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あなたとわたし

少し肌寒い夜の帰り道、川沿いに綺麗に並んだ桜、桜を撮るとみせかけてあなたを撮った、淡い桜をよそに甘くて苦いあなたに見惚みほれているわたしは訪れている季節に失礼だ、それから夏秋冬、たくさんの美しい季節が訪れたというのにあなたに見惚みほれていたわたしは思い出せない季節ばかりだ、気付けばまた春を迎えていた、あの頃と似たような景色なのにこんなに美しかったのかと胸を躍させる、隣に居たのはあの頃とは少し違うあなただった、あなたを撮るとみせかけて桜を撮った、甘いあなたをよそに淡い桜に見惚みとれながらまた少し、春を好きになった、これから訪れる夏秋冬、今年は季節をすぐそばに感じながら過ごせるのかと思うとなんだか胸が締め付けられる、甘いあなたに見惚みほれながら

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