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インターンシップ

弊社では数多くの学生インターンが活躍している。インターン生(就業体験をしている学生)といっても働いてもらっているので、ちゃんと給与を支払うアルバイトの一貫ではあるんだけど、なかなかどうして社員顔負けの活躍をしてくれている。週に3−4日来社して、それぞれがデータ分析や開発・デザイン・取材ならびに営業に熱意をあげて没頭するさまを見ていると、大学という存在はいったいどこにいってしまったのだろうと首をかしげざるをえない。自発的に社員を巻き込んでミーティングを繰り返し、ホワイトボードを使って闊達に議論し、きっちりアウトプットを出してくる姿からは、「ゆとり」や「イマドキ」という言葉なんてどこかに吹き飛ばしてしまうような力強さを感じる。

インターンシップ制度自体が日本で始まったのは、いまから20年近く前。労働省が就業観の醸成を目指して、「職場体験」を大学教育の一貫として導入したのが始まりである。大企業のみならず、インターネットの始まりとともにベンチャー企業でも積極的に導入され、WEBに詳しい人がほとんどいなかった時代に、学生が主たる戦力として活躍した。いまや実施していない企業をさがすのが難しいほど導入が進んできたものの、インターンシップの定義そのものが拡大。通常1ヶ月程度だったものが、3−5日のグループワークになり、本年からは1日セミナーでもインターンと呼べるようになってしまった。そうなってくると、そもそも「机を並べて働く」といった本来の就業観の醸成とは遠くなってしまう。こういったところに物足りなさを覚えた学生が本来の「長期インターン」をしようと、弊社みたいな企業の門をたたく。

社員数も少なく、猫の手も借りたいと思っているスタートアップやベンチャー企業にとって、インターン生はとても貴重な戦力である。自分のやった施策がダイレクトに数字で跳ね返ってくるので、与えられた時給以上のやりがいを得られているのではないかと思うんだけど、いかんせん僕は自堕落な学生生活を送ってきたので、そうなんじゃないかとただ想像するばかりである。13年前ベンチャー企業2社で長期インターンシップをしたんだけど、ろくに成果も残さず、蒸発するようにそそくさと辞めてしまった。もし過去の自分がいまうちのインターン生だったら、あまりのできなさに激詰めをしてしまっていたのではなかろうか。まあ、どちらの会社もその後上場したので、選択眼にはひそかに自信をもっているんだけど。

いまや学生起業もめずらしくなくなったし、プログラマーもすっかり増えてきた。右へ倣えの時代は過ぎ去りつつある中、きたる新しい潮流に耳を澄ませるばかりである。

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株式会社ハウテレビジョン代表。noteでは日常で感じたことを、思うがままに投稿しています。
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