分業時代のマンガ制作~キャラクター設定で必ず伝えないといけないこと
自分の考えた物語がマンガや映像になってほしくて、絵を描ける人にネーム化をお願いしているところです。
1)シナリオ担当とネーム担当のやること
2)設定や世界観の伝え方
とやってきたのですが、今日はキャラクター設定の伝え方について。
医療ファンタジー『夜の案内者』では、主人公の女の子・アサと巨大ネズミという2人がメインキャラクターとして登場します。
見た目や性格の設定もあるんですが、絵が描ける人に「こうしたい!」があるなら、自分はそのへんはお任せでもいいかなと思っているタイプです。
ただ、絶対に設定どおりにしてもらわないといけないところがあって、それは「ストーリー進行上、その設定になっている」ものです。
たとえばネズミなんですが、最初に渡した脚本の段階では、黒いコートを着て全身が隠れているネズミ、くらいしか書いてなかったんですね。
なので、初稿のネーム段階では割と細い体型のネズミさんで描かれていました。それを見て「やば!」と思ったのですが、ストーリー上ネズミさんは
1)かなりでっぷりとした体型
2)手足が細い
でないといけなかったんです。
手足が短くて小さいので、身体はしっかりしているけど大きな猫を一人でひょいっと抱えるのが大変だったり、走るのがとても遅かったりするんですが、これがストーリーに関わってくるんです。
また、体格のいい身体も、おなかに子犬を隠すというストーリーが今後出てくるので、子犬が隠れるほど大きい身体である必要があるんですね。
キャラクターのデザインだけなら変更可能なのですが、こういうストーリーと絡んだ設定については、その後の進行に関わってくるので、最初から「でっぷり体型である理由」を添えて伝えておくのがいいかなーと思いましたよ。
初稿のネズミさん ↑
こんな感じにして欲しい連絡 ↓
2稿のネズミさん ↓
女の子の髪の毛の色や雰囲気は日本人離れしていて欲しいくらいな感じなので、キャラクターデザイン(作画)する人が「髪の毛はピンクで目は金色」がよければそれでもOKです。
ただ、よく片目だけ色が違うキャラとかいますが、通常と違う特徴をもつということはストーリー上に関連があったほうが物語が魅力的になるので、ストーリー進行と関係ないキャラクターの特徴「右目だけ色が違う」「右肩に傷」とかは、ない方がいい感じです。
着々とマンガっぽくなってて、とても喜びが多いです!楽しみ!
↑ 制作経過はこちらのnoteをチェック!
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