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適応障害の人が無理せずに休むべき理由【悪化すればうつ病に!?】

本日もお疲れ様です。

こぺです。

先日、メンタルクリニックの先生と相談した結果、「少しお休みしよう」となりました。

服薬して症状を抑えながら2か月程やってきましたが、どうしても出勤できない精神状態が続いてしまい、今回の決断に至りました。

以前、休職中の過ごし方についてのご紹介する記事を書きました。

しかし、そもそも休むことに不安や罪悪感がある方や、自分はまだまだ頑張れるといった考えをしている方も多いのでは?と感じています。

実際僕も、未だに上手く休むことができません。

・適応障害と診断されたが休むべきなのか分からない
・休日や仕事以外の時は元気があるし休むのは罪悪感がある
・薬を飲めばなんとか働けるし休まずに続けたい

あなたは上記のような悩みや考えを抱えてはいませんでしょうか?

そこで、今回の記事では改めて「休むことの重要性」についてお伝えできればと思います。

この記事を読んでくださったあなたが「あ、無理せずに一回休んでみよう」と思っていただければ幸いでございます。

ご意見やご指摘があれば、コメントにてお願いします!

では書き進めてまいります。

適応障害で休むのはネガティブではなくポジティブ!

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まず、休むことにネガティブなイメージを持っている方がとても多いのではないでしょうか?

休む=何もしてない
休む=さぼっている
休む=価値のない存在

こんな風に考えてしまってはいませんか?

僕も以前まではこのように思っていました。

・みんなが働いている時に僕は家で何をしているんだろう?
・会社に利益を還元できない僕になんて無価値な存在だ
・苦労は皆が経験してるし僕だけ乗り越えないなんて甘い

しかしそうやって無理をした結果、身体が動かなくなりましたし、不眠や動悸、吐き気といった身体的症状も出てきました。

休む以外の選択肢が無くなり、ようやく休むことができたと同時に、その重要性に気づきました。

「休む=後退」ではありません。
今後前進するためのエネルギーを補充しているだけです。

車のガソリンが空になったら給油をします。
スマホの充電がなくなったら充電します。

もちろん給油しながらは走れませんし、充電が復活するまでは使えません。

あなたの身体も同じです。
よりしっかりと休む期間をとって、また動き出せるようにエネルギーを作り出すべきなんです。

健康な方であっても当然休養が必要なのですから、適応障害という病気を抱えてしまっているのなら尚更です。

あなたの身体は、通常よりも燃費が悪く充電が減りやすくなっている状態です。しっかりとした休養が必要なのはもちろん、回復した後もこまめに休むことを忘れないようにしましょう!

休養をネガティブに捉えてしまえば、休む時に勇気が必要になります。しかし、休養を必要不可欠なものだと考えられれば、多少は積極的に休もうと思っていただけるのではないでしょうか。

もちろん経済的な不安や周囲からの目線など、気になることを挙げていけばキリがないでしょう。それでも、あなたにとって身体以上に大切なものはこの世にありません。もっと自分本位に考えても大丈夫です。

では、ここからは適応障害のあなたが休むべき理由を僕なりの経験や考えをもとにお伝えします。ぜひ付いて来ていただけると嬉しいです。

適応障害と診断されたならしっかり休むべき5つの理由

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ここまでで、休むことのネガティブなイメージを多少は払拭できたでしょうか?

これだけでは中々難しいですよね。

しかし、適応障害を抱えながら同じストレス下で働き続けることは、決して状況を良い方向に進めないです。

下記では、適応障害と診断されたのなら休むべき理由を大きく5つ挙げてみました。一つ一つ見ていきましょう。

・適応障害はストレスから離れれば症状が緩和する
・適応障害を悪化させてうつ病に移行すると更に苦しむことになる
・休まないと無理をしてしまう癖がつく
・一度休み、回復してから働いた方が生産的
・休むことで状況を冷静に見ることができる

・適応障害はストレスから離れれば症状が緩和する

適応障害はその特性上、原因となったストレスから離れることで症状が和らぐことがあります。僕自身も前職、そして現職でも適応障害により休職にてストレス要因から距離を置くことで、症状を緩和することに成功しています。

