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ありのままであることに惹かれる

島前地域で暮らす若者にスポットライトをあて、離島で暮らすことのリアルに迫る若者特集。第3回目は知夫里島で暮らす井上奈々さんにお話を伺いました。

井上さんは、27歳の時に東京都から知夫里島に移住され、今年(2021年)の12月で約3年が経ちます。知夫里島に移住された理由、島の暮らし、今後についてをインタビューさせていただきました。

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井上奈々さん:1991年生まれ。
知夫里島には2018年12月に移住し、今年で3年が経ちます。

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楽しい・素敵を大切にしたい


ーなぜ知夫里島に移住されましたか。

人生においてのフィールドを一度変えてみたかったんです。総まとめみたいに、今までの経験を活かして自分ができることをしたくて。地域おこし協力隊として、「離島×子育て支援」をテーマに調べていると知夫里島を発見しました。

「自分が出来ること」、「求められていること」さらに「その先のチャレンジできること」のバランスが良いなと思ったのが決め手です。例えば、ニュージーランドだと、やりたいことや、挑戦したいことは大きいけど、それが求められているかはわからない。でも、知夫里島だとどれも必要としてくれていると感じたんです。


ー知夫里島に移住されてから、井上さんにとって1番何を大切にされていますか。

空間を楽しくすることにこだわっています。(1番がほかにもたくさんあるそうですが、1つに絞っていいただきました!(笑))

多種多様性や多世代の世代間交流のごっちゃまぜの空間が大好きです。そんな中で楽しい・素敵を共感したり、一緒にそれを経験することが生きる活力の1つになればいいなと考えています。

とっても明るい方です!!


特に仕事の内容が、子供たちの放課後支援だったので、子供たち×地域で、どちらも存分に関われる。”地域で子育て”という私の中でもホットワードだったところに携われるのが嬉しかったです。

この多世代がひしめく離島で子どもたちの心に寄り添いながら、空間を楽しくしていったり、活動していきたい。もはや仕事なのか、遊びなのかわからないくらいですね。


ー子ども愛が伝わってきます!知夫里島では主にどんなことをされていますか。

ほうかごあそびクラブや、うるみネーション、かんここぎ大会など色々な企画を子どもたちや地域の方と一緒に行っています。

ほうかごあそびクラブ

ほうかごあそびクラブのコンセプトは、子供たちの放課後の居場所づくりで、遊びの幅や可能性を広げることを大切にしています。

ペットボトル空気砲やリアル脱出ゲーム、1万個の紙コップアートなど、作って遊ぶ、頭を動かす、からだ動かすアイデアを考えていました。地域の方から、廃材をいただいたり、作るのが得意な方に来ていただいて、地域の方と一緒に作ることも大切にしていました。


うるみネーション

古海(うるみ)地区+イルミネーションでうるみネーションです!うるみネーションのコンセプトは、主体的にみんなで協力して、素敵・楽しいを分かち合おうでした。

古海地区は、知夫里島で一番人口が少なく、一体感がある地区なので、作業中に声をかけてくれたり、鍬を持ってきて手伝ってくださいました。前日には、通りがかりの中学生にも竹の穴あけ作業を手伝ってもらって。

当日には区長さんが放送で、「今日やります~」と案内してくれて、みなさんが自然に手伝ってくださったことがうれしかったです。実際にライトアップするときに雪も降っていて、とても綺麗でした。


かんここぎ大会

かんここぎは、約30年前まで知夫村で行われていたもので、 かんこ船というかなぎ漁に用いられた船底の平らな箱造りの人力で動かす小船にのって、速さを勝負しました。

かなぎ漁
漁師が一人で小舟を操り、底にガラスを貼った「箱めがね」で海底を覗きながら、サザエやアワビ、ウニ、ワカメなどを突いて獲る島独特の伝統漁法。

おじいちゃんおばあちゃんも、若者のIターンUターンもみんなで応援し、かんこ船を漕ぎました。表彰式では子どもたちに賞状を作って渡してもらったり、競艇好きな方にマイク実況をしてもらったり、全世代がみんな1つになって楽しんでいました。

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ありのままの知夫里島


ー知夫里島の好きなところを教えてください。

知夫里島のあるがままで、飾らないところが好きですね。そこらへんに牛がいて、赤壁の柵もなく開放的で、仕事の制服のまま通勤して、「素」を感じる瞬間が多いところが好きです。

あと、「思い立ったら、何も躊躇することなくすぐ行動できる」ところも好きです。夕日を見に行きたくなったらすぐに高い山に行けるし、星がきれいだなと思ったら10分ほどで絶景スポットに見に行くことができる。都会だと綺麗なスポットは遠いけど、知夫里島は気軽に絶景の場所まで足を運べるところがいいですね。

家族でお住まいの方は、通勤も時間がかからないし、夜空いているお店もないので、家族の時間がたくさんとれるところもいいなと思っています。



ー一方で島の合わないところはありますか。

朝の7時に必ずチャイムが鳴るところですかね(笑)
休日の朝7時のチャイムで起きちゃうことがあって、まだ寝たかったのに!となることもあります。

雪が降ると車を出せなかったり、色々なことの選択肢が少ないところも悲しいポイントかもしれません。


ー知夫里島の好きな場所を教えてください。

橋を渡った先にある島津島に、渡津神社があってその奥に絶景が広がっているんです。静かで、あたり一面が海でよく来る場所です。


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Happyな価値観を届けたい


ー井上さんにとって、知夫里島はどんなところですか。

日本だけど海外。文化も違うし、考え方も、大事にしてるものも違うと感じています。自分以外、家族であっても、まったく同じ価値観を持っている人なんていないんだなと、改めて考えさせてくれた島だと思っています。

小さな島なので、都会よりもやっぱり人とのつながりを大切にしていて。だから島に来られる方にも人とのつながりを大切にしてほしいですね。


ーこれからしてみたいことはありますか。

東京で携わっていた子どもたちと、知夫里島の子どもたちをつなげたいと思っています。わたしを通して、島と東京の心理的な距離を縮められれば、素敵だなと感じていて。

そうすると大きくなったときに、お互いが行き来する機会になるかもしれないし、住んでみようと思えるかもしれないですよね。子どもたちの世界を広げるきっかけになるといいなと思います。

また、38歳になるまでに情熱大陸に出ることも夢です(笑)
少し前まで、「世界征服」が夢だったんです。世界征服の定義は、「なにかの価値観を変えること」ってきいたことがあって、

例えば、電気を発明した人、ハローキティ、ミッキー、携帯などを作った人は、世界征服者です。新しい価値観の発見、浸透など。なにか1つHappyにできる価値観を届けれたら最高だと思っています。


笑う力、楽しくなる力をもっと増やすことができて、それが波紋をよんでみんな笑顔になれることが多くなったら、もっともっと素敵な世界になるんじゃないかと思っています。そのために何かできるといいなと思います。

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おわりに


井上さん、ありがとうございました。今回は、初めて知夫里島で取材をさせていただき、知夫里島中を案内してくださいました。

案内してくださった知夫里島の記事もぜひ読んでみてください!


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