分業時代のマンガ制作~マンガ原作(シナリオ担当)とネーム担当の役割分担について
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分業時代のマンガ制作~マンガ原作(シナリオ担当)とネーム担当の役割分担について

みじんことオーマ

昔は小説家になりたいなと思ってたんですが、割と電子書籍が好きなので、紙で出版したいという欲求があまりありません。自分で考えた物語が完結まで書ければ満足、になりました。

短編童話を300本くらいなんかの賞に応募して全部ダメだったことがあるので、もはやそれが売れるみたいなのは全然目指してなくて(諦めてます)。

これまで構想だけして書いたことがなかった長編小説を完結させ、マンガ化・映像化させたい、というほうに夢が変わってきました。

マンガ化・映像化のほうが小説家になるより大変なのかは分かりません。でも、自分が描いた物語が「誰かの手によって新しい視点を与えられる」ところが見てみたいんです。

出版社に電話して持ち込む、みたいなのは精神的なハードルが高すぎるんですが、最近は編集者さんがTwitterとかでの持ち込みも募集してるみたいなんですね。

心理的ハードルが下がるの、めっちゃうれしい!!

上のTwitterは集英社の編集者で林さんという方ですね。『SPY×FAMILY』や『チェンソーマン』『地獄楽』を担当されています。

文章原稿でもいいのかな、と思ってTwitterから問い合わせしてみたんですが、ネームまでできてないといけないみたいで。。

しかし、私、絵が描けないんですね(本業は現代アーティストをやっています、ほんとです)。

それでもマンガ持ち込みしたい場合は2択しかなくて、

1)自分でネームを書く
2)ネームを書ける人に頼む

ですね。

今からネームの書き方を学んでもよかったんですが、なにしろまったくやったことがないので、ゼロベースのスタートなんですよね(基礎もない)。

そして、ネームを書けるようになりたいかというと、そこまでモチベーションもなく。とはいえ、小説家さんのように沁みる文を書けるかというと、その才能はなく(いろいろダメだな)、今の自分はあくまで「物語を考えたい人」だと気づいたのです。(魅力的な「文章」を書くのは諦めたけど、おもしろい「物語」を書くことをまだ諦められてない感じです)

私は文章が全部、映像で見える人なので、物語を書いてる時はだいたい映像が見えた状態で書いています。ちなみに話し言葉とかも全部映像化されています。(英語だと映像化されないので会話がすごく大変で、映像化されないことは数分も覚えていられないんです、、)

ものすごく日本語がちぐはぐな翻訳本とかだと、黒い石みたいな感じで映像化されるので、そもそも言葉として理解できなかったりします。映像化されてるとネーム化も楽そうなんですが、自分の見えてる日常生活をコマ割りするのがなかなか大変なのと同じで、コマ割りって重要部分を切り取る作業なんですよね。とても難しいです。

ちょうどお世話になってる人が美大出でテレビ局で企画プロデューサーとかやってた人で、最近はマンガを描くような仕事もちょっとやっているようだったんです。

泣きついたところ、藤子・F・不二雄先生が『ミノタウルスの皿』というシブイ作品を世の中に押し出したみたいなモチベーションでやってくれると言ってくれました。

めっちゃ現代アートっぽい作品だったのでぜひご一読ください、すごいよ、藤子F先生。

で、結論から言うと、めっちゃ頼んでよかったです!!

キャプチャ

冒頭4ページくらいを描いていただいたのですが、自分が想像してたネームの予想をはるかに超えていて、、!これは素人がいきなりできないですね。

ただ人の顔を丸で描いておく、とかいう話ではなくて、ネームって物語の緊張感を場面で見せる映画監督のような能力が必要なんですよね。

↓ こういうのを並べるのがネーム制作ではない。

画像2

ネームを書くってシナリオとは全く別次元の作業なんだな、と実感しました。ネームを簡単に見てはいけないね。これは専門性の高いお仕事ですよ。ていうか、シナリオもネームも作画も全部やってるマンガ家さんって、いろんな技術が高すぎるよ、、!

作画ソフトのクオリティが上がって誰でも簡単にマンガ家とかそういう問題じゃないですね。物語をつくれる映画監督が制作もやってるような世界でしたね。一人でマンガつくれる人は本当にすごいです。

シナリオの人がつくること

・根本的な物語のおもしろさ(コンセプト、テーマ、伏線、物語のカテゴリ)
・物語を支える知識(ファンタジーにリアリティを加える)
・世界観設定
・キャラ設定(キャラと物語が結びついていること)
・セリフ
※資質:文章力は高くなくてよくて、おもしろい物語をつくれる資質が必要。
※資料を用意しネームの人に伝える、伏線とかウラ話など重要なポイントを共有

ネームの人がやること

・カメラワーク
・「間」とか空気感のつくりかた(コマ割り)
・コマの強弱でキャラクターや重要な場面を伝える
・状況を絵で説明する(絵で説明できれば不要なセリフはトル)
※資質:場面の見せ方、シーンの強弱、キャラの活かし方が分かる映画監督資質が必要。キャラクターのデザインなどはできなくてもいい。
※マンガの持ち込みはネーム以上でないとできない(脚本のコンペはあります)ので、ネームの段階で作画がうまいと、覚えてもらえやすいのではないかと予測。

現在、みじんこは「ネームでマンガ持ちこみ」を目指してるところです。
シナリオ担当としての最初のステップは「ネームの人に世界観を共有する」です。

小説渡して「やっといて」だとネームの人の負担が大きすぎるので、世界観の設定資料やキャラの見栄えとかの参考画像をネット上でいっぱい集めておくと、お互いの認識すり合わせの時間が少なく、意識共有しやすそうです。

伏線や注意しないと気づかないウラ話まで全部分かってるのはシナリオ担当だけですからね。そういうのを事前に伝えておくと、ネーム担当がコマ割りする時にやりやすいんじゃないかなと思いましたよ!

一人でマンガ原作するためには、シナリオとネーム作業が自分でできないといけない感じですね。

マンガ原作を目指している、みじんこの処女作・医療ファンタジー「夜の案内者」はこちら。noteで全話無料で読めます。

みじんこはマンガ原作になれるのか!まずは持ち込みできるところまでを目指してますよ!

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みじんことオーマ

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みじんことオーマ
Ouma(オーマ)は世界10カ国13カ所のアートプログラムに参加した獣医×細胞アーティスト。黄色いのは「みじんこ」。2021年ドバイ万博(Expo Dubai 2020)で日本モチーフのデザインSWATCH販売されたよ。作品を通じて人や文化の社会的価値を高め、医療貢献したい。