踏み出してみてください。

引用
Connor, Kathryn M., and Jonathan RT Davidson. "Development of a new resilience scale: The Connor‐Davidson resilience scale (CD‐RISC)." Depression and anxiety 18.2 (2003): 76-82.

http://www.connordavidson-resiliencescale.com/

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