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”だいこん”をテーマに島での半年を思い返してみた

【島暮らしコラム】
隠岐島前地域に暮らす#離島にもっと若者の還流をnote担当者が
島で暮らしながら感じたことや体験したことなどをざっくばらんにお届けしています。

2022/11/9


「冬っていつ来ると思う?」

まだ、秋も終わっていないのに。ちょっと、いや、だいぶ気が早い。
冬がいつ来るのかという話をシェアメイトとしながら季節の変化を感じる今日この頃。


隠岐と本土をつなぐフェリーはもう少しで減便され、片道約5時間の船旅になるらしい。高速船も運航され、本土との距離がさらに遠く感じる…。

水平線の奥にうっすら見えるのが本土


まだまだ実感がわかない島の冬が少しずつ近づいてきているようです。



さて、といえば。

         鍋


ですよね?

といえば。


        だいこん



今日はこの ”だいこん” をテーマに島前での暮らしについて書いてみたいと思います。


島の物価と休日の過ごし方


島前での暮らしが始まり、約半年が経ちました。

ここに来てから、私の休日の主な過ごし方と言えば

”畑” です。


なにもない休日は大抵畑に行って、草むしり・開墾・種まき・手入れをしています。

どこが畑なのか分からないところから
シェアメイトと一緒に開拓
近所の方に助けていただきネットも張って
立派な夏野菜たち


なぜこんなに色々育てるようになったのか。
島に来る前から、畑や庭仕事など土いじりが好きだったということもありますが、理由はもう一つ。

それは、、、島の物価が思ったよりも高かった…。
特に葉物(ほうれん草・小松菜・レタス・キャベツ等)の価格にはびっくりしました。時期によって変動はあるものの、本土と比較しても1.5~2倍くらいの価格になっている印象があります。

▼島のお金事情について詳細気になる方はこちら

※あくまでも目安として考えていただけると幸いです。

「ないものはない」という海士町のキャッチフレーズが頭をよぎりつつ、
日々の”食”がより楽しみなものになったらいいなと思い、畑を始めることにしました。


”旬”が島の食を支えていること

畑をすることの醍醐味はたくさんありますが、

・季節ごとの収穫物を日々の食に取り入れることで旬を楽しめる
・地域の方とのコミュニケーションの時間になる


という2つが主にあるなあと感じています。

畑で作業をしていると隣の家のおばあちゃんが話しかけれくれて、畑の事や暮らしている地区の昔話について教えてくれます。今の海士町しか見ていない自分にとっては、地域の景色のことも昔の出来事も全部が新鮮で面白い。

最近はよくお茶にも誘ってくれて、12時のチャイムが鳴るまでお話ししている時もあります。


そんな隣のおばあちゃんが最近教えてくれた10月の旬の野菜。

それが、本日のテーマ   

        「だいこん」  の葉  

                           です。


だいこんの種を蒔き、ある程度育ったところで間引きをするのですが
その時に間引いた葉っぱを食べるらしい。

種を蒔いて1週間から10日ほど
カイワレ大根くらい。
大きく、元気に育ってくれるのは嬉しいですね
さらに数日後
ちょっと蒔きすぎました…

美味しい食べ方も教えてもらいました。
特に料理名はありません。

お茶に誘ってくれた時、おばあちゃんが出してくれました。
食べ過ぎてご飯までくれました。
本当にいつもありがとうございます。

作り方は簡単。
だいこんの葉を塩もみして、さっと湯をかけ、刻んで、少し塩を振ってだしの素などで味を調え、ごまを振る。

これが本当に美味しい
そのまま食べても良し。ご飯のお供にすると、なお最高です。
懐かしいおばあちゃん家の味という感じで、ほっこりします。

「こういうのが田舎料理だわい!店では食べれんけんね~」

と、言いながら作り方を教えてくれました。

他にも、みそ汁に入れたり、こじょうゆ味噌で和えたりしても美味しいです。

安くて、手軽に手に入る葉物は少ない島での暮らし。
だけど、その時期やタイミングでしか手に入らないものが島の”食”を支えている。そんな気がした出来事でした。



冬はいつ来るのか

こんな風に季節ごとの収穫物を楽しみながら、これからの島での暮らしも楽しんでいきたいなあと思います。次の楽しみは、葉だけでなく主根がしっかり育つこと・育っただいこんを鍋の具材として美味しく食べることです。

ちなみに気象庁の冬は12月から
国立天文台は冬至から 

のようです。

田中の予想は11月23日か12月3日です。


温かい鍋と旬の食材で冬を乗り切りましょう!


最後までお読みいただきありがとうございました。



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