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星を継ぐもの


星を継ぐもの

 これぞSF!という感じのSF小説です。SFらしいSFを読みたい場合に、お勧めです。

 一九七〇年代に書かれたのに、さほど古さを感じません。それだけでも、すごいことですね。

 SFらしいSFなので、科学的な描写が多いです。そこが、本書の魅力の一つです。
 でも、苦手な方は、そこを飛ばし読みしても、何とかなります(笑)
 それは、本作のストーリーラインがしっかりしているからです。科学描写だけでなく、物語も、ちゃんと面白いのですね。

 この両方がそろっているSF作品は、意外に少ないです。
 それがそろっているからこそ、本作は、傑作なんですね。そもそも、傑作でなければ、ちょっとネットで検索しただけで、レビューが、600以上も見つかることはないでしょう。

 本書の裏表紙に書かれているあおり文句を読めば、誰でも、読みたくなると思います。
 「月で、宇宙服を着た人間の死体が発見された。それは、五万年前の死体だった」……えっ?と思いますよね。

 本作は、推理小説のお約束も踏まえています。「冒頭に死体を転がせ」というわけです。
 その死体は誰で、どうやって(五万年前に!)月にやってきて、なぜ死んだのか?
 わくわくどきどきの、謎解きが始まります(^^)

 これ以上は、ネタばれになってしまうので、書くのをやめます。
 ぜひ、本書を読んで、SF的謎解きを体験して下さい(^^)



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