一口に適応障害とは言っても、症状や置かれた環境は千差万別です。なので回復のスピードや程度に個人差はあるでしょう。ただ、ストレス要因から距離を置くことで症状が改善されるというのは間違いないかと思います。

適応障害の治療としては、まず原因となっている心理社会的ストレスを軽減することが第一です。環境要因を調整して適応しやすい環境に整え、場合によってはしばらく休養し、心的エネルギーを回復することが必要です。
引用:一般社団法人福山市医師会 適応障害〜環境に上手に適応できない〜

上述されているように、ストレスを軽減することが治療の第一歩であり、そのためには休むのが最も確実だと思っております。

・適応障害を悪化させてうつ病に移行すると更に苦しむことになる

では、休まずにストレス下で頑張り続けてしまった場合、どうなってしまうのでしょうか。
厚生労働省のホームページでは下記のように説明されています。

適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえます。
引用:厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス

ストレスを蓄積しながら頑張ってきて、適応障害と診断されても5年後には半分弱の方がその診断をうつ病に変更されているんです。

つまり、休養をとるなどの対応が早いほど、そのリスクを軽減することが可能です。

適応障害は外部環境も大きな原因ですが、「認知の歪み」といったような、ご自身の思考パターン(内部要因)も原因の一つです。

認知の歪みとは、同じ出来事に遭遇した際に、歪んだ捉え方をすることで、自分の気持ちが不安になったりイライラしたり、ネガティブなものになることを指します。
引用:うららか相談室 認知の歪みとは?代表的な10項目と具体例を紹介

こちらはカウンセリング等を受けながら、ストレスや物事を柔軟に捉えられるようになることで改善していけます。

ただし、これまでの人生であなたに染み付いた思考パターンなので、時間をかがかかりますし、何よりも自発的に進めていく必要があります。

そのためにまずできる対策はやはり休むことです。その他のアプローチは、休んで症状を落ち着かせて初めて可能になると考えております。

しつこいようですが、しっかり休みましょう。

・休まないと無理をしてしまう癖がつく

休むことをネガティブに捉えてしまっている方は、自分が我慢をして無理をする癖がついてしまっている可能性が高いです。きっと今まで嫌なことでも我慢して、自分の責任として全うしてきたのでしょう。

そういった真面目すぎる方は、適応障害になりやすい傾向にあると思います。

よく「ここで逃げると逃げ癖が付く」という言葉を聞いたことはないでしょうか。僕は休職や退職をする時に親や一部の上司から、そして転職活動での採用面接でも嫌というほどこの言葉を聞かされました。

確かに「逃げるのは良くないし、次でも続かないかも」と何度も思いましたが、勇気を出して自分の心に正直な選択をしたことを後悔していません。今では、例え逃げであっても、無理して自分を押し殺す癖がつくよりよっぽどマシだと思っています。

人生100年時代と言われるような時代です。

そんなに長く生きるのに、嫌なことから逃げることを知らず、立ち向かい続けないといけないなんてキツすぎて生きようと思えません(笑)

自分の心の声を素直に聞いてキツイ時には休みましょう。
逃げ癖、バンザイです!

・一度休んで元気になってから働いた方が生産的

適応障害を患っている方は頭痛や動悸、睡眠障害などの身体的症状が出ていることも多いです。それでも休むことなく働き続けている方の多くはお薬で症状を和らげながら働き続けているのではないでしょうか。

しかし騙し騙し仕事を続けていても、ストレスは確実にあなたを苦しめます。適応障害を抱えながらストレス下で仕事を続けることで、間違いなく生産性は低下します。(高熱のまま仕事をするみたいなもん)

僕自身、文章を理解する能力や考えを言語化する能力が以前より明確に下がったと感じました。適応障害を発症前を100%とすると30%くらいしか能力を発揮できていないような感覚です。

下記の通り、ストレスがかかり続ける環境では脳の本来の能力が発揮できなくなることも分かっています。

ストレスがかかり続けると脳の前頭葉という部位の働きが低下して、本来の脳の性能を出せなくなることが分かっています。
引用:日本橋メンタルクリニック 適応障害

つまり単純計算では、持っている30%の能力しか発揮できない状態の僕が100%の力で仕事をするよりも、80%程の能力が発揮できる状態に回復してから50%の力で働いた方が高い生産性を発揮できるんです。

