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[日録]

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記事一覧

[日録]再び生まれる時間はされあれど流れる時間は須く遅くも早くもあつてはならず一…

July 11, 2021  映像を再生する。始めからであらうと途中からであらうと、この行為は等しく …

森乃央歩
2年前
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[日録]回帰するきさまとの対話

June 29, 2021  解雇と云われるとどきりとするのか、ほつとするのか、はたまた両の感情を抱…

森乃央歩
2年前
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[日録]くろぐろとした白

June 19, 2021  止まることなく奏で続けられる自鳴琴の音色は赤黒く、私が大地に足を根差す…

森乃央歩
2年前
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[日録]個性はいかにして殺されたか

June 13, 2021  いつも何かに急き立てられて生きてきた。その何かが自分であることを知った…

森乃央歩
2年前
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[日録]嫌いなものの話

June 9, 2021  私は一応対外的には無宗教者であり聖人君子でもないしがなく尊い社会を構成す…

森乃央歩
3年前
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[日録]私が私で在ることの態度

June 6, 2021  本文の最後に書く文章は決まっている。然し、私は物事を順序立てて進めること…

森乃央歩
3年前
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[日録]好きなものの話

June 3, 2021  一番好きな映画を訊かれたら『羅生門』と答えるようにしている。本作が今から凡そ七十年前に海外の映画祭で大暴れしてくれた御蔭で日本映画と云うものが世界中へと広く知られることの契機となった云わずとしれた黒澤明監督の最高傑作の一つであるが、私は其の功績が素晴らしいと云う理由から本作の名を挙げるようにしているのではない。黒澤明の映画のみならず、邦画と呼ばれるもの自体殆ど観ずに洋画許り観ていた大学二回生の私にとって、此の作品を初めて観た時の衝撃は映画祭当時の

[日録]記録された記憶は事実足り得ない

May 31, 2021  犇めき合って立ち並ぶ雑居ビルには殆ど全てと言って良いほど、ネオンライトが…

森乃央歩
3年前
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[日録]全力を出せる可能性は算出が不可能なだけで確かに存在している。

May 29, 2021  自分に出来る範囲のものを全て全力でやれたなら、どんなに気持ちの良いことだ…

森乃央歩
3年前
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[日録]私は電気羊の夢を見る。

May 24, 2021  先日、前途有望な若者が彼の年齢よりも片手で数え上げられるほどしか年上では…

森乃央歩
3年前
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[日録]自己否定する自己をあなたに

May 23, 2021  私は独りでいることが好きなのであり、独りにされることが好きなのではない。…

森乃央歩
3年前
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[日録]A型としての矜持を忘れた日

May 17, 2021  血液型占いなどは有り得ない、と大学時代に社会学部の友人から言われたことが…

森乃央歩
3年前
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[日録]明朝体の派閥が背負うカルマ、その厚さ

 May 4, 2021  一端の社会人でありながら、カーネギーに始まり有象無象のビジネス書と呼ば…

森乃央歩
3年前
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[日録]ある物書きの僅少な生涯と多大な弁明

May 2, 2021  自己紹介を兼ねた文章が書きたいわけではない。誰かに話すべき何かがあるわけでもなければ、私を知ってもらいたいという気持ちも微塵も無い。それでも、久しぶりに指は動かしてみたい。  そんな宙ぶらりんな状態で書き始めたこの文章には、日記だの雑記だのとは名付けずに "日録" という言葉にして「今、私はこんな状態のようです」と誰かに報告する体裁を含んだ文章を書く気持ちで臨んだ方が心地が良い。まだ初めて間もないnoteだが、他方に一通り目を通してみたところ、最初