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2023年の最後に話す「12/25-12/31」

12/25
坂本龍一さんのクリスマスの歌。
切ないクリスマス。包み込むようなクリスマス。
このクリスマスの歌が1番好き。

12/26
奈良さんが炎上した。
彼の励ましのような一言は、確かに伝わりにくく、私ももやっとしてしまった1人。
励ましなんだろうけれど、彼女のポストにコメントするくらいなら良かったのだと思う、引用してでの投稿は彼女にもリスクが生まれる。色んな意味に受けとれる元投稿は色んな解釈を生み、奈良さんのポストも含め色んな意見が生まれていた。私は彼女と同じように感じているし、東京出身であるメリットを大人になって実感している(地方出身者で家賃を払ってもらいながら上京出来てるって恵まれてると思う)身としては、俯瞰して自分が恵まれている部分を理解しているつもり。
私が東京出身でなければ上京自体がかなり大変だったはずだ。うちには余裕がないので18歳から稼ぐしかなく家賃補助もなく、自力で実家を脱出。生きるだけで必死で、まずは自分が作家になれるまで必死に生きなくてはって感じだ。(超ざっくり言うと)だから、まず親が金を少なからず出してくれるってだけで「良かったねぇ、いい親だねぇ、恵まれてるねぇ」って感覚である。(もちろん出してくれるだけで子に無関心な親もいるけれど)
美大生に限らず、大学のお金も家賃も生活費も出してもらえてる人ってたくさんいて、ああ立派な親に優しく優しく育てあげられたのねって感覚だし、私とは随分遠い生き物だなあとあまり仲良くなれる気もしなかった。(最近は、仲良くなれるよ)
親がいないとか、ネグレクトとか、虐待とか、なんだか色んな家庭で育った人と接してきたし、貧困の連鎖とか、人種差別とか、たくさんの生きづらさを見てきた。だから普通って恵まれているって私は思う。私は予備校も美大も奨学金なしでは行けない環境だったし、娘にもしてやれない。愛してるけど、出来ないもんは出来ない。能力がなくてごめんよ、だけど、しゃあない。

夢を与える仕事でもある。
でも、夢を与えるのにサクセスストーリーはそんなに必要ない。バスキアのように、絵を描いていた路上生活の少年が超有名作家になったってストーリーはキラキラしてるけれど、それも東京出身者は強いってのと同じ部分がかなりある。

夢はサクセスストーリーなんかじゃ与えられないんじゃないかな。

現実は常にまっすぐで、その話の方が私にとってはキラキラしている。例え自分には叶わない現実だとしても。叶えてやろうと思うから。


坂本龍一さんが、自分は運が良かったって言っているインタビュー記事がある。
運が良かったって言葉に、配慮と現実と優しさを私は感じる。

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