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【簡単】 SNS疲れの2つの要因を避け、SNSで幸福度を上げる方法

インスタやTwitterなど、
SNSの情報に触れずに1日を過ごすことができますか?

2019年のFastaskの調査によると、20代~30代のスマホの保有率は90%を余裕で超えています。ニュースサイトを開けば、有名人のTwitterが毎日炎上。テレビの内容だって、有名人のSNSの話題で持ち切りです。

既に、日本はSNSありきの社会になりました。

そんな中、「SNS依存症」と呼ばれる怖いワードが飛び交い、SNSはいかにも悪者かのように扱われています。

間違った使い方をしてしまったら、SNSだって健康に良くないのは当然です。ビニール袋はほとんど重量がなく丈夫な入れ物として使うことができますが、顔に被せたら危険です。当たり前ですよね?

SNSだって、うまく使えば自分の大切な友人を見つけることができるでしょう。間違った使い方をしたら、SNS依存症になって人生を棒に振るかもしれません。

SNSをどう使うと不幸になってしまうのか。
どう使えば幸せになれるのか。
Computers in Human Behavior誌などの最新研究を中心に調べてみました。


📲SNS疲れでうつ病や不安は高まる

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うつ病や恐怖感が高まってしまう2つの理由があります。
「見逃す恐怖」「強迫的な使用」です。
この2つが「SNS疲れ」を加速し、うつ病や不安障害を引き起こします。


1つ目は「😱見逃す恐怖😱」です。

Twitterに流れてくる有名人の最新情報。〇〇告知。限定〇〇。これらの情報は、私たちにとって魅力的です。もし見逃したらどうしよう。流行に取り残されるのはイヤだ!そんな気持ちを引き起こします。

ぷーさんにとってのハチミツのように、私たちはSNSから目を離すことが出来なくなります。そうして私たちは、SNSをずーーーーっと確認していないと恐怖感が発生してしまう身体になってしまうのです。

*この考え方をFear of Missing Out : FoMO=見逃しへの恐怖と言います。


2つ目は「😨強迫的使用😨」です。

特にやることもないからインスタやTwitterを見る。
SNSをみる時、別に理由なんてないことが多いのでは?
ただなんとなく見てしまうのです。
これを「強迫的な使用」と言います。

「強迫的使用」をしてしまう代表的な例としてよく知られているのは、「タバコ・酒・ギャンブル」です。タバコやギャンブルは、多くの場合やりたくてやっているワケではなく、なんとなく好きだからやっているものに過ぎません。SNSはこれらによく似た性質があるのです。

心理学者たちは「強迫的使用」を精神的な疲れや、モヤモヤ、作業効率の低下につながると結論づけた研究をいくつも行っています。

2018年にInternational Journal of Information Management誌に掲載された研究では、2698人のデータを使って「見逃す恐怖」と「強迫的使用」がメンタルにどんな影響を引き起こすのかをモデル化しました。

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まず最初に「見逃す恐怖」が発生します。
〇〇の告知があるかもしれない...!限定、新しい情報がでるかもしれない!という期待が高まります。

次に「強迫的使用」をするようになります。

特に理由はないけど、SNSを見ておけば新しい情報が流れてくるし、取り残される心配もないような気がします。SNSを使わないと何となくソワソワ。そんな状態が続きます。

無駄な焦燥感や不安を、常に感じてしまうことでメンタルはすり減り、「SNS疲れ」状態になります。

最終的にはメンタルが擦り切れ、「うつ病」や「不安障害」といった病気になっていきます。もちろん全員がこれらの病気を発症するわけではありませんが、「SNS疲れ」になっている人はかなり多いと推測されます。

Twitterに流れてくる情報を見なくても、誰も死ぬことはありません。さらによく考えてみると、そんなに急いで確認しなくてもいい情報がほとんどです。それでも、「見逃す恐怖」は誰にでもあります。

私も毎日SNSをチェックしますし、noteやTwitterを見逃さないように張り付いてしまいます。実は、これがものすごく危ないのです。

しかし逆に、「SNSを使って幸福度を上げる方法」も存在します。

*おい、言ってることが180°違うじゃないか。
SNSはメンタルに悪影響。それが結論じゃないの?

