「僕の会社の"失敗の本質"」

2014年12月。混雑する池袋駅地下の喫茶店で僕は創業メンバーのAさんと向かい合った。会社を立ち上げてから5年半ほど創業メンバーとして参画して頂いたAさんに対して、僕は会社からの「卒業」を提案した。話を切り出した瞬間、Aさんは多少困惑した様子だったが、後には引けない僕の覚悟とAさんを取り巻く今の状況を悟ったのか、思いつめた表情ではあったものの抵抗もなく無事了承して頂いた。ただし、その後2年ほどAさんからの執拗で理不尽な要求や誹謗中傷に悩まされることになるのだが、ともあれ創業メンバーであるAさんに辞めてもらったことで会社は無事に次のフェーズへ移行することができた。ちょうど今から１０年前、僕の会社で起こった大失敗のお話です。