発揮できる能力×発揮する力=生産性だと仮定すると
パターン①:30%×100%=30%(再発や症状の悪化のリスク高)
パターン②:80%×50%=40%(無理のない範囲ながら①より生産性アップ)

また、パターン①の100%の力をを出し続けることを想定していますが、それが困難なのは容易に想像できる思います。しっかり休まないと生産性は下がり、更に症状悪化のリスクも大いに含んでいるということになるのです。

そのため長期的な目線で見ると、休むという判断が前向きであると理解していただけるでしょう。

また、休職や有給休暇などの制度は使う権利があるので、罪悪感を覚える必要はありません。余計なプライドや罪悪感は捨てて回復に専念するために可能な限り利用しましょう。

・休むことで状況を冷静に見ることができる

苦しい時に休まず一生懸命に働いていると、どんどん視野が狭くなっていきます。例えば僕は前職でもう限界だと思いながら飛び込み営業をしていてこのように思いました。

・あぁ、そろそろ結果出せないと本当に落ちこぼれだ
・せっかく入った会社を辞めたら人生終わりだ

冷静に考えればこれらが異常な思考であることは明白ですが、当時の僕は本当にこのように考えてしまっていたんです。実際に同じように考えてしまっている方も多いのではないでしょうか?

ただ、休職をして症状が治まってくると、

・別にこの会社で無理なら転職すればいい
・大企業の肩書きや給料よりも自分の心身の健康の方が大事

このように段々と冷静な思考が出来るようになってきました。

追い込まれてストレスに押し潰されそうになっているあなたの脳内は、沸騰して触れない熱湯のような状態です。

休むことでしっかりと頭の中を冷まし、物事を落ち着いて判断できるようにしましょう。

あなたが休まないと身体はSOSを出し続けます

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ここまで、読み進めていただいたあなたには、休むことの重要性が少しは伝わったのではないでしょうか。

「休むなんてありえない」というお気持ちのまま、ここまで読み進めているとしたらあなたは相当な変態かもしれません(笑)

しかし、頭では分かっているけど休まず働き続けようと思っている方はまだまだいると思います。では、休まず働き続けるとどうなってしまうのでしょうか?

あなたが休まなければ身体は間違いなくSOSのサインを出し続けます。きっとこの記事をお読みいただいているあなたは、既に仕事に向かう時に頭痛や動悸がしているかもしれません。夜になって眠りたいのに眠れない状態かもしれません。

休むことをしなければ、それらのSOSが更に大きくなっていき、恐らく休まざるを得ない状況まで追い込まれてしまうでしょう。

周囲の声や目よりもあなたが気にかけるべきなのは、ご自身が発している心の声やSOSのサインです。

心当たりのある方は、今よりも状況が悪化する前に休むということを検討してみてください。

まとめ:適応障害になったら結局休むことが一番の近道

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ここまで、適応障害になったあなたへ、しつこいくらいに休もうと申し上げてきました。

長くなってしまいましたので、簡潔にまとめさせていただきます。

・結論:休むこと決してネガティブではなく、適応障害と診断されたなら尚更休むべきである
・休むべき理由は5つ
適応障害はストレスから離れれば症状が緩和する
適応障害を悪化させてうつ病に移行すると更に苦しむことになる
休まないと無理をしてしまう癖がつく
一度休んで元気になってから働いた方が生産的
休むことで状況を冷静に見ることができる
・休まないと身体はSOSを出し続ける

休め休めと、口うるさいおじいさんのような記事になってしまいましたね。しかし、今休めば3か月で回復できるものを、無理をして何年も棒に振ってしまうということだけは避けてほしいと僕は心より願っています。

この記事で、あなたの肩の荷が少しでも下りれば幸いでございます。ゆっくり休んだって長い人生から見ればきっと僅かな期間です。

自分に正直にゆるっとやっていきましょう。(最近ゆるっとという表現にハマっています)

休む気になってくださった方は、休職中の過ごし方というテーマで記事を書いたものがありますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!

では今回はここまでとさせていただきます。皆さん、ご自愛ください。
また次回の記事でお会いしましょう(^^)/

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