フォローしませんか?
シェア
みじんことオーマ
2016年10月30日 21:39
塩なのか辛いのか。数えるまでは気づかない。目の前にあっても扉をめくる。減らすのに増えていく。桃と桃。
2016年10月30日 21:32
透明なままの足はグレーのまま。分身したように離ればなれを繰り返して、願っても止まらない。今、何人の私がいるだろう。数えているだけで、私が終わる。
2016年10月26日 22:44
この日が千年つづくための死。結合織が剥がれるような破裂音。全てを失った温さも、唇に触れるには優しい。
2016年10月26日 22:37
甘かったから気づくのが遅かった。気づかないままでいられたら、それは華やかに藍色。何億回も見た景色。まだ見慣れない。
2016年10月26日 22:30
踊るのが好きなのはアヒルがついた嘘。くちばしが割れて紫から銀。あの季節はもういらない。破り捨てて涙の分だけ切り抜く。
2016年10月26日 22:27
胸の手前に浮いたままのソレ。尖った先が届きそうに、こちらを睨む。壊して砂にしたのに、離れないまま、また蘇る。
2016年10月26日 17:38
満たされないのは、すでにいっぱいだったから。入る余地もないのに、まだ入れるところを探してる。目の前の色を見る前に、曇ったまま遠ざかる風を見る。だからいつも空腹。
2016年10月24日 00:00
歩き方ばかり考えていたけど歩くには足が足りない。歩かなくても進む方法を探しているの。風景を変えたいんじゃないの。住む世界を変えたいんじゃないの。ただ、足がほしかっただけ。
2016年10月22日 23:52
指紋を埋める砂だと知った。骨と骨の間は玉虫よりも甘く寒い。皺のある白はシマシマのままの象のしっぽ。水玉の蟷螂なんて兎より霧みたい。
2016年10月22日 11:41
黒さ、黒さと口にするのに、あなたはいつも離れない。裏の中に自らの声。選択はいつも瞼に。
2016年10月20日 13:25
線のような煙が毛穴からあふれ出してる。足か手かを悩むうちに死をまた繰り返す。石はもう選んだ?それともいらない?
2016年10月19日 20:17
左右に振れる目では追い切れない。時間なんて幻想。逸るのは求める気持ちの強さのせい。吹雪に花が咲くまで、止まるなんてできない。
2016年10月18日 13:43
明日、風が吹いたんだ。羽の上に乗っているのに、降りることばかり考える。景色を見るよりも地上のことが恋しくて。風よりも空よりも土に心奪われて。初めての時みたいに、地の美しさを知る。
2016年10月16日 22:02
深海に沈んだ鯨の軌跡。暗すぎる光に目をつぶって闇を探す。あの時の色彩。世界を鮮やかにした日のことを今日も繰り返し思い出す。