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分業時代のマンガ制作~登場人物の感情やキャラ設定は分かりやすく伝える

小説家になることは無理そうだけど、「自分の物語が絵になってるところが見たい!」というわけで現在、お世話になってる人に泣きついてネーム制作をお願いしてるところです。

マンガの制作も、原作・作画だけでなく、小説を原作としてさらに原作・作画するケースもあったり、受験マンガ『ドラゴン桜2』は三田先生が仕上げたネームを外注して作画しているようです。

原作から作画まで全部やるって本当にすごい才能なんですが、マンガ家さんって単行本が出て売れないと、アシスタント代の影響で赤字になっちゃう時もあるとか聞きますよね。最近は作画用のソフトも充実して、デジタル化も進み、作家さんがアシスタントなしで一人で週刊連載するケースもあるようです。すごいね。。!

みじんこはネーム作業をしたことがないので、原作小説を脚本に落とし込み、まずは脚本をネームをやってくれる人に渡しました。

そこでいったんミーティングをしたのですが、脚本段階で必要なこととして、「登場人物の感情を丁寧に描く」が必要だったと気づかされました。

もともと小説を書いてた人なので気づかなかったんですが、小説って登場人物の感情を明らかに書かないことが多いんですね。

彼女はとても悲しくて泣いた。

とかがダメな文章だと言われています。なので

彼女は唇を噛みしめながらベッドに倒れ込み、荒い息を途切れ途切れに吐きながら枕に顔をうずめる。

みたいな感じにするんですよね。感情を具体的に書かず、登場人物の動作やセリフで気持ちを表す、みたいな感じです。具体的に書いてしまうと「悲しい」という感情しか表現できませんが、こうして動作にすることで「一言で言い表せない複雑な感情」を表すことができる感じです。

でも、マンガ原作(シナリオ担当)としてネーム担当に話を渡す時にはそれだと分かりにくいな、と。

悲しんでる理由と出来事を具体的に書いておいたほうが、登場人物の感情からその動作に至った理由などが伝わりやすく、ネームの人がカメラワークに落としやすいと思うんですね。

マンガの場合は絵で複雑な感情を表しますが、背景や他の人物たちの顔やセリフの置き方でぜんぜん違った印象を出せるので、人物の性格やキャラクター設定なども参考キャラやシーンとかがあるなら、それを伝えまくったほうが物語の世界観がよく伝わりそうです。

涙の表現の素晴らしさとしては、『青のフラッグ』という青春マンガが蛇口からこぼれ出る水で悲しみを表していて、とても素晴らしかったです。

ちなみに、マンガの持ち込みというと、基本的にはネームからのようですが、最近はその前段階の脚本のみでの賞もできました。

文字原作の場合は、企画やアイデアのおもしろさで評価される感じ。ぜひ文字原作したい人はこの辺りを考慮してみてください!

脚本大賞ができた経緯なども読むととても興味深くて。やっぱり、マンガ原作したいけど、絵が描けないから文章のみやってるっていう人、多いみたいですね。

僕らが見ているのは「文章のうまさ」ではなく、「アイデアの面白さ」なので、表現の部分は重視していません。
漫画原作は、ある程度「誰が描いても面白い」ことが大切

こちらのインタビュー記事にもこのように書かれています↓

小説のノリで書いている方が多いので、もっと説明してほしいです。

文章原作の段階でオリジナリティを出すより、〇〇というマンガの××みたいな感じの性格、とか分かりやすく伝え、アイデアのおもしろさを強調することのほうが大事のようです。

特に小説を書き慣れていると、なるべく凝った文章にしないとという意識が働いてしまいますが、マンガ原作を意識するなら徹底的に伝わりやすくしたほうが良さそう。このへんは小説を書くのとはやっぱり違うものなんだなぁと感じていますよ!

絵が描ける友達にネームを頼む場合にも、この「分かりやすく伝えまくる」というのを意識するといい気がします!

シナリオ担当のやることとネーム担当のやることの役割分担についての考え方はこちらにまとめましたよ。

初チャレンジで試行錯誤していましたが、自分がやらないといけない部分がちゃんと見えてきました。この作業は今後、文章原作に応募する時とかにも役立ちそうです。

自分の物語がマンガ化・映像化されたいので、もうしばらく頑張ってみますよ!

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