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好きなことを貫く強さ

先日のウタサ祭りを見て、ハナレグミの音楽を生で聴かなければ!と思い、
ライブを探したら、弾き語りの横浜公演の申し込みのタイミングだった。
グッドタイミング。

ハナレグミ弾き語りツアー2023「Faraway so close」
3月4日 KT Zepp 昼公演

いろんな種類のギターの音の綺麗さ
永積さんの声のあたたかさ
トークにユーモアが溢れて、面白くて、奥深く
あっという間に2時間がすぎていた。

私の大好きな「踊る人たち」と、「発光帯」が聴けて幸せな空間だった。
自分でも理由がわからないが、「中央線」の曲の時、なんだか不意に涙が込み上げてきた。

最近やっと声出しOKになり、久しぶりの感じに声の出し方がわからなかったけれど…全体的にもまだ遠慮が含まれた声の出し方に、お客さんみんなの人の良さとあたたかさが表れていた。

「発光帯」のエピソードトーク、永積さんのお父さんの話。
毎朝全くの同じルーティンで、85歳の今も毎朝働きに行くお父さんの話。
周りでどんな変化が起きていようと、同じことを続けることの素晴らしさ、難しさ、好きなことを貫き続ける大切さを学んだ。

アンコールで歌ってくれた「Smile」は今も忘れない。


先日誕生日を迎えてまた1つ歳をとった私。
アラサーになると、女子は特に、結婚しないのか?いつ結婚するのか?相手はいるのか?と見られる年齢になる。
私は割と早めに結婚を経験して結婚生活を早々に終えた、いわゆるバツイチだけれど(特に隠してないし、それ含めて私の人生だと思っている)、それでもやっぱりまたいつ結婚するのか?というふうに見られる。

今のこの世の中だから周りの人が考えを変えるべきだとかは思わない。
ただ、私は私の人生を生きているのだから、ほっといてほしいのだ。
彼氏がいないから、結婚していないから不幸せだと思わない。むしろ私は子供はほしいと思ったことがないし、ひとりでいることが好きだから、今とても幸せ。

実家に帰ったら近所の○○ちゃんが結婚した、子供が生まれた、と言われ、友達に会ったら結婚したい、子供が欲しい、と言われ、あらゆる人にいい人できた?と言われる。芸能人で結婚しないままいい歳になっている人がいたら、あの人は結婚しないのかな?という話題が出る。
平凡な結婚生活を望む人がそんなことを言われるのはもちろん辛いと思うけれど、結婚生活すら望んでいない私のような人がそんなことを言われるのもとても辛い。

マイノリティな人間であることは、なぜ普通ではないと思われるのか。いったい普通の人生とは誰の何の普通なのか。
あまり考えないようにしようと思っているのに、考えてしまう機会がたくさん降りかかるのはこの年齢の運命なのだろうか。

そんな今、ハナレグミの音楽に癒され、永積さんの「発光帯」のエピソードを聴いて、自分は自分のままでいていいのだと思えた。
私は結果的に好きなことを仕事にできてはいないけれど、それなりに面白いと思える仕事をして、大好きな趣味はたくさんある。
私も、たとえ趣味でも好きなことを貫き続けることを、これからもこの先もあきらめずに続けていきたい。

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