と思うのは当然です。でもビニール袋は顔に被せるものではないのと同じように、SNSだって、「使い方」によって良いモノにも悪いモノにもなるのです。


🌸SNSで幸福度を上げる方法

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SNSは「つながり」を意識して使うと幸福度が上昇します。

SNSとは”Social Networking Service”の名の通り、社会的なつながりを作るためのツールです。その本来の使い方である、ヒトと積極的につながるような行動を増やすと、より多くの幸せを掴むことができるのです。

2014年にComputers in Human Behavior誌に掲載された研究では、109人の大学生に協力してもらうことで、「SNSの使い方」によって「幸福度」がどのように違うのかを明らかにしました。

「SNS疲れ」はSNSをエンターテイメントとして使用していると起こりやすく、幸福度が下がることが示されました。〇〇の新情報!や〇〇の告知!のほか、友人のコンテンツを見るだけ。のように1人で楽しむだけの人は、幸福度が下がってしまいました。

ここまでは、先ほどの研究と一緒です。

しかし、「コミュニケーション」を意識してSNSを使っている人は幸福度が高くなる傾向にありました。コミュニケーションとは、コメントをしたり、プロフィールを更新したり、ツイートやブログのような情報を誰かに発信したりすることです。

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2つの大きな違いは、
「1人で楽しむ」VS「誰かに関わろうとする」の違いです。

特にコメントなど、レスポンスが期待できる行動ほど良い行動です。なぜなら、コメントなどを使って「自己開示」すること。つまり、自分はこういう人間で、何が好きで、何が嫌いでといった情報を相手に教えることで、友情の質が高まるからです。

今回の研究では、Valkenburg and Peterのスケール(友達の質を数値化する測定法)を使って、「自己開示」が多いほど、「友達の質」が高くなることが示されました。「友達の質」が高いほど、「幸福感」も高まります。

したがって、SNSで幸福を掴む流れはこんな感じ。

1. コメントなどを使って気軽に絡む
2. 何度も自己開示をするうちに、親近感UP
3. ただのSNSの繋がりから、「友達」関係が成長していく
4. 2~3を繰り返してどんどん幸福感UP!
5.スキやリプの数は気にしなくてOK!
「絡み」自体を楽しみましょう

理想論・・・?と思うかもしれませんが、感情を揺さぶるだけで、豊かにしてくれるワケではない情報がたくさんあります。それらは決して幸せを提供してくれることはありません。

自分を知ってくれているヒトが傍にいること。それが大切なのです。

臆せず絡む。文字にするとカンタンですが、意外と難しい。でもその一歩を踏み出せるかどうかが、幸せを掴めるかどうかの違いなんじゃないかなー。


まとめ

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実は、SNSの初期研究ってネガティブな効果ばかりに注目されていて、こういったポジティブな結果はあまり出てきませんでした。しかし、オンラインでの友情を高める行動は、現実の友達の質アップに繋がる研究結果が発表され、どうやらSNSの「使い方」によって幸福度は上がったり下がったりする。という証拠がいくつも発見されてきたのです。

今回紹介したように、SNSを純粋なコミュニケーションとして使う。それが一番幸福に近づく方法なのです。それは、うつ病や不安障害といった不健康を遠ざける方法でもあります。

何もレスポンスのないインフルエンサーの発信よりも、フォロワー数5人でも、毎日レスポンスをくれるヒトを大切にするべきなのでは?

なーんてね。



さぁ、僕と友達になるかどうかは自由ですよ。

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Dhir, Amandeep, et al. "Online social media fatigue and psychological wellbeing—A study of compulsive use, fear of missing out, fatigue, anxiety and depression." International Journal of Information Management 40 (2018): 141-152.

Luxton, David D., Jennifer D. June, and Jonathan M. Fairall. "Social media and suicide: a public health perspective." American journal of public health 102.S2 (2012): S195-S200.

Wang, Jin-Liang, et al. "The effects of Social Networking Site (SNS) use on college students’ friendship and well-being." Computers in Human Behavior 37 (2014): 229-236.

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