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サラソウジュの木の下で―インド植物ものがたり


サラソウジュの木の下で―インド植物ものがたり

 インドの植物を紹介した本です。

 インドの植物なんて、「日本人には、馴染みがない」とお思いですか?
 意外に、馴染みがある植物もあります(^^)

 仏教説話に登場するサラソウジュやインドボダイジュ、日本にもあるタケやハスやチガヤ、日本人もよく食べるバナナなどです。
 異国のインドで、これらの植物がどう見られているか、知ることができます。「なるほどなあ」と思ったり、「そんな使い方があるのか」と驚いたりします。

 日本人に馴染みのない植物の話も、面白いんですよ(^o^)
 著者の西岡さんが、植物にも、インドの文化にも、お詳しいからでしょう。文章を読めば、西岡さんの冷静な観察力と、温かい眼差しとに、心を打たれると思います。

 読むと、ほっこりできます(^^)
 ゆるゆるとした、インドでの時間の流れ方に、少し、触れられた気がします。

 休日に、日当たりの良い窓際で、のんびり読みたい本ですね。
 あるいは、枕元に置いて、寝る前に読むといいかも知れません。穏やかな眠りにつけそうです。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

地図

サラソウジュの木の下で――サラソウジュ
創世神話の木――カラム
苦しみからほんのちょっと……――モフワ
柿の葉のタバコ――ボンベイコクタン
ポトゥアの絵道具――ベルノキ
葉っぱの注連縄【しめなわ】――マンゴー
木陰のバザール――ベンガルボダイジュ
閻魔さまのしごき棒――インドワタノキ
神々の雑居ビル――インドボダイジュ
森の炎――ハナモツヤクノキ
太陽の顔を見ない花――インドヤコウボク
ナーゲーサルの髪飾り――セイロンテツボク
蝶の翅【はね】――フイリソシンカ
タッサーのゆりかご――アルジュン
生け垣の風車――サンユウカ
出会いと旅立ち――タケ
木に抱く夢――キダチヨウラク
初夏の香り――チガヤ
結婚式の首飾り――アコン
美女の瞳――ハス
トールの昼食――バナナ
カンタルとインチョール――パラミツ
炎の花――ホウオウボク
クリシュナが遊んだ木――カダンバ
お婆さんと四つ葉――デンジソウ
仏陀の木陰――ジャンボラン
一雨ごとに花を生む――ゲッキツ
友人への思い――シクンシ
花嫁の身だしなみ――ヘンナ
原野の匂い――ヤエヤマアオキ
団扇【うちわ】と経文――オウギヤシ
平凡、だけど有用――アラビアゴムモドキ
溜め池の彩り――スイレン
カーリー女神の花――ブッソウゲ
天華【てんげ】の境遇――デイコ
クリシュナの耳飾り――キョウチクトウ
シータラー女神の住みか――インドセンダン
降雨の女神の実――ココヤシ
花の食事――シロゴチョウ
鬼子母神の持つ実――ザクロ
夢をさそう木――ミサキノハナ
豊饒の女神の化身――カミメボウキ
栴檀【せんだん】の香気――ビャクダン
悪魔の棲む木――シチヨウジュ
熟【う】れたナツメヤシ――タマリンド
カテキューとパーン――アセンヤクノキ
樹液のお酒――サトウナツメヤシ
甘露の実――アンマロク
ポウシュ月の終わり――カラシナ
女神の情け――ゲントゥ
老木の幹に包まれて――チーク
ほぐされた花びら――バラ
夕映えの土手――ヴェチバー
リタちゃんの花――ムラサキソシンカ

あとがき

インドの神、聖者、聖典、その他
植物の名称
植物名・学名索引
参考文献
初出誌・図版クレジット



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