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パパのお仕事のおはなし。

皆さんのお子さんは、パパのお仕事を知ってるかい?


我が家の次男・ヤギオは、小学校に上がるくらいまで「パパは『土を掘る仕事』をしている!」と言っていた。「土を掘って何してるの?」と聞くと、「『芋を掘っている』んだ!」と。

私たち夫婦は、ヤギオとの毎回繰り返されるこのやりとりに、大笑いさせてもらっていた。面白い!実に、面白い!ジャガイモなのかサツマイモなのかは分からないが、とにかくパパは『土を掘り』『芋を掘り』家族を養っていると思われていたようだ。毎朝ビシッとキマッったスーツ姿で出かけているのに!!!

ヤギオがどうしてこのように思い込んでいたのかは全く分からないのだが・・・時は経ち、ヤギオの小学校1年生ももうじき終わろうかという3月。新型コロナの影響で学校が休校となり、巣ごもり中の家族の楽しみの一つが“人生ゲーム”となった頃のことである。人生を一つのボードで学んだヤギオは「パパは『会社員』なんだ」ということに、いきなり?気づいたのである。テレワークが導入され、自宅でパパのお仕事姿を見たりしたことも、真のパパを知る大きなきっかけになった。2年生に進級したヤギオに、久々に「パパのお仕事」をたずねてみたら

「パパは『ビジネスマン』だよ」

と、堂々と答えていた。「ビジネスマンって何をするの?」と聞くと

パソコンでピコピコするんだ!

と回答。確かに!テレワーク中のパパはピコピコしている!ピコピコのクダリでまたもや大笑いさせてもらっている我が夫婦である。

「身体の具合が悪くなった人を助けるお医者さんだよ」とか「火事が起きたらすぐにかけ付けて、火を消すんだよ」とか、それこそ本当に「畑でおいしいお芋を作るお仕事なんだ!」という具合に、小さな子どもでもすぐにイメージできるお仕事なら良かったのだが、夫・ウシオは普通のサラリーマンなので逆に説明が難しい。「どこまでどうやって話したら伝わるのかな?」これが今のウシオの専らの悩み事(〃艸〃)



こちらもパパのお仕事のおはなし。(絵本)。

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パパのしごとはわるものです(岩崎書店)

板橋雅弘 作 / 吉田尚令 絵

学校の宿題で「お父さんの仕事」を調べることになった男の子。こっそり後をつけてみたら、そこには「悪役レスラー」として戦うパパの姿があった・・・というお話。


将来『ウルトラマン』や『仮面ライダー』といった【正義の味方・ヒーロー】になりたいと心底思っている小2のヤギオにとっては、『パパの仕事=悪役レスラー』というのは、何が何でも 嫌 であり、「こんなパパだったら・・・なんか・・・いやだなぁ」という素直な感想があった。実際に、絵本の中では主人公の男の子だって、パパの正体を知ってしまった時、泣いてしまうのだ。そのページを見るたびに、私はとっても切なくなる。子ども心・・・推し量ると、苦しい。。。

自分の仕事に誇りを持つパパが、主人公の男の子に向けて発した言葉。男の子は・・・「わかんないけど わかること」・・・にした。なんか「男」と「男」だからこそ伝わる何かがあるような気がしてくる。思わず父子の親子愛に、ちょっとだけ、嫉妬。そんな絵本。自分の仕事に誇りを持ち、我が子と向き合う父の姿はいつだってかっこいい。


20201013

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