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作業療法 in 国立競技場

みなさんこんにちは。作業療法士の加藤です。

今回は4月9日国立競技場で行われたクリアソン新宿の試合で作業療法学生と共に車椅子席のサポートをさせて頂きました。その内容を共有させて頂きます。
せっかくなので本活動が記載されている首都医校HPのリンクも貼っておきます。

↑他学科の活動も紹介されてるので是非クリックを!
↑4/9に国立競技場で開催された JFL第5節の来場者数、チケット販売内訳、イベントなどの報告(公式HP)

当日は1万人以上の観客が集まり、会場内外のコンテンツの豊富さ、そして試合は逆転勝利!!
開場前から試合終わりまで非常に熱気を帯びた会場で私も終始ワクワクしながら過ごさせて頂きました。

以下の記事は、実際に新宿の日がどのように作られたかが丁寧に綴られているものです。素敵すぎて引用させて頂きました。内容、、、とても勉強になります。井筒さん。いつか直接お話ししてみたいです。


さて。ここからが本題です。
作業療法は一人一人の生活をフィールドにしているため、医療、福祉、介護、保健、教育、労働、司法等様々な分野で活躍しております。もちろんスポーツも。知らなかった!という方は是非「作業療法士」という職種に興味を持って下さると嬉しいです。

今回のクリアソン新宿と首都医校作業療法学科の取り組みはいわゆる選手に対する直接的なサポート(フィジカル・メンタルなど)ではありません。

前回の記事でも触れましたが、日本作業療法士協会は5ヵ年戦略(2023〜2027)を示しています。

↑オリジナルスライド①
↑オリジナルスライド②

二つ目には「スポーツを通した地域住民の交流や社会参加」が示されています。

『作業療法×クリアソン新宿(サッカー)』
何ヶ月も前から車椅子で来場される方(と同行される方)の活動と参加に焦点を当ててクリアソン新宿の方々とミーティングを重ねてきました。
昨年の新宿の日に車椅子で参加した方々からのご意見を伺ったりもしました。お時間を頂きありがとうございました。

そして、学生と共に、一番近いトイレはどこにある?医務室は?AEDの場所は?車椅子席からの視界は?来場〜エレベーター〜座席の動線はどうなっているか?等、一つ一つ確認をしました。
授業や実技練習がある中、本当に頑張ってくれました。とても頼もしかったです。

さすがの国立競技場。充実した設備でした。
しかし、迷う。迷う。
何回か来た場所でも自分がどこにいるか分からなくなります。普段はそんな事ない加藤ですが、学生に笑われる程混乱してしまう場面もありました。
行きたい場所に行けない(苦)

この「迷う」っていうのは様々な要素が影響しての結果です。車椅子の方やご高齢の方、障がいをお持ちの方が自分の席が分からなくなり迷ってしまったら…と考えるとこれは今後も考えるべき大切な項目になる気がします。

余談ですが、迷った事も影響し「新宿の日」に加藤は30,000歩以上歩いていました笑

↑加藤のiPhoneヘルスケアより

開場の少し前に学生・教員が各配置につき、クリアソン新宿側とブリオベッカ浦安側、それぞれの車椅子席のサポートを担いました。
今回は「来場後から最後のお見送りまで」です。
難しいと感じたのはどこまでのサポートをすべきか、求められているか、
ということです。一人一人、様々な葛藤があったと思います。
「医療視点をあえて取り入れ過ぎない」ことも大切かもしれないとも思いました。また、心理的にも物理的にもどのくらいの距離感が適切か。これはこちらだけで判断出来るものではありません。
「作業療法学生(士)の存在だけ伝える」それだけでも意味があるかもしれないなとも思いましたし、そして何より対象者さんや同行者さんのこの試合観戦に対する想いに寄り添えれば…等と思いました。
他にも、会場にいる他業種の方と何をどのように連携するかなども大切だなと感じました。

会場内で出来る事、会場の外から出来る事、事前に準備出来る事、、、
今回だけでも沢山の気付きがありました。
優先順位とバランスの取り方などは今後も継続テーマです。
これから先、一つずつ確かめていきたいと思います。

共に参加した当学科の髙橋先生も別の記事で記してましたが、私自身も…これからも学生と共に地域社会における作業療法のあり方を新宿で探っていきたいと思います。

新宿は関われば関わるほど魅力的な街に感じます。以前、区長が確か「新宿人」という言葉を用いていたように思います。その言葉が日に日にしっくりときています。
作業療法士として新宿に関わるようになり、新宿を中心に沢山の学びや経験を頂いております。私は新宿人になったと思います。


これからも新宿人として、作業療法士として、人としても成長し、関わる全ての人に何かしらの力になれたらと考えています。


最後になりますが
4月9日に関わってくださった皆様に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。


それでは明日の東京都サッカートーナメント準決勝と来週のリーグ戦第7節FCマルヤス岡崎での勝利を願ってこの辺りで失礼したいと思います。

本日夜に放送されるFOOT×BRAINも皆さまチェックしてください!
あ〜、楽しみ!!!!!!!

※4月22日に「作業療法士」がTwitterでトレンド入りしました。
私自身は理由を分かっていませんが、様々な人が関心を持っていることは確かなのかなと思います。
本記事も、作業療法の一側面ということで、作業療法士の皆様、医療関係者の皆様、作業療法士を目指している方々の目に触れ、何かを感じて頂けましたら幸いです。

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