仕事を通して在り方を見つめる【わたし、島で働く。】
こんにちは!広報担当の清瀬です。
今回は連載企画「わたし、島で働く。」です!
今回は海士小学校で働く渡邊泰誠くんにお話を伺いました。
渡邊くんは以前一度海士町へ訪れた際に海士町のことが好きになり、また来たいと思い島体験への参画を決めました。そして将来の目標のために海士小学校を希望し、先生や児童のサポートを行っています。
お話を聞いた人:渡邊泰誠(わたなべ たいせい)くん
21歳(取材当時)。新潟県出身。新潟の大学に在学中。1度訪れた海士町にまた行きたいと思い、2021年4月-6月に島体験参画。
渡邊くんの仕事内容
-今日はお時間とっていただきありがとうございます。早速ですが、仕事内容を教えてください。
主に担任の先生のサポートをしています。具体的には教材づくりや丸つけです。あとは学習に援助が必要な児童に対して、授業中に問題を解くサポートをしたり「先生の話聞こう」や「ちゃんと席に座ってね」という声かけをしたりしています。
インタビュー① 責任をもつこと
-海士小学校を希望した理由はなんですか
将来地元でフリースクールとかフリースペースを作りたいと思っていて、その時のためにまずは教育現場を実際に見て知らないといけないと思ったからです。実際に働いてみて、簡単な仕事だなんて思ってはいなかったですが、やっぱり子どもたちと関わるのは難しいと感じました。子どもたち一人ひとりに個性や意思があって、それを尊重しつつ指示を出したりするのは難しかったです。
-難しさもある中、どういうことが仕事のモチベーションになっていましたか
自分の存在が今関わっている児童の人生においてどういう影響をもたらすのか考えていました。子どもたちには将来、自信を持ってちゃんと自分で考えられる子になってほしいと思っています。自分が関わった子どもたちが今後悩んだ時に、自分がいたことが少しでも手助けになるように意識しながら働いています。
-仕事も含め3ヶ月での自分自身の変化はありましたか
責任感は持つようになったなと思います。あまりアルバイトとかもしてこなかったのもあって、仕事や社会というものを知らなくて、自分の発言にはちゃんと責任を持たないといけないと実感しました。さっき言ったみたいに自分の言葉が子どもたちの人生に影響するかもしれないので、自分の発言が勘違いされないように分かりやすく伝えることを意識しています。
あとは、前までは環境や周りの人のせいにしてしまう自分がいました。でもここにきて「周りのせいばかりではなく、自分が変わらないといけないんじゃないか」と言われたことがあり、そこから相手は相手、自分は自分という考え方がより強くなっと思います。
インタビュー② 海士小学校の渡邊先生
-そもそも島体験に応募した理由は何ですか
一度海士町に来たことがあって、その時に海士町の雰囲気が好きになったのでもう一度来たいと思って応募しました。その時感じた雰囲気はあまり人に干渉してこず、割と自由で絶妙な関係性だなと思いました。
-実際来て3ヶ月暮らしてみてその雰囲気はどうでしたか
実際に暮らすと海士町民の1人という感覚で、コミュニティの中に入っている感じです。以前来たときはあくまで観光客だったんですが、今は海士小に勤めていて宇受賀に住んでいる渡邊先生として見られるので、ちゃんとしなきゃと思うようになりました。でも、休みの日とかは以前感じてた雰囲気もあって、自分の時間を大切にできています。
地元にいたときは周りが就活や単位、アルバイトとか全部が時間で区切られていたような気がしていたんですが、この島では「だいたいでいいんじゃないかな」とか「明日何しようかな」とゆるく考えられていて心に余裕ができました。
-なるほど。そういう仕事と暮らしの関係性が「島で働く」ことにつながるんですかね
そうですね。やっぱり地域の人と学校との関係が深いので、地域の人の目は気にしています。自分がなにかすると「海士小の先生が~~していたよ」という風に海士小を背負うことになるので、その看板に泥を塗らないようにしないとなと思います。
インタビュー③ なんでもやってみる!
-次に来る人に向けてメッセージはありますか
ここは自分が想定していたもの以外の経験もできる機会がたくさんあると知っておいてほしいです。研修などで仕事ではやりたくないこともやらないといけないと言われることがあったんですけど、最初に聞いたときは仕事に対していいイメージを持ちたかったのでそう言われることがいやだなと思っていました。でも、今はやりたくないことをやるのではなくて、自分が今まで挑戦してこなかったことも出来て、そこでの学びが得られることだと思います。だから、自分がやりたいことだけじゃなくて、任されたことをなんでもやってみてほしいです。
あとは、島を楽しむ気持ちがあればすごく楽しめると思うので、その気持ちは持ってほしいです!
-渡邊くんは実際に想定してなかったことをやって得られた学びはありましたか
コロナによって海士小が休校になった時に、色々な部署を転々として仕事をさせてもらいました。その時は、「コロナがなければ今頃、小学校で子どもたちと関わっていたのにな。思っていたのと違うな。」と思っていました。でも今振り返ってみると、その期間で小学校では関わらない大人や地域の方と一緒に仕事をしたことが新鮮で、そういう方々との関わり方や仕事の仕方は小学校では分からなかっただろうなと思います。
-確かにそうですね。今日はありがとうございました
おわりに
今回は海士小学校で働く渡邊泰誠くんにお話を聞きました。
小学校やそれ以外での仕事を通して自分の在り方を見直し、変わろうとする渡邊くんのことが伝われば幸いです。
また、渡邊くんは島体験期間を終え海士町を出て次のステップへ進みました。海士町で経験したことを活かして頑張ってほしいと思います。
渡邊くん、今回は貴重な経験と素敵なお話をありがとうございました。
また、撮影や取材にご協力いただいた海士小学校の皆様には深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
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