見出し画像

ひたすらパン屋にならなくてもいいか?多業という選択①

ライフスタイルを犠牲にしないパン屋のスタイルはどこにある?三人子育てしながら、元DJの母ちゃんが作るパン屋「OTO.PAIN オオトパン」物語。

オオトパンのウェブサイトはこちら。http://oto-pain.com

●私は何を目指しているのか●

私は何屋か?という問いはいつも私につきまとう。
なぜなら、パン屋と言いながら出産後はほとんどパンは売っていないからだ。(現在第三子出産後でほぼ知人にしか売ってない。山梨に引っ越してから自分の工房もまだ出来ていない)
そう、自称アーティストならぬ、自称パン屋。欲しい人は連絡してね、的なスタイル。

(追記:2018年9月よりオンライン販売と毎週金曜日の直売にてパンを販売。→https://pan-otoya.stores.jp/

じゃあ今は子育て中だから働いていないのか?と言われると、そうではなくて、パン屋巡りのウェブメディアの中の人をやっていたり、チラシのデザインを請け負ったり、イベント企画をしたりして、なんだかんだ働いているのだ。

そして、何を目指しているのかといえば、パン屋なのか?という問いに自分自身が「ハテナ?」と思うからだ。でもゴールは決まっている。

「自分が死んでも残る商売を作る」

これは、私が一生かけて作ろうと思っていること。現時点ではまだどんな商売になるのか、目にも見えないけど。娘たちが継いでくれるかは別にして、私が働けなくなっても誰かが残そう!と言ってくれる商売が出来たら、私は笑って死ねるでしょうw

●飲食業はひたすら働かなければ成立しないのか?●


と、理想は大きく。でも現実はそんなに甘くない。

もちろん美味しいパンを焼く→売るということを日々考えている。
パンに合わせて瓶詰めを作るのも、山梨に住んで、美味しい果物がたくさんあるから、それを生かしたい、と思ったから。
道の駅では単純に煮詰めたジャムならたくさん売っているけれど、どれもこれも、一緒だ。それが勿体無い。もっと面白くしたいと思っている。これは農家さんと一緒に取り組んでいきたい。

だが、一般的な個人店のパン屋さんのように朝から晩までひたすらパンを焼くパン屋になる、という選択肢が果たして私に出来るのか?
出来たとしても、トータルで考えて、それが私の思い描いていた生活であるか?という自問自答。

出産前飲食に関わっていたので、飲食業の厳しさは少しわかっている。雑巾のようにボロボロになりながら、でも「将来お店を自分で持ちたい!」という夢があったから続けられた。
言葉が悪いかもしれないが、働いている人たちには、その現状も「仕方ない」と諦めているような風潮もあった。ひたすら働くのが飲食業だと。

本当?

どんな業種でもそうだと思う。「作る」と「売る」ということは全く違う行為だ。
売るためには、綺麗事だけじゃ済まされないでしょう。

「美味しいパンを届けたい」
自分で店舗をオープンした時に、その気持ちを保ち続ける仕組みを作れるか。
私の持論ですが、成功している個人店のパン屋さんには、それを保ち続ける仕組みがあるんだと思っている。気持ちだけでなく。

それはお客さんに来てもらうための仕組みであり、人員の配置であり、売り上げの管理であり、商品のラインナップであり。。。。
日々美味しいパンを作るパン屋さん、本当に尊敬します。

●母という役目●
そして、今の私にその選択が出来るか?自分でお店を開くなら、ただ働きまくればいい、という話でもなくなってくる。責任は全部自分だ。

それに加えて、ゴールデンエイジの子供(0才、2才、4才)3人もいる。少なくともあと、三年は激しいぞ。大丈夫か?→不安しかない。。。w

母親という役目は、「お金を稼ぐ」仕事ではない。母親と仕事どっちが本業か?という問いは、人間と仕事どっちが本業か?という問いと同じだ。(父親も然り)

どんな親であろうと、親という役目は一生終わらない。子供という役目もそうだ。一生親であり子であり人間なんだ。
だから、母親だから、という理由で出来ないことはないと思っている。

ただ、どんな母親でありたいか、と考えることはどんな人間でありたいかと考えることと同じ。
自分でどんな働きかたをするかを決めることで、どんな母親になるかどんな人間になるかは自ずと決まってくる。
働かない、という生き方も一つの生き方だし、色々やればいいと思ってる。
私の場合、外に出て働く、という選択が子供を産んでからタイミング的に難しかったから、(自分があんまり好きじゃないってのも少なからずある)
在宅で仕事をする、というスタイルになったんだと思う。

●リアルに私ができることを考えたら●
で、「私パン屋さんになりたいの!」というのが私の夢ではない、とわかった以上、どんな風に死んでも残る商売を作るか、という話になる。

今はそれを模索している。

そういう時は、今できることを考えるに限る。パンを売る、ということにこだわり過ぎず。

・ウェブメディアの中の人
・イベント企画
・DTPデザイン
・パンを焼く
・ジャム作る
・文章書く

・DJ

結構色々できる。仕事にするならこれらをなにか一つに絞らなきゃいけないかな、と思っていたけれど、最近は、別に絞らなくていいのかも、と考えを変えた。

マルチワーク=多業という働き方。

いくつもの肩書きを持つ働き方。自分の中でグループ会社をたくさん持つように働いてみようか。

よろしければサポートお願いいたします。 個人の小さな起業、小商い、間借り起業、子育てと起業の両立の体験談などお届